キク科のタビラコの別名。正月七日の七草粥に入れて食べるときに
この名を用いる。春先、田圃などの湿地に蒲公英に似た放射状の葉
を貼り付け、円座をなしているのでこの名がある。
葉の色が濃く、暗緑色で蒲公英(タンポポ)より切れ込みが深い。
七種については諸説があり、時代や地方によっても異なる。
山間部などでは仏の座を手に入れるのはむずかしく、根菜を主に大根葉や
冬菜、川で摘んだ芹(せり)などを餅とともに粥に入れるところが
多かった。
薺(なずな)を七草と称し、秋のうちに見つけて庭に植え付けておき、
正月七日に刻んで粥に入れた。
現在は九州各地のものや、徳島産の春の七草がスーパーなどで、仏の座も
含め売られているが、地方によっては小松菜、水菜など代用のものを含め
ている場合がある。
仏の座という花はもうひとつある。
シソ科の越年草で、四~六月ごろ紅紫色の唇形をした小花を開く。
二枚の葉が茎を取り巻く形から仏の座と名づけられた。
” たそがれの 花街を抜け 仏の座 ”(渡辺 二三雄)・・・
今日聴いたジャズ・・・
MURAT OZTURK TRIO・・・「SOYLE」
本作は、フランスの俊英ピアニスト、MURAT OZTURKのリーダーアルバム。
オリジナルを中心に、基本はピアノトリオで、曲によっては、サックス、
アコーディオンを加えたデビュー作。
インスピレーションを掻き立てられるような美旋律が浮かんでは消える
バランス感覚が秀逸。起伏に富んだ緩急自在に流れるような作品。
一体感のあるトリオの音が複雑に絡み合い、より一層の躍動感が加わり
洗練されたメロディーが理屈ぬきに心地いい。
1・APOCAL YPSO・・・2・TATE TOPA・・・3・SOYLE・・・4・GOING TO
OFF MODE!・・・5・EQUILIBRE・・・6・SOHO SONG・・・
7・JE・・・DEMAIN・・・8・OPUS 9 NO2・・・
MURAT OZTURK(p)
JACQUES VIDAL(b)
JEANーMARC ROBBIN(ds)
ERIC BARRET(sax)
MARCEL AZZOLA(acc)
2002年の作品・・・