先日、星組シアター・ドラマシティー公演
轟悠主演のミュージカル
『南太平洋』を観てきました
ジェームズ・ミッチナーの小説が原作の
ブロードウェイ・ミュージカルです
リチャード・ロジャース作曲、
オスカー・ハマースタインⅡ世脚本、作詞により、
ミュージカル化されて、1949年にブロードウェイで初演
翌年にトニー賞最優秀作品賞を受賞
2008年には、第62回トニー賞において、
リバイバル作品賞をはじめとする7部門もの受賞した傑作です
太平洋戦争の最中、とある南の島で繰り広げられる
フランス出身の農園主
エミールと、
島の海軍の看護婦
ネリーとの恋を中心に描かれていて、
耳にしたことのある
「バリハイ」や
「魅惑の宵」などの音楽が、とても良いです
1984年に
剣幸、
春風ひとみにより、
宝塚バウホールで上演し、好評を博した作品です
今回は、ブロードウェイでのリバイバル版が魅せたように、
現代的でドラマティックな潤色、演出で、
原田諒が感動の舞台を甦らせています
人種差別が根底にあるストーリーが、
日本人には、あまり共感出来ない部分もありますが
あの時代の西洋文化の差別意識など、よく再現出来ていたかとは、思います
フランス人
エミール・ド・ベック役の
轟理事は、
島の農園主で、過去の出来事からこの島に逃げてきた訳ありの人物・・・
インテリジェンス溢れる自由人という雰囲気が溢れていて、
白いスーツ姿が物凄くお似合いでした
男役の魅力が体から滲んでいて、本当に素敵です
米軍の従軍看護婦
ネリー・フォーブッシュ役の
妃海風は、
よく通る歌声で、お歌が本当にお上手
以前紹介した
『TAKARAZUKA plays Diszey』のCDでも
ことちゃん(
礼真琴)とのデュエット
「輝く未来」(
『塔の上のラプンツェル』より)が、
とても素敵で、大好きな曲だったので
上手な娘だなぁ・・・と思っていたんですが、
今回は、轟理事の相手役に大抜擢
エミールの亡くなった前妻や、前妻との間の子ども達の肌の色で悩みます
堂々とした演技で、真ん中がお似合いでした
これから注目していきたいですね
シャンプーやお着替えのシーンが、健康的でとっても可愛かったです
女の子達のビキニ姿も、星組らしく皆とても健康的で元気いっぱい
全然いやらしくなくて
良かったです
ジョセフ・ケーブル中尉の
真風涼帆は、
金髪オールバックに軍服姿の似合う好青年
島の女性
リアットと一目で恋に落ちてしまいます
中尉も肌の色の違いに悩んでいて、彼女との結婚をなかなか決断出来ないでいました
いつものゆりかちゃんという感じでした
リアットの母で、島で商いをしている
ブラッディ・メリー役のじゅんこさん(
英真なおき)は、
なくてはならない存在で、難しい役どころを見事に演じておられました
「バリハイ」や
「ハッピートーク」などのソロも、
素晴らしい歌声で、たっぷり聴かせていただきました
海兵
ルーサー・ビリス役のさやかちゃん(
美城れん)も、
話を進めていく上で欠かせない存在
悪い奴のようで憎めない・・・実は思いやりのある男
間合いの取り方なども絶妙で、存在感あるお芝居が良かったです
リアット役の
綺咲愛里は、片言のフランス語で中尉と会話するので
台詞がほとんど無い
歌うシーンも全然無かったけど
とりあえず可愛い
とっても可愛い
黒塗りもよく似合っていて、可愛いいので
な感じでした
フィナーレが無かったのが、少し物足りなくもありましたが・・・
南の島のセットや照明が素晴らしくて、舞台に奥行きが感じられるセット
波打つ海を眺めていると、南の島にいるような気がしてくるくらい
夢のひとときを過ごすことが出来ました
3月30日まではシアター・ドラマシティで上演されています
4月5日~10日には、日本青年館大ホールで上演予定です
お時間があれば、暖かい南の島の雰囲気を楽しんでみてくださいね