そらち旅日記 Vol.2

北海道空知総合振興局の職員が集めた旬の情報を、そらちの風に乗せてお届けします。

真珠の輝き ~ 南幌町「ピュアホワイト」

2011年08月19日 | 空知の食
南幌といえばキャベツの生産で有名な町ですが、
白いトウモロコシ「ピュアホワイト」も特産品、全国一の生産量を誇っています。
この品種は栽培がとても難しくて、生産者、生産量ともに少ないため、
かつては幻のトウモロコシとも呼ばれていました。
この希少な「ピュアホワイト」、今がまさに旬です。
皮を剥くと実が真っ白、一粒一粒が真珠のように美しく輝いています。
これは何と生でも食べられるんですね。
青臭さはいっさいなし、サクサクした歯触りで瑞々しく、果物のように甘~い。




普通のトウモロコシは1本の株から2~3本の実を収穫しますが、南幌産「ピュアホワイト」は
1株から1本の実しか収穫しません。だから美味しさが凝縮されているんですね。
4つの農業生産法人と3つの個人経営者で構成されている「南幌町明るい農村ネットワーク」が、
丁寧に生産して販売までを行っています。
その代表である城地さんに教えていただいた美味しい食べ方は、直前に皮を剥いて
ちょっと水につけてから一本ずつラップに包み、電子レンジで一本あたり3分間ほど加熱。
この方法だとお湯に旨味が逃げてしまうこともありません。
さぁ出来ました。生で食べるよりさらに甘みが増して、これはまた格別の美味しさです。




加熱した後に、お塩を振ったりした方が良いんでしょうか?
好みにもよりますが、その必要はありませんとのこと。
「そのままで充分美味しい、まずはストレートに美味しさを味わって欲しい」、
心を込めて良質なものを生産しているという自信に裏打ちされた言葉ですね。

こちらは「ピュアホワイト」で作られたレトルトスープ。
300グラム入り(3~4人前)と200グラム入り(2~3人前)の2種類があります。




さっそくレトルトの中身を鍋にあけて、同量の牛乳でよくのばしてから、
ゆっくりと温めます。パセリなどの青みを彩りにして、美味しいスープの出来上がり♪
コーンの粒々をやや残した仕上がりになっていますが、
「ピュアホワイト」は果皮が薄くて柔らかいのでまったく気になりません。
トウモロコシの風味が活きた優しい味わいです。




城地さん、スープの他にもいろいろと加工品が作れないか研究中です。
「ピュアホワイト」のお酒も開発中とか。
これだけ糖度が高いのですから、アルコール発酵には最適ですよね。
う~ん、この甘みとスープの食感からは 今ブームの乳酸発酵酒「マッコリ」
を連想しましたが、いかがなもんでしょうか。
いずれにしても、近いうちに「ピュアホワイト」で作られた素敵なお酒が飲めるのを心待ちにしています。

生のトウモロコシは、7月下旬から9月いっぱいくらいまで。
「南幌町明るい農村ネットワーク」あてに電話・ファクスで申し込むか、
下記のサイトからも直接申し込めます。是非この季節ならではの旬をお召し上がりください。
レトルトスープの方は通年で販売、町の中心部にあるふるさと物産館「ビューロー」で購入できます。




町内のAコープにも、あのキャベツキムチなどと一緒に「ピュアホワイトスープ」が並んでいました。
ほかに新千歳空港の売店でも購入できますよ。




また農場に直接お立ち寄りいただければ、生の「ピュアホワイト」その日のもぎたてを
入手することができます。皮が薄くて鮮度が落ちやすい「ピュアホワイト」、
もぎたての味はまた格別です。その際は電話で連絡をして、在庫の有無、
農場の場所等を確認してからお越しくださいね。


南幌町明るい農村ネットワーク
南幌町南13線西12番地
TEL/FAX 011-378-1289
http://siroi-toukibi.ftw.jp/

ふるさと物産館「ビューロー」
南幌町中央1丁目2-22
TEL 011-378-7020
売店 10:00~17:00/水曜定休
http://www.town.nanporo.hokkaido.jp/cyousei/kyouiku/sisetuannai/sisetu_012.jsp


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