花は咲いても果実を結ばず、地に還る散り花は「徒花(あだばな)」ともいい、
はかなさを感じさせます。
暮れゆく秋の里は「翳り」を見せ始めています。
錦の色をなしていた色も「くすみ」を増していきます。
くすみとは地味で渋くみえること。黒ずんで目立たない色になることをいいます。
くすみを増した木々草花に目を向ける人はめっきりといなくなります・・・
今日聴いたジャズ・・・
EMILIEーCLAIRE BARLOW・・・「THE VERY THOUGHT OF YOU」
本作は、1976年6月6日生まれ、カナダ・トロント出身のヴォーカリスト、エミリー・クレア・バーロウのリーダー作。
※ エミリー・クレア・バーロウは、父親、ブライアン・バーロウ(ジャズドラマー)の勧めで幼いころから歌を歌い、
また、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、クラリネットも習う。
7歳でテレビやラジオのCMで歌を披露する。
音楽理論、編曲も学び、1997年父と共に ”ザ・バーロウ・グループ”を結成。
カナダ中で活動を始める。1998年、20歳のときアルバム「SINGS」でCDデビュー。2001年には「TRIBUTE」
をリリース。2003年には、3rdアルバム「HAPPY FEET」を発売。
これまでの3作品は全て父との共同プロデュースにより制作されたが、2005年制作の通算4枚目、日本デビュー盤、
「LIKE A LOVER」以降はセルフ・プロデュース作品となり、全曲のアレンジも彼女自身が担当している。
6枚目の作品となる本盤も、自身のプロデュースにより、バンドのリーダーとして4人のソリストを起用した、ストリングス・
アレンジから細部の音作りにこだわった意欲作になっている。ギターのレグ・シュワガーは、ダイアナ・パントンの全
アルバムでも味わい深いプレイを聴かせるベテランギタリスト。
全12曲、ジャズ・スタンダードからボサノヴァ、シャンソンまで、選曲も幅広く、寛いで聴ける内容に仕上がっている。
個人的に、とくに好きなのは、タイトルチューンの「THE VERY THOUGHT OF YOU」、
「I’VE NEVER BEEN IN LOVE BEFORE」・・・しっとり加減がたまらなくいい。
1・THE VERY THOUGHT OF YOU・・・2・ALMOST LIKE BEING IN LOVE・・・3・O PATO・・・4・DREAM A LITTLE
OF ME・・・5・PENNIES FROM HEAVEN・・・6・WHAT A LITTLE MOONLIGHT・・・7・SURREY WITH THE FRINGE
ON TOP・・・8・MY TIME OF DAY / I’VE NEVER BEEN IN LOVE BEFORE・・・9・C’EST SI BON
10・DE CONVERSA・・・11・THE BOY NEXT DOOR・・・12・SO MANY STAR・・・
THE BAND:
REG ScHWAGER(g)
NANCY WALKER(p)
KIERAN OVERS(b)
MARK KELSO(ds)
PRODUCED AND ARRANGED BY EMILIEーCLAIRE BARLOW
2007年2月20、21日録音・・・