つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

木犀

2012-10-11 00:24:59 | ジャズ

 例年なら、今ごろは金木犀の香りが漂ってくるのに、ようやく蕾をつけた木犀が庭先に佇んでいた。
 短い命の花だけど、やがて、人を一瞬の瞑想に誘うこの花の香りが部屋の中まで入ってくることだろう。。

 薄褐色の幹の紋様が、動物の犀の皮に似ているところから、この名がついたといわれる。
 晩秋になるとあたり一帯に芳香を放つ。金木犀と銀木犀、別に薄黄木犀がある。白い花が咲くのを銀木犀、橙色の花を開くのが
 金木犀である。銀木犀の開花は少し遅れる。金木犀に似ている薄黄木犀は結実が見られる。

 木犀の名は正式には銀木犀を指すが、一般的には三種の総称のように使われている。
 花期は短く、満開になるとすぐ散り始める。道端などに散りしくさまは実に美しい。金色、銀色のむしろを敷いたような趣がある・・


 今日聴いたジャズ・・・

 ROMANTIC JAZZ TRIO・・・「THE SWEETEST SOUND」(甘き調べ)

 本作はピアニスト、ジョン・ディ・マルティーノ率いるピアノトリオ、ロマンティック・ジャズ・トリオの作品。

 ビーナス盤にありがちな、ともすればお行儀の悪いジャケットを除けば、人選も選曲も申し分ない。
 聴きやすく好きな曲ばかりが収録されている。
 パウエル、モンク、エヴァンス、ハンコックなどのアルバムを聴く時は、「その人」を、そして「その人の音楽」を聴かねばならない、
 みたいな義務感が(個人的には)あるけれど、このトリオは自由な気持ちで、すんなりとリラックスして聴ける。

 かと言って、ジョン・ディ・マルティーノ(p)ウゴン・オケゴ(b)グラディ・テイトらはジャズ界の底のほうで苦労してきた人達
 ではないだろうか・・曲もメンバーで吟味して選んでいるらしい。”SO IN LOVE”も同じく上出来のアルバム。。
 RJTは緊張を強いる曲は選ばない。そして味わいのある各々のプレイが聴く者の心を和ませてくれる。


1・LA COMPARSA・・2・MY MELANCHOLY BABY・・3・AND I LOVE HER・・4・THE GENTLE RAIN・・5・THE SWEETEST SOUND・・
6・DRUME NEGRIA・・7・IN MY SOLITUDE・・8・THE LAMP IS LOW・・9・THE THINGS I LOVE・・10・YOU MUST BELIEVE
  IN SPRING・・11・HISTORIA DE UN AMOUR・・・


  JOHN DI MARTINO(p)
  UGONNA OKEGWO(b)
  GRADY TATE(ds)

  2003年8月30&31日、ニューヨークにて録音・・・
 

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