つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

ブライダルベール

2014-03-26 13:12:46 | ジャズ


  花嫁がかぶる白いベールのようにふんわりとした姿から名づけられました。つやつやとした緑の葉がこんもりときれいに茂り、

  細かい茎の先にたくさんの小さな白い花を咲かせます。

  美しい葉を観賞する観葉植物に分類されていますが、花とネーミングがすてきなため、鉢花として購入する人もたくさんいます・・



   ツユクサ科

   原産地: 中央アメリカ

   花言葉: 幸せを願っています



    今日聴いたジャズ・・・


   安冨祖貴子・・・「マブイの歌」


   沖縄、金武で生まれ育った、安冨祖貴子のリーダー・アルバム。”魂(KON)”に次ぐ2ndアルバム。

   マブイとは、沖縄の言葉で ”魂 ”を表すらしく、前回と同じく、沖縄の魂をファンキーに歌い上げている。

   メンバーは”魂 ”でのギターが知念嘉哉から岡安芳明に替り、小山太郎(ds)、太田剣(as)の二人が加わっている。

   彼女のアルバムを聴くと、自由奔放に、怖いもの知らずに朗々と歌っているかと思えば、スローナンバーなどでは、実に情感

   たっぷりに、意表をつくような歌唱を披露する。

   最初に聴いた ”魂 ”の冒頭、「WORK SONG」でまず、うちのめされたわけで、日本にもこんなヴォーカリストがいたのかと

   驚いた。選曲が幅広い・・・どの歌も自分のものにしている。

   本作でも、”マーシー・マーシー・マーシー”や ”マック・ザ・ナイフ”のようなパンチのある曲・・・打って変わって、

   ”残された人生 ”ベサメ・ムーチョ” ”ラヴァーズ・コンチェルト” ”マイ・ウェイ” ”ドント・エクスプレイン”

   などでのスローナンバーで聴ける、ほのかな哀しみが心を打つ。

   そして、プロデューサーの井上陽介(b、arr)を初めとして、これだけの実力のあるミュージシャンに恵まれ、歌えるということを

   踏まえても、安冨祖貴子は稀に見るスケールの大きいヴォーカリストだと思う。


   ラストには、ヴォーカルでは滅多に聴けない「BLACK IS THE COLOR OF MY TRUE LOVE’S HAIR(いとしい人の髪は黒)」

   で締めくくられている。渋いこの曲は、ジョニー・グリフィンの「ケリー・ダンサーズ」にも収められていて、ずっと愛聴してきた。

   この曲を採りあげることも意外だったし、レパートリーの広さに改めて彼女の凄さを思う。


1・MERCY MERCY MERCY・・・2・FEELING GOOD・・・3・残された人生・・・4・MACK THE KNIFE・・・5・BESAME MUCHO・・・
6・AIN’T NO SUNSHINE・・・7・A LOVER’S CONCERT・・・8・MY WAY・・・9・SONG FOR MY FATHER・・・
10・DON’T EXPLAIN・・・11・SAVING ALL MY LOVE FOR YOU(すべてをあなたに)・・・12・いとしい人の髪は黒・・・



       安冨祖貴子(vo)
       井上陽介(b、arr)
       大隅寿男(ds)
       小山太郎(ds)
       安井さち子(p)
       岡安芳明(g)
       川嶋哲郎(ts)
       太田剣(as)
       金子雄太(org)



     2006年11月6~13日 東京にて録音・・・

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