つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

ため息

2014-09-04 10:29:09 | ジャズ


  秋の心と書いて「愁(しゅう)。思いにうれえて沈む。心が縮んで寂しいという意味です。

  同じく心の秋と書いて「愀(しゅう)」。萎れてものさびしいありさまをいいます。

  四季の中でもとくに秋は、物思いに耽る季節です。秋の風がバイオリンが奏でる「ため息」に聞こえたりするのも秋だからでしょうか。

  邦楽では高いオクターブを甲(かん)の調子、低いオクターブを乙(おつ)の調子といいます。

  こどもの声などが「甲高い」に対して、大人は低く唄うことから渋い声を「乙」というようになったそうです。

  さしずめ秋は「乙」な音色が似合います・・・



  今日聴いたジャズ・・・


  THE NEW SOUND QUARTET・・・「SUMMER KNOWS」
  (featuring:JOE LOCKE & GEOFFEY KEEZER)




  本作は、1959年3月18日 カリフォルニア生まれのヴィブラフォオン奏者、ジョー・ロックと、1970年11月20日、

  ウィスコンシン州オークレア生まれのピアニスト、ジェフリー・キーザーによるグループ、ザ・ニュー・サウンド・カルテットの

  リーダー・アルバム。(以降、T・N・S・Q)

  ヴィブラフォンとピアノの演奏では、ジョン・ルイスとミルト・ジャクソンによるMJQ、ボビー・ハッチャーソンとハービー・

  ハンコックの洗練されたサウンドがよく知られている。

  本作のT・N・S・Qは前記した、2つのグループが持つ、高貴さと静謐さ、、、より洗練されたサウンド・カラーとファンクネスを

  併せ持っている。


  アルバムは全9曲。ミシェル・ルグランのタイトルチューン”おもいでの夏”を初めとして馴染み深い曲が中心。

  1はジェフリー・キーザーがボビー・ハッチャーソンに捧げて書いたオリジナル、、、6はジョー・ロックが友人を想って書いた

  オリジナル・・とオリジナル2曲が含まれている。


   「ALL THE THINGS YOU ARE」、、「なつかしのストックホルム」は原曲を崩して演奏されているので、一聴して曲名が

  分からないけれど、これも彼らの解釈であり、個性なのだと思う。

  ラストの「おもいでの夏」は、彼らの資質である静謐な美しさを堪能できるテイクが聴ける。



1・TULIPA・・・2・EMILY・・・3・ALL THE THINGS YOU ARE・・・4・なつかしのストックホルム・・・5・RAY BROWN SUITE、

  MOVEMENT1・・・6・THE KING(FOR T・M)・・・7・COME RAIN OR COME SHINE・・・8・BYE BYE BLACKBIRD・・・
9・おもいでの夏・・・




     JOE LOCKE(vibs)
     GEOFFREY KEEZER(p)
     ED HOWARD(b)
     TERREON GULLY(ds)



    2004年3月22日 NYアヴァター・スタジオにて録音・・・

  

  

最新の画像もっと見る