今年観た映画など、いろいろご紹介しようと思っていたのに、
このままでは、年を越せないじゃないか
・・・と思い立った私
半年近くも経ってしまいましたが
夏に観たスタジオジブリの作品をUPしておこうかと
ようやく重い腰を上げた次第です(重いにも程がありますけど)
ご紹介するのは、米林宏昌監督の『思い出のマーニー』です。
イギリスの作家ジョーン・G・ロビンソンの児童文学が原作の作品で、
舞台を北海道の美しい湿地帯に置き換えて表現されています
心を閉ざした少女杏奈が
金髪の少女マーニーと出会って、いつしか秘密の友達となり・・・
という、ひと夏の不思議な体験がテーマになっています。
札幌で暮らす杏奈は、喘息の療養のため、
田舎にある親戚の家で生活することになります。
村の子ども達とうまく馴染めない、内向的で暗い性格の杏奈は
湿地屋敷と呼び、長い間誰も住んでいないという、
初めて見るはずの古い洋館に、何故か心が惹かれていきます。
夢の中で、その洋館に住む金髪の少女が出てくるようになり・・・
マーニーとは、いったい誰なのか?
湿地屋敷に隠された、もうひとつの物語とは?
という謎が、徐々に明らかになっていきます。
自分を見失い、心を閉ざしてしまった杏奈の魂を癒したのは、
北海道の大自然とマーニーの深い愛でした
ふたりの少女のひと夏の思い出が結ばれる時、
思いがけず、杏奈はまるごとの愛に包まれます
クライマックスにかけて、すっかり号泣してしまった作品です
後半、怒濤の勢いで感動が押し寄せました
『借りぐらしのアリエッティ』の監督ということで、
こんなに泣かされるとは、予想もせず観てしまったので
余計に泣かされてしまったのかと・・・
夏の間、杏奈が暮らした親戚の大岩夫妻など、
それぞれのキャラクターも素敵でした
声の出演者も、やはりジブリだけあって、
松嶋菜々子(頼子)、寺島進(大岩清正)、森山良子(老婦人)、
吉行和子(ばあや)、黒木瞳(久子)、大泉洋(山下医師)、
という豪華な顔ぶれです
キャラクターの動きが少なくて、絵画を観ているような映画なので、
子供よりは、大人向けの作品ですね
ジブリらしくはないかな・・・とも思いますが、
もし機会があれば、ご覧になってみてください