つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

lee morgan/ candy

2016-11-30 16:30:03 | ジャズ


            今日聴いたジャズ・・・


        LEE MORGAN・・・「CANDY」



     1938年7月10日、アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれのジャズ・トランペット奏者、


     リー・モーガンのリーダー作。


     ソニー・クラーク(p)、ダグ・ワトキンス(b)、アート・テイラー(ds)を従えた、ワン・ホーン・カルテット編成。


     数ある作品の中で、唯一、ワン・ホーンアルバムとして知られ親しまれている。


     7曲中、「C・T・A」を除いて、どの曲も古い歌もののスタンダードでテーマの部分も美しくモーガンの神髄を聴けるアルバムと言われる。


     アップテンポの曲も、スローバラードも素晴らしい。


     また、サポート陣がそれぞれ、本作を名盤にしている要素のひとつといえる。


     蛇足ながら、リー・モーガンは、ライブの休憩時間に愛人(内縁の妻?とも)に銃殺され悲惨な生涯をとじた。(享年33歳)


     彼の作品を聴くたびに、惜しいミュージシャンを亡くしたことが残念でならない。



1・CANDY・・・2・SINCE I FELL FOR YOU・・・3・C・T・A・・・4・ALL THE WAY・・・5・WHO DO YOU LOVE I HOPE
6・PERSONALITY・・・7・UNTITLED



             1957年11月18日録音



     梨の花


    梨咲くや眩しくなりし鳥の影(大串 章)


      


      

art farmer/ on the road

2016-11-29 15:17:29 | ジャズ



            今日聴いたジャズ・・・


        ART FARMER・・・「ON THE ROAD」
                 (演奏旅行中)



       60年代半ばにして、しばしばヨーロッパへツアーを行っていたファーマーは68年からウィーンを本拠地として


       年に2~3回アメリカへ渡るという活動を繰り返していた。


       本作の演奏はアメリカへツアーを行った時のもの。


       ファーマーを初めとして多彩なミュージシャンが参加しているのも本作の大きな特徴ながら、何より、ジャズ界に本格的なカムバックを


       とげたばかりのアート・ペッパーが参加していることは特筆に値する。


       ナイーヴな感性のきらめきに加えて、大胆に激情をぶつけてゆくプレイが光る。


       ファーマーとペッパーの共演盤は「ジャズ・オブ・ジ・エアー」(49年録音)が残されているだけなので、久々のふたりのセッション


       ということになり、そういう意味でも貴重な一枚。。。。



1・DOWNWIND・・・2・MY FUNNY VALENTINE・・・3・NAMELY YOU・・・4・WHAT AM I HERE FOR?
5・I CAN’T GET STARTED・・・6・WILL YOU STILL BE MINE?



           ART FARMER(flh)
           ART PEPPER(as)
           HAMPTON HAWES(p)
           RAY BROWN(b)
           STEVE ELLINGTON(ds)
           SHELLY MANNE(ds)



       1976年7月、8月 L、Aにて録音




      紫羅欄花(あらせいとう)別名:ストック



     花の名の紫羅欄花を愛しけり(鈴木栄子)
           

new york trio/ always

2016-11-28 16:28:53 | ジャズ



              今日聴いたジャズ・・・



         NEW YORK TRIO・・・「ALWAYS」



        ビル・チャーラップ(p)、ジェイ・レオンハート(b)、ビル・スチューアート(ds)、からなる不動のトリオ、、

  
        ニューヨーク・トリオ(NYT)の通算7枚目となる作品。


        NYTは2001年に「夜のブルース」でデビューし、7年が経ちヨーロピアン・トリオに次ぐ長寿ユニットのポジションを


        築いている。今回の作品で取り上げられたのは、三大アメリカン・スタンダードソング、コンポーザーの第一人者、


        アーヴィング・バーリン。。。(バーリンは89年に101歳で永眠)


        「ALWAYS」は、1925年のミュージカル「ザ・ココアナッツ」の挿入曲で、ピアノトリオでは、デイブ・ブルーベック、


        ビル・エヴァンスが代表的なヴァージョンとして知られている。



1・ALWAYS・・・2・CHEEK TO CHEEK・・・3・THEY SAY IT’S WONDERFUL・・・4・I GOT THE SUN IN THE MORNING
5.HOW DEEP IS THE OCEAN・・・6・CHANGE PARTNER・・・7・WHAT’LL I DO・・・8・INS’T THIS A LOVERY DAY?
9・THE SONG IS ENDED・・・10・RUSSIAN LULLABY

         ~ ALL SONGS: IRVING BERLIN ~


          2007年5月30、31日録音



       クロッカス


     クロッカス光を貯めて咲きにけり (草間 時彦)


        

cathrine legardh/ gorgeous creature

2016-11-26 15:31:42 | ジャズ



            今日聴いたジャズ・・・


        CATHERINE LEGARDH・・・「GORGEOUS CREATURE」




        デンマーク在住、北欧のヴォーカリスト、カトリーヌ・レガー、2007年の作品。


        落ち着きのあるしっとりと聴かせる歌唱は、どこかモニカ・ボーフォースを思わせる雰囲気がある。


        本作は、ドラムレスで、ピアノ、ベース、ギターの好サポートにより、彼女の歌唱を輝かせている。


        加えて2曲(3、8)では、アコーディオンを、一曲(6)ではWASHBOARDをフィーチャー・・・


        選曲、演奏のよさで成功しているヴォーカル作品といえると思う。



        
1・FINE TOGETHER・・・2・MY IDEAL・・・3・ONCE UPON A SUMMERTIME・・・4・NOW’S THE TIME/ OH HENRY
5・YOU’VE CHANGEED/ YOU’VE ALTERED YOUR ATTITUDE・・・6・I’M OLD FASHIONED・・・7・I HOPE IT’S SPRING 
  FOR YOU・・・8・IF I SHOULD YOU・・・9・CONFIRMATION・・・10・I’LL BE SEEING YOU・・・11・FOR ALL WE KNOW
12・GORGEOUS CREATURE/ BEAUTIFUL LOVE・・・13・BEING ME




         CATHRINE LEGARDH(vo)

         BRIAN KELLOCK(p)
         HUGO RASMUSSEN(b)
         JACOB FICHER(g)

          
         FEATURING:

         FRANCESCO CALL(accodion 3、8)
         TOM McEWAN(washboard 6)


        2007年12月17、18日 コペンハーゲンにて録音



     アネモネ(紅花翁草 はないちげ ぼたんいちげ)


     アネモネやひとりのお茶のしづごころ(日野草城)



         


        

elmar brass trio/ night dreamer

2016-11-25 18:07:47 | ジャズ



            今日聴いたジャズ・・・


        ELMAR BRASS TRIO・・・「NIGHT DREAMER」



     澤野工房に新しく登場した、ドイツ出身、1979年生まれの若手ピアニスト、エルマー・ブラスのリーダー作。


     全12曲、欧州らしい気品のある、小粋にスウィングしていくピアノが美しく心地よい作品。


     ウェイン・ショーターの表題曲にもなっている「NIGHT DREAMER」、「BLACK NILE」や、バート・バカラックの


     「THE LOOK OF LOVE」を初めスタンダードの名曲が綴られている。


     ミディアム・テンポ中心の中に、スローに展開する曲を織り交ぜて、バランスのとれた聴き手を飽きさせないクオリティの高い


     トリオアルバムに仕上がっている。



1・I’LL NEVER SMILE AGAIN・・・2・HOW MY HEART SINGS・・・3・THE ETERNAL TRIANGLE・・・4・バークレイ・スクエアの
  ナイチンゲール・・・5・BLACK NILE・・・6・RED TOP・・・7・MY HEART STOOD STILL・・・8・NIGHT DREAMER
9・THE LOOK OF LOVE・・・10・DEVEY SQUARE・・・11・WE’LL BE TOGETHER AGAIN・・・12・IN THE STILL OF THE
 NIGHT



          ELMAR BRASS(p)
          MARKUS SCHIEFERDECHER(b)
          GUIDO MAG(ds)


         2008年12月20日、2009年1月10日録音



       ビオラ