そらち旅日記 Vol.2

北海道空知総合振興局の職員が集めた旬の情報を、そらちの風に乗せてお届けします。

レースイの湯とアスパラ

2012年02月13日 | 空知の温泉
夕張の「ホテル マウントレースイ」の中にある天然温泉「レースイの湯」
日帰り入浴のお客さんはホテルの右端にある入り口から入ります。




この温泉の泉質は、ナトリウム-炭酸水素塩泉(低張性中性冷鉱泉)。
重曹泉ともいわれていて、身体がとても良く温まるとの評判です。
お湯の色はほぼ透明。手前が高温風呂(この時は43.9℃)、
奥の浴槽は低温風呂(41.2℃)ですが、
左側はより温度の低いマッサージバス(38.4℃)、
ずっと入っていることができますね。




洗い場は一つ一つが仕切られているリッチな造り。
ボディシャンプー、シャンプー、コンディショナーが備え付けです。




露天風呂は41.3℃、雪を眺めながら良い湯だな♪




こちらは柔らかな蒸気で満たされたミストサウナ、汗がとまりません。
出たところには身体を冷やすための水風呂も。




また浴槽やミストサウナの床に様々な効能があるという「麦飯石」を使っていたり、
女性オンリーですが脱衣所のアメニティが充実していたりと、さすがにホテル、
全体的にゴージャス感のあるお風呂です。




入浴料金は、通常大人680円、こども(4歳~小学生)370円。
ホテル宿泊者はもちろん無料ですが、チェックアウトした後でも大人400円、
こども200円を払えばタオル、バスタオル付きで入浴が可能です。
スキーを楽しんだ後に汗を流すことも出来ますね。

ところで、豊富に沸き出る温泉の廃湯と機械から発生する熱を利用した
アスパラ栽培のプロジェクトについては、昨年の冬にご紹介しましたね。
その後も冬のアスパラ栽培は順調で、最近はアスパラ以外の野菜も育てているとのことですよ。
これはホテル横に設置されているアスパラ栽培用のビニールハウス。




昨年のアスパラ試食会ではいろいろなメニューが考案されていましたが、
なかでもインパクトのあった「アスパラパン」、これが今年は商品化されていました。
ホテル内のカフェテラス「リラ」で、1個220円で販売されています。
柔らかいパン生地の中にたっぷりのグリーンアスパラ、
上に乗ったカチョカバロチーズが香ばしくコクがあっておいしい。
焼き上がりは10時ですが、すぐに売り切れてしまうほどの人気だそうですよ。

  


細めのグリーンとホワイトのアスパラを使ったチャーハンも、
すっかりレストラン「味彩」の定番メニューになっています。
これは昨年の試食会の時の写真ですが、白と緑のアスパラが卵の黄色とあいまってとってもきれいでしたね。




ホテルでは、宿泊客を対象にしたアスパラ収穫体験も実施中。
冬の夕張で、スキーと温泉、新鮮なアスパラをお楽しみください。


ホテル マウントレースイ
夕張市末広2-4
TEL 0123-52-2211
日帰り入浴:8:00~21:00
http://www.yubari-resort.com/

私が愛した酒かす風呂 ~ 「天然温泉 くりやま」&「北の錦記念館」

2012年01月12日 | 空知の温泉
栗山町といえば、銘酒「北の錦」を醸造している小林酒造があることで有名です。
その栗山町にある「ホテル パラダイスヒルズ」、この中にあるのが「天然温泉 くりやま」です。




ところで、日本酒を仕込んだ後にできる酒粕には保温・保湿・美白などの
お肌のために有効な成分がたっぷり含まれているのをご存じでしょうか。
ここの温泉では、「北の錦」の新酒粕を入れた「酒かす風呂」が人気を集めています。
それにしても「吟醸 酒風呂」って♪♪…。




主浴槽の左側に見えるバイブラバスは、通常は冷え性やアトピー性皮膚炎にも効くという
「備長炭風呂」になっていますが、ここが月に何回かは「酒かす風呂」になります。
乳白色のこのお風呂、どこか香ばしいような酒粕のとても良い香りがします。
お湯の温度はかなりぬるめになっているので、いつまでも入っていられそうです。
酒粕の有効成分でお肌がしっとりスベスベ、それにとってもよく温まるんです。




温泉本来の泉質は、ナトリウム-塩化物泉(弱アルカリ性低張性冷鉱泉)。
舐めてみると若干塩分を感じます。神経痛や慢性胃腸病、婦人病などに効果があるそうです。
お湯の色は褐色がかった透明。これは露天風呂ですが、色の感じが良くわかりますね。






「酒かす風呂」は基本的に土・日・祝日に提供されていますが、
月によってはそれ以外の日でもやっていることがあるので要確認です。
今年の1月中のスケジュールはこのとおり。
是非「酒かす風呂」の日に、両方のお湯を楽しんでみてはいかがでしょうか。




「酒かす風呂」は、新粕の出回る11月から翌年の5月くらいまでになります。
入浴料金は、大人550円、小学生250円。昨年の12月からは朝風呂ということで、
サウナなどを除く浴槽は朝の7時から入浴が可能になっているようです。

この「酒かす風呂」ですが、ご家庭でも楽しみたい方のためにはこんな商品がありますよ。
小林酒造の「北の錦記念館」で販売されているお風呂用の酒粕「私が愛した酒風呂粕」(200円)、
何だかとてもインパクトのあるネーミングですね。
この商品はいつもお正月明けから販売されるのですが、今年は普通の酒粕が出回るのが遅かったのと
需要が多いため製造が間に合っていない状況、発売の時期は今のところ未定だそうです。




でも大丈夫、簡単な作り方を聞いてきました。
「北の錦記念館」で販売されている普通の酒粕(1キロ入りで300円)を200グラム程度、
粗く砕きながら大きめのダシパック(これは14×15センチ)に入れてお家のお風呂に沈めるだけ。
軽~く揉むくらいにして自然と酒粕の成分がお湯に溶け出すのを待ちますよ。

  


お風呂の大きさにもよると思いますが、こちらはかなり濃厚な感じの「酒かす風呂」になりました。
酒粕の甘~い香りに包まれてお肌もしっとり。
それに何よりしばらく汗が止まらないほど身体がよく温まります。
家庭用のお風呂でここまで温まるというのは凄いですね~。

酒粕は蔵元がお酒を搾る都度に出てくるので、なかなか安定的に販売するという訳にはいかないそう。
それに店頭に出ても大人気ですぐ売り切れてしまうようなので、
あらかじめ電話で確認してからの方が良さそうです。
普通酒の酒粕はこの後いったんお休みして、また3月くらいから製造されるようです。
寒い季節ですが、「酒かす風呂」で温まってからキリッと冷えた日本酒というのもいいですね♪




また、1月中過ぎくらいからは「吟醸酒粕」、
2月になってからは「大吟醸酒粕」が売り出される予定です。
この酒粕で作った甘酒はホントにおいしいんです。
こちらの方も改めてご紹介していきますよ。


ホテル パラダイスヒルズ「天然温泉 くりやま」
栗山町湯地91番地
TEL 0123-72-1123
日帰り入浴 7:00~22:00(サウナなどは9:00から)

小林酒造「北の錦記念館」
栗山町錦3丁目109
TEL 0123-72-1001
10:00~17:00(11月から3月は16:00まで)
http://www.kitanonishiki.com/

鐘の音とともにお湯を楽しむ秋 ~ 秩父別温泉「ちっぷ・ゆう&ゆ」

2011年10月14日 | 空知の温泉
秩父別町の道の駅「鐘のなるまち・ちっぷべつ」、
広場の真ん中にある百年記念塔には開拓時代を象徴する大きな鐘が設置されています。
この記念塔を中心にして、道の駅、直売所、温泉、宿泊施設などが集中して設置されています。
こちらは秩父別温泉「ちっぷ・ゆう&ゆ」。研修宿泊施設「おおとり」にも直結しています。




ここは源泉を贅沢に使った憩いの湯、町内外からたくさんの人が入浴に訪れています。
お風呂は1階にある新浴室と2階の浴室に分かれていますが、
奇数日と偶数日で男性、女性が入れ替わりになります。
まっ間違えたらどうしよう…、という心配はありません、
こんなに大きく表示してありますからね。




こちらは1階新浴室の内風呂。お湯の色は透明で、かすかに塩分を感じます。
泉質はナトリウム-塩化物泉(弱アルカリ性低張性低温泉)、神経痛、筋肉痛、
関節痛や慢性消化器病、皮膚病、婦人病などに効用があるそうです。
ほかにジェットバス、電気風呂、サウナなども。




露天は広々した空間、上の方にあるのは「シルク湯」、吹き出す細かな泡でお湯が白く見えています。
左側に見える円いお風呂は「陶器風呂」、
夜ここから月を見上げるのも情緒たっぷりでなかなかの気分だそうですよ。




2階の浴室は内風呂のみですが、色々なお風呂があります。
主浴槽とその隣の寝風呂はゆったり。






ここから見える展望もいいですね。




こちらはちょっと変わった「歩行浴」。
底に敷き詰められた石が足裏のツボを刺激して身体の機能を高め、
全身のバランスを回復するのだそう。
試しに歩いてみるとけっこう痛たた…、もしかして身体弱ってる?






電気風呂にも入ってみましょう。
聞くところによると、電気風呂は健康であれば特に感じませんが
悪いところがあればビリビリと反応するらしい、
電極の近くに寄ってみると肩胛骨のあたりが痛たた…、
やっぱり身体弱ってるかも…。




ほかにも、泡沫湯(バイブラバス)、サウナなどが整備されていますが、
水着を持ってくれば、別室(1階)の温水プールも利用することができます。




入館料は、大人500円、小人250円ですが、
毎月10日と25日(土・日・祝の場合は翌日)は半額(大人250円、小人130円)の日だそうですよ。

売店の横では秩父別産の農産物が販売されています。
お豆やニンジン、タマネギなどとともにブロッコリーがゴロゴロッと。



秩父別はブロッコリーの生産が盛んなことでも有名なんです。
次回はこの特産のブロッコリーを使った新商品のご紹介ですよ。


秩父別温泉 ちっぷ・ゆう&ゆ
秩父別町2085番
TEL 0164-33-2116
9:00~22:00(日帰り営業時間)
http://www.chipsk.jp/yuuyu/

竜とひまわりの温泉 ~ 北竜町「サンフラワーパーク」

2011年09月15日 | 空知の温泉
「ひまわり」のまち北竜町、道の駅はその名も「サンフラワー北竜」
国道275号線沿いを北上していくと、まず巨大な2匹の竜が守る「北竜門」が目に入ってきます。




この竜の門をくぐると、いきなりヨーロッパ風な建物が現れます。
道の駅の他に温泉やレストラン、ホテルなどが併設された「サンフラワーパーク」ですが、
何だかミラクルワールドですね!




ホテルや温泉の中にはあちこちに「ひまわり」のモチーフなどが飾られていますよ。
ここは温泉の入り口。




温泉の中に入ってみます。これは広々とした主浴槽、
お湯の色は透明な薄緑色で入ってみるとちょっと肌がツルツルします。




主浴槽に注ぐ湯口にも「竜」がいました。これは、「高麗青磁竜頭湯口」。




泉質は、「ナトリウム-塩化物泉(高張性弱アルカリ高温泉)」、
神経痛をはじめ慢性胃腸病などに様々な効用があるそうです。
「高張性」ということは、ヒトの体液の浸透圧より濃厚ということですから、
ちょっとトロリとしたお湯のように感じられます。
そのせいでしょうか、竜の口からお湯とともに吹き出されたシャボン玉のような大きな泡が、
なが~く水面を漂っています。

こちらは露天風呂。緑に囲まれてゆったりした空間です。




この他、乾燥させた「ひまわり」を湯船に入れた「ひまわり湯」、
泡風呂、寝湯、打たせ湯、サウナ(高温・ミスト)なども。




ゆっくりと温泉に入った後は、ホテルでお楽しみのお食事です。
手の込んだお料理がずらりと並んでいます。盛りつけがとっても美しいですね。




中でも感心したのがこれ、最後のしめに出てきたお寿司です。
左上の赤いの何だと思いますか? マグロのように見えますが、実はパプリカ!
じっくりローストされていて、柔らかくて甘い。
ほかにも「白茄子」、「ズッキーニ」、「コリンキー」といったお野菜が
それぞれにおいしく味付けされて握りになっています。
黒こんにゃくの袋の中に、ほのかにカレーの香りがするピラフをしのばせた「黒稲荷」もなかなか。
このお寿司はちょっとしたサプライズ、特に女性の方にはとても喜ばれると思います。




この時は8月下旬でしたが、ホテルの裏手にある畑ではまだ「ひまわり」が咲いていました。
「ひまわり」と「竜」のコラボレーション、
温泉と美味しいお食事を「サンフラワーパーク」でお楽しみください。




併設のレストラン「風車」では、特産品の黒千石大豆を使ったメニューが充実。
こちらの方も改めてご紹介していきますよ。


サンフラワーパーク
北竜町字板谷163-2
TEL 0164-34-3321
http://www.town.hokuryu.hokkaido.jp/kanko/kankomap/pege_sunflower.asp

緑豊かな温泉ホテル ~ グリーンパークしんとつかわ

2011年08月23日 | 空知の温泉
新十津川町「ふるさと公園」内にある温泉ホテル「グリーンパーク新十津川」
その名のとおり緑豊かな大自然に囲まれています。






さっそく1階の大浴場に行ってみます。
ここの温泉は、鉄分を多く含んだ「弱アルカリ性単純温泉」、
湯船の底にはこんな湯の花がたまっていたりしますが、これがあるから温まるんですね。




浴場内の効能書きを見ると、一番最初に「美容・美肌づくりに最適」とあります、
もしかするとこれって「美人の湯」?

早朝なのでまだ誰も入っていません。これはラッキーということで、失礼して写真を一枚。
ちょっと高くなったジャグジーバスとあと2つの浴槽、
それぞれ温度を40℃、41℃、42℃に設定してあるので、
好みの温度でじっくり温まることができます。
お湯の色は透明ですが、うっすらとした深緑色。本当に柔らかな良いお湯です。




こちらは、3階にある宿泊客専用の展望風呂。
ここは源泉100%、ぬるめの40℃に設定してあるので、
景色を見ながらゆっくりと入ることができます。
夜に窓を開けると、滝川・砂川方面の夜景が楽しめるそうです。
写真は朝の展望。ガスがかかっているあたりが滝川・砂川方面でしょうか。






浴室内には、ボディシャンプー、シャンプー、トリートメント、洗顔フォーム、
洗面所には、化粧水、美容液、ファンデーション(BBクリーム)、ドライヤーなどが完備されています。
タオルだけ持って行けばあとは何にもいりません。




日帰りの入浴客も多く訪れています。
入浴料は大人500円、子供250円ですが、
毎月10日と25日は「お風呂の日」ということで入浴料が半額になるそうですよ。

施設内のレストラン「ダイニングキッチン ゆらら」では、
地元の食材を使ったメニューを提供していますが、
特に新十津川産「ぼたんそば」にこだわったお蕎麦が自慢。
写真は「合鴨そば」です。お風呂上がりに是非ご賞味ください。




グリーンパーク しんとつかわ
新十津川町字総進ふるさと公園内
TEL 0125-76-4125
日帰り入浴 9:00~21:00
http://www.shintotsukawa.jp/