月が青白い真円を描く夜。
空一面に散りばめられた数多の星座たちの姿を
あたかも影絵の如き森の木々たちは
夜風に揺られ静かに見上げている。
君は知っているかい?
この森の奥深くにたたずむ大きな一本の楡の木を。
人知れず静かにひっそりと立ちつづけるこの木には
君のおばあさんがまだ子供だった頃・・・いや
それよりもずっと昔から
とても不思議な言い伝えが残されている。
いつの頃からだろうか
その楡の木の周りには
美しい花々が咲き乱れるようになっていた。
華麗で鮮やかで君たちがとても良く知っている
それでいてその花の名はだれも聞いたことがない・・・。
そんな不思議な花々が一面に広がっているのだ。
そして四年に一度
そう今夜のような見事な満月の晩に花々が咲き開いた時
蝶の群れがどこからともなく現れ
花々の上を飛び交うという。
その蝶の群れは
あてどなくさまよう蜉蝣のようにはなく寂しげで
その湖水のように澄んだ羽は
月夜の空の色を染め移したかのように
おぼろげで美しく輝いている・・・。
それは誰一人として見たことのない
あたかも一夜の夢のような風景なのだ・・・。
~「夢見館の物語」プロローグ~
俺は基本的により多くのゲームをしたい性格でしたので、
ソフトを買ってはクリアしたらすぐ売って次のソフトを
買う資金にするタイプの人間。
でもその中でもなかなか手放すことができず、
結局売らずじまいになったある意味大切に保管してあるソフトが
何点かあるんですよね。
今日は
「俺&カオッキの燃えゲー列伝!!」に
『夢見館の物語/メガドライブ(1993年)』を追加。
このゲームもそんな中の一つです。
~物語~
ある満月の夜、森の中で光る蝶を見つけた幼い兄妹。
妹は、その光る蝶を追っているうちに謎の洋館へ閉じ込められてしまいます。
洋館の中には
色々な事情があり人間というものに"失望""絶望"し現実逃避をした人たちが、
月の魔法の力で蝶となり生活していました。
美しい蝶になりたいという妹。
妹の後を追い、兄もその月夜の洋館に侵入することとなります・・・。
いや~これはメガCDの傑作ソフトですね。
見た目はかなり地味な画面のゲームですが、
少しプレイすると独特のシナリオ展開に惹きつけられてしまいます。
また、メガドライブというハードの限界で表現されたこの粗いポリゴン映像が
この作品の世界観にマッチしており、見事に物語を引き立てていました。
これは奇跡と言っても過言ではないでしょう。
普通にプレイしても約1時間でクリアできるお手ごろなアドベンチャーですので、
「好きな映画を忘れた頃に見直す。」てな感覚で当時何回かクリアしましたね。
最近はこういった作品が少ないと思います。
(すぐクリア出来たらクソゲーとか言われそうですよね。)
特筆すべきは物語後半、ピアニストの女性との別れのシーンです。
この場面はゲーム史上でもかなり心に残る、名シーンと言えるでしょう。
(このシーンがあるからこそこのゲームは傑作と言われるようになったと思う。)
とにかく儚いのです・・・
今回一通りクリアするまでプレイして動画編集しました。
ゲーム本編クリアするより何倍も手間かかった動画だということもありますが、
本ブログで初めてこの作品を知ることになったお方に、
せっかくならこの作品の世界をもっと知っていただきたい思い、
勝手ながらクリアまで四夜連続で公開します。
秋の夜長にどうぞ!!
・・・とは言っても、最近YOUTUBEのアップロード時間ってやたらと長い・・。
この一つの15分動画に2~3時間かかります。
まだPART2までしかアップ出来てませんので、連続は厳しいかも・・・です。
それでは
『夢見館の物語オープニング』
そして
『夢見館の物語 第一夜』どうぞ!!
(全く興味の無いお方、四日間完全にスルーお願いしますね。)
空一面に散りばめられた数多の星座たちの姿を
あたかも影絵の如き森の木々たちは
夜風に揺られ静かに見上げている。
君は知っているかい?
この森の奥深くにたたずむ大きな一本の楡の木を。
人知れず静かにひっそりと立ちつづけるこの木には
君のおばあさんがまだ子供だった頃・・・いや
それよりもずっと昔から
とても不思議な言い伝えが残されている。
いつの頃からだろうか
その楡の木の周りには
美しい花々が咲き乱れるようになっていた。
華麗で鮮やかで君たちがとても良く知っている
それでいてその花の名はだれも聞いたことがない・・・。
そんな不思議な花々が一面に広がっているのだ。
そして四年に一度
そう今夜のような見事な満月の晩に花々が咲き開いた時
蝶の群れがどこからともなく現れ
花々の上を飛び交うという。
その蝶の群れは
あてどなくさまよう蜉蝣のようにはなく寂しげで
その湖水のように澄んだ羽は
月夜の空の色を染め移したかのように
おぼろげで美しく輝いている・・・。
それは誰一人として見たことのない
あたかも一夜の夢のような風景なのだ・・・。
~「夢見館の物語」プロローグ~
俺は基本的により多くのゲームをしたい性格でしたので、
ソフトを買ってはクリアしたらすぐ売って次のソフトを
買う資金にするタイプの人間。
でもその中でもなかなか手放すことができず、
結局売らずじまいになったある意味大切に保管してあるソフトが
何点かあるんですよね。
今日は
「俺&カオッキの燃えゲー列伝!!」に
『夢見館の物語/メガドライブ(1993年)』を追加。
このゲームもそんな中の一つです。
~物語~
ある満月の夜、森の中で光る蝶を見つけた幼い兄妹。
妹は、その光る蝶を追っているうちに謎の洋館へ閉じ込められてしまいます。
洋館の中には
色々な事情があり人間というものに"失望""絶望"し現実逃避をした人たちが、
月の魔法の力で蝶となり生活していました。
美しい蝶になりたいという妹。
妹の後を追い、兄もその月夜の洋館に侵入することとなります・・・。
いや~これはメガCDの傑作ソフトですね。
見た目はかなり地味な画面のゲームですが、
少しプレイすると独特のシナリオ展開に惹きつけられてしまいます。
また、メガドライブというハードの限界で表現されたこの粗いポリゴン映像が
この作品の世界観にマッチしており、見事に物語を引き立てていました。
これは奇跡と言っても過言ではないでしょう。
普通にプレイしても約1時間でクリアできるお手ごろなアドベンチャーですので、
「好きな映画を忘れた頃に見直す。」てな感覚で当時何回かクリアしましたね。
最近はこういった作品が少ないと思います。
(すぐクリア出来たらクソゲーとか言われそうですよね。)
特筆すべきは物語後半、ピアニストの女性との別れのシーンです。
この場面はゲーム史上でもかなり心に残る、名シーンと言えるでしょう。
(このシーンがあるからこそこのゲームは傑作と言われるようになったと思う。)
とにかく儚いのです・・・
今回一通りクリアするまでプレイして動画編集しました。
ゲーム本編クリアするより何倍も手間かかった動画だということもありますが、
本ブログで初めてこの作品を知ることになったお方に、
せっかくならこの作品の世界をもっと知っていただきたい思い、
勝手ながらクリアまで四夜連続で公開します。
秋の夜長にどうぞ!!
・・・とは言っても、最近YOUTUBEのアップロード時間ってやたらと長い・・。
この一つの15分動画に2~3時間かかります。
まだPART2までしかアップ出来てませんので、連続は厳しいかも・・・です。
それでは
『夢見館の物語オープニング』
そして
『夢見館の物語 第一夜』どうぞ!!
(全く興味の無いお方、四日間完全にスルーお願いしますね。)
先の気になる謎めいたシナリオ、ミステリアスな雰囲気、館の内装や調度品のデザイン、陰影の表現などこれはいいです!声の演技もしっかりしてる。編集も急がず焦らさずほどよいペースだと思います。
しかしメガCDとはまた希少価値のあるものをお持ちだ。
ちなみにここを知ったのはギャバン関係の検索からだったと思います(うろ覚えですが…)EPOも好きだしまた寄らせてもらいます。
続き楽しみです!
MEGA-CDでプレイしませんでしたがサターンの続編(?)をやったことあります。(初代の評価が高かったので)メガCDはハードで拡大縮小などをサポートしましたが、色数に変更なかったのですが、この作品はいい味になってますね。何回もプレイしているものでも、ふとやってみたくなるそんなソフトありますね。(特にセガ作品)
これまでも閲覧されてたのですか。ありがたいですね。この「夢見~」かなりセンスのいい芸術作品だと思います。PCが10年前のものですのでヒーヒー言いながらアップしてますが、最後まで閲覧いただけたら嬉しい限りです。
もしこの"元祖"をプレイされたことないのなら是非観ていただきたいですね。
期待して買ったサターン版にがっくりした理由がわかると思います。