銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

「京急に乗って銭湯へゆこう!」キャンペーン

2018-12-08 07:24:41 | キャンペーン



京急電鉄が120周年を記念する一環として、2018年12月1日から2019年1月31日までの間、「京急に乗って銭湯へゆこう!」キャンペーンを実施している。



去年も似たようなキャンペーンをやってたようだが、その時はあまり関心がなかったため、ほとんど記憶にない。
ただ今回は川崎を巡るタイミングが重なったので、参加してみることにした。


キャンペーンの概要は、川崎と東京の大田区(つまり多摩川を挟んだ行政同士)が手を組んで始めたもので、対象となる銭湯と沿線駅にリーフレットを配布し、駅(川崎、蒲田)にあるスタンプを押して、手ぬぐいと先着で交換、もしく抽選に応募するというもの。



▲これが川崎の改札口右側に設置してあったスタンプ台


▲こっちが後に訪れた蒲田の改札口右側にあったスタンプ台。ともに改札口の右側にあった


▲リーフレットにこんな感じで押す。
今回は、朝風呂のあるバーデンハウスという変わった名前の銭湯で押してもらった


バーデンハウスは開始翌日の12月2日に訪れたのだが、店主は押す場所が分からなかったようで、その様子から自分が一番乗りだったかもしれない。





そのスタンプの数に応じて応募すると、テディベアのぬいぐるみやTシャツが抽選でもらえる。
先着の場合だと、1126名に手ぬぐいと交換。リーフレットはチェック後に返してくれるため、そのまま応募することも可能だ。
1126という数字は、1126(いいふろ)にちなんだとか(ちょっと無理を感じるが…)。


手ぬぐいをもらえる場所は2箇所あるが、自分が訪れたのは川崎にある「川崎駅北口行政サービス施設 かわさき きたテラス」というところである。
初めて行くところなのでGoogleマップで調べてみたところ、川崎駅構内にあった。



▲川崎駅の北口


▲エスカレーターか階段をのぼる


▲広い通りにでて


▲その通路の右側にきたテラスはある(写真は通り過ぎて振り返った場所から撮影)


スタッフはすごく親切で、入るとすぐに声を掛けてくれた。
キャンペーンの件を伝えるとリーフレットにチェックしたあと手ぬぐいを渡してくれた。


▲そして貰えたのが、この手ぬぐい。ちょっと薄い感じだが、デザインが面白い


京急のマスコットキャラクターのけいきゅんが桶をもっており、その中に東京の銭湯キャラクターであるゆっぽくん、それとテディベアが見える。
ここでなぜテディベアが採用されたのかはよく分からないが、一般的な銭湯の常連客であるご老人たちはほとんど興味を示さないだろう。
今回のキャンペーンはどちらかというと女性の客層を広げるという意味での試みなのかもしれない。


ところで肝心のリーフレットなのだが、実はそのリーフレットを川崎駅構内で探したけど、自分の探し方が悪かったのか一向に見つからなかった。
仕方なく、改札口横の駅員さんが待機してる場所に赴いて、銭湯のキャンペーンについて訊ねると「ここにもありますので」と後ろの棚から差し出してくれた。
各銭湯にもあるので、銭湯で貰うという手もあるが、それだと銭湯のスタンプは貰えても京急のスタンプは帰りに押さないといけない。なので結局、応募は後になってしまう。
リーフレットはスタンプ台の横に置いてもらえれば、すぐ手に取ってスタンプも押せて便利だと思うのだが…。

平和湯(東京・池袋)

2018-12-08 07:21:43 | 銭湯



池袋駅を下車して、西口から平和通りに向かい10分ほど歩いた先のビル地下に平和湯がある。
平和という名前にしてはいかがわしいお店と怖い人が多い地域にあるが、湯冷めしにくく熱いお湯が堪能できる銭湯だった。





▲池袋駅


▲サンシャインなど健全な建物は反対側にあって、こっちはどちらかという大人の街である


▲まずは線路沿いを歩く












▲ここではす向かいに左折


▲横断歩道を渡り、ドン・キホーテがある方にむかう。写真には写ってないが、左側には風俗店が建ち並んでいる






▲横断歩道を渡ると


▲へいわ通り入り口。断固として平和な雰囲気の場所ではない


▲路駐が目立つ






▲ピアゴがみえてきたら左に曲がる


▲すると、平和湯がみえてくる


▲到着




▲ここはビルの一角にある



▲階段はこんな感じだ






▲けっこう深い




▲ようやく入り口にたどり着いた。看板にはB1とあったが、実際はB2階あたりではないか


下足箱に靴をあずけて中に入ると、思ったよりも小綺麗な感じのロビー。銭湯というよりも、地方のホテルのような雰囲気がある。
右側に受付のフロントがあって、座るのは20代後半から30代前半ぐらいの女性。
決して横柄だとか高圧的というわけではないのだが、ほとんど目も合わせず冷たい感じの対応だ。
貸しタオルは2種類選べて、とりあえずフェイスタオルをかりることに。それとロッカーの鍵を渡される。


男湯は奥の方にあって、のれんをくぐると、地下の割には意外と広い脱衣場。それと無駄なものを排しており、古い施設ながらすっきりしていて綺麗。
掲示物もパソコンで印刷したものを全部ラミネートしており、運営はしっかりしてる印象だ。


ロッカーは奥の方に並び、右側にトイレ。左側が浴室入り口で、入り口近くに体重計と簡素な物置。それと長いすと対面に扇風機が置いてある。


浴室入り口は珍しいことに自動扉。
開けて中に入ると、最初の印象としてはかなり古い浴室だなと思った。決して汚いわけではないのだが、天井部分が所々黒ずんでおり、その辺の老朽化が目に付く。


手前右側に立ちシャワーが2つ。それと、真ん中に島カランがあって、左右の壁にもカランがあるが、右側は立ちシャワーの奥にあるため、3つほどしかない。
そもそも浴室全体がかなり狭い。左側のカランも6つほどしかないので、一般的な銭湯と比べて半分とまでは言わないまでも、かなりコンパクトである。
それと反比例して客数は意外と多く、常時10人前後いるので、カランもおおかた埋まっていてかなり窮屈だった。


肝心の浴槽は奥にあって、ひとつしかない。したがって白湯である。右側にジェットバスがあり、左側にバイブラ。
そして東京の老舗銭湯らしく、お湯がかなり熱い。一応、温度計をみると43℃だが、最低でも45℃はマークしてるはずだ。肩まで浸かるのにだいぶ時間が掛かった。
ほかの人はどうかというと、意外とすんなり入る。常連客はやはり慣れてしまえばこれぐらいは平気なのか。


それとここの銭湯の特徴として挙げられるのが沸かし方で、ヒートポンプ方式である。
ヒートポンプ方式とは自分もよく分かってないのだが、「空気で温める」と書いてあったので、冷媒を利用し空気を圧縮してお湯を沸かしてるものと思われる(という知識をWikipediaから引っ張ってきた)。
このヒートポンプ方式だと暖めても水質が変わらないので、湯冷めしにくいとプレートの掲示物に書いてあった。
ホントだろうか?
こういう類はたいてい眉唾なので、今回はべつに関心も持たず(というか温め方で違いなんかあるのかと懐疑的だった)そんなに長湯せず、サッと出てきて外を歩いてみたのだが、本当になかなか湯冷めしないことに驚いた。あとで考えてみたら「あ、これがヒートポンプ効果か!」と気づいたぐらいだ。
なので興味ある方は是非、このヒートポンプを体験してもらいたいと思う(体感の個人差はあるだろうけど)。


客層は、場所柄のためか高齢者が少数派で、もっぱら中年、もしくは若者ばかりだった。入れ墨の人がいなかったのは意外だった。


ここは地下深くにあって閉ざされた空間ということで、銭湯としては珍しいのだが、いかにも東京らしい感じがした。外部と遮断された秘密の場所という雰囲気もあり、そういう世界観が好きな人には居心地のいい空間だろう。


【評価チェック箇所】
▼アクセス
最寄り駅 池袋駅
経路 東口から出て平和通りを目指す
周辺の環境 飲食店や風俗街

●空間演出
建物外観 ビル
壁画・眺望 なし
統一感 あり
置物 なし
照明 ふつう

★設備
休憩所 ロビー
脱衣所 ちょっと広い
シャワーの出 ふつう
浴槽の種類 ジェットバス、バイブラ
サウナ なし
温度 45~47℃の間と推測
棚 あり
男女入れ替え なし

■サービス
接客 冷淡
清潔さ ふつう
貸しタオル あり(50円)
備え付け なし

◆人
受付 20代後半か30代前半ぐらいの女性
客層 中年や若者が多い


【案内】

住所
〒171-0014
豊島区池袋2−64−11

電話番号
03-3971-7820

アクセス
山手線「池袋」駅下車、徒歩5分

休日
月曜

営業時間
15:00−25:00

※東京銭湯ホームページ転載