「ファントム無頼 」（全１２卷） 史村翔 原作・新谷かおる 作画

「ファントム無頼 」（全１２卷） 史村翔 原作 ＆ 新谷かおる 作画
お薦め度：☆☆☆☆☆ /
２００７年７月１２日讀了（何度目かわからない再讀）


いまの私はまともな本が讀めない状態にある。
睡眠障害のお蔭か、藥のお蔭か、そもそも病氣の症状なのか、まともな本を讀まうとする氣になれない。
讀み始めても、數ページ前に書かれてゐたことが思ひだせずに、また戻つて讀み返したりする。
さうかうしてゐるうちに、いつのまにやら眠り込んでゐる・・・

そこで、ヤフオクで以前好きだつたマンガを軒竝み落札して、讀んでゐる。
７月に入つてからは、まだ１册もまともな本を讀んでゐない。
その代りに、マンガをずゐぶん讀んだ。
せつかく讀んだマンガなので、讀んだ日付のはつきりとしてゐるものを記録しておくつもりで、これを書いてゐる。

この作品は、私がちやうど大學生の頃に讀んでゐたもの。
當時はまだ「少年サンデー」に連載されてゐたと思ふ。
コミックスになると買つてゐたので、全１２卷をすべて初版で持つてゐた筈だ。
それなのに、おそらく大學を卒業した際に實家に送つて、そのまま行方知らずになつてしまつた。

ちなみにこれは、７月７日に１２００円で落札し、７月９日に屆いたもので、文庫ではなく當時のままの「少年サンデーコミックス」。
いま、奧附を見てみると、１卷の初版が昭和５５年３月１５日發行、１２卷の初版が昭和５９年４月１５日發行になつてゐる。
つまり、大學入試の合格發表の３日まへに１卷が出され、大學５囘生の４月に最終卷が出されてゐるといふことになる。
道理で懷かしい作品なわけである。

７月１０日から讀み始めて、１２日に讀了した。
「カン＆クリ」コンビの活躍に、いい歳をして、熱くなつてしまつた。
良いマンガは時代を超える。
もはやファントムなどといふ戰鬪機は世界中、どこを搜してもないだらう。
でも、この戰鬪機が辛うじて人間臭さを感じさせる最後の戰鬪機だつたのかもしれない。
ナビが後部シートに同乘する戰鬪機でなければ、この作品はありえなかつた。

ファントム無頼 (1) 史村 翔,新谷 かおる 小学館 このアイテムの詳細を見る