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仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

『相棒』 Season 9:第3話「最後のアトリエ」.

2010-11-10 21:54:34 | ドラマ、映画
「花の里」にて。
「ぼくも環さんと同じ趣味だなんて光榮です」 by尊。
讀んでもゐない本をさも讀んだかの如く話す尊くん。
格好つけるものいいかげんにしなさい。

三木のオフィスで榊に、
「じつはぼくも常日頃から繪を習ひたいと思つてまして」 by右京さん。
ほんまか?
と、ツッコミを入れるものヤボといふものか。

榊の自宅で、
「あれは銀座山形屋の封筒ですよね」 by右京さん
右京さん、目ざと過ぎる・・・

右京さんの疑問。
「榊はなぜスーツ一式を新調したのでせう」
「榊さんと有吉さん、ほんたうはどういふ友人關係だつたのでせうねえ」

繪畫の贋作家・高柳と殺された三木。

有吉が死の直前に引き裂いた最後の作品『晩鐘』の行方は?
『晩鐘』を見たと云つてるのは、殺された三木と榊だけ。
『晩鐘』は果して存在してゐるのか?
ありもしない『晩鐘』の贋作を三木が作り、榊に口裏を合せるやうにさせた。(尊の推理)

高柳の借りてゐたトランクルームから『晩鐘』が發見される。
しかし、その『晩鐘』は引き裂かれてゐない・・・
それにもかかはらず、鑑定家は有吉の描いたものに間違ないと云ふ。

「どうしてこれが晩鐘なのよ?鐘なんて一個も描かれてないぢやない」 byヒマか課長。
さうさう、『夏のゆふぐれ』でいいぢやん、なあ。


有吉は殘るすべての力をふり絞つてこれを描いた。
有吉は榊にどうしてもこれを榊に見せたかつた。
だから、手紙に「引き裂いた」と書けば榊が來ると思つて、嘘を書いたのだつた。

榊が三木を殺した理由は、この『晩鐘』を守る爲だつた。
三木は『晩鐘』を有吉の手紙通りに引き裂かうとしてゐた。
『晩鐘』は引き裂かれてこそ價値がある、さう三木は云つたのだつた。

「受話器を置かせたのは、教會の鐘の音ぢやありませんか?」 by右京さん
これまた右京さんの千里眼。

有吉と榊の、二十歳の頃の約束。
個展が開けたときに、互ひに入場券のモギリをしよう。
榊はスーツを新調して個展の初日にやつて來た、もう年寄でモギリは出來ないけれど。


ラストシーン。
入り口からたくさんの客が入つてくる。
「繪畫の價値は見た人が決めるものです。」 by右京さん


最後に。
米倉斉加年さん、いい味だしてたなあ。
若い頃はあまり好きぢやなかつたんだけど。
サイカネンぢやなくてサカトシでもなくて、マサカネといふのだと知つたのはつい2~3年前。
讀めるか、ちうに!




<ストーリー>

イベント運営会社社長・三木の他殺体がオフィスで発見された。
現場に落ちていた書籍の新刊案内に目を留めた右京(水谷豊)は、夭折した天才画家・有吉比登治の生涯を描いた小説本から落ちたのではないか、と推測。
調べると、三木の会社は有吉の回顧展を請け負っていた。
その回顧展では有吉が死の直前に引き裂いた最後の作品『晩鐘』も展示されるという。
三木のオフィスを訪ねた右京と尊(及川光博)は、有吉の友人だった榊(米倉斉加年)という老人と出会う。
回顧展に提供した有吉の手紙を自ら確認する榊、その作業を見た右京と尊はささやかな疑問を抱く…。
一点の名画に秘められた殺人事件の謎に右京と尊が挑む!

ゲスト:米倉斉加年

脚本:太田愛
監督:近藤俊明


(以上、 「相棒」公式HP より)






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