「ペルセポリス」「チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~」のマルジャン・サトラピ監督
×ライアン・レイノルズ
ちょっと観た事ないシュールでポップなダークサイコ・コメディ。
この監督、女性だってことは覚えてたけど、好きだな~。
今回は生首と喋って暮らす男。何だかポップなのにエグい?シリアルキラーものかと思ったら
前作同様、過去に受けたトラウマによってうまれてしまった哀しき、、、、
友達はペットの犬と猫のサエない男。
主演のジェリーを演じるのは、ライアン・レイノルズ。
ライアンなら断然ゴズリング派のわたしだけど、今回、彼至上最高の役でハマってた
憧れは同じ会社の経理部のフィオナ、ジェマ・アータートン。
同僚で同じ経理部のリサに、アナ・ケンドリック。可愛い~
思った以上に出てたし、得意の歌もちょっと披露。
カウンセラーに、ジャッキー・ウィーバー。
クセあり大物女優もここではされるがままのやられっぱなし。
あら、ただのブラックコメディではなかったのね。
ミルトンという町にあるミルトンというバスタブ工場の会社、ミルトン。
制服や会社の機材などすべて同じピンクで可愛い。相変わらず、美術的センスがこだわってて可愛さと美しさが共存
あるとき、やっとデートにこぎ着けたフィオナにすっぽかされて車を飛ばし落ち込んでたら
土砂降りの中、ばったり。
車に乗せてご飯を食べに行こうとなるが途中の事故により、彼女を、、、、
別題)連続殺人犯ができるまで
ジェリーには、実は哀しい過去のトラウマが。
ペットの声が聞こえる孤独な青年が、一人の女性に恋したことから思わぬ猟奇的事態へと落ちていく。
バスタブ工場に勤める孤独な青年ジェリー・ヒックファン。ペットの犬と猫と暮らしながら、精神科医ウォーレン博士のもとに通う日々。そんなジェリーには、 ペットたちが人間の言葉で話しかけてくる声が聞こえた。ある日彼は、職場の同僚女性フィオナにデートをすっぽかされ混乱してしまう。その後、別の同僚女性 リサと急接近していくジェリーだったが…。
8/10(80点)
ポップでシュールに、クビチョンパ
ちょこっとネタバレあり
予想は70点だったけど、思ってた以上に面白かった、というかちょっとツボ。
話的には、実は可哀想な過去があってという主人公が切ない系。
だけど哀しいドラマにはせず、この監督ならではのユーモアを盛りだくさんに
あくまでもポップに展開する。
犬と猫との会話は、天使と悪魔に置き換えられた自らの心の声のよう。
精神科医にみてもらっているだけあり、精神がおかしくなっているというのが早々に読み取れる。
なんで生首が喋るの?と観る前思ってたけど、
単にジェリーがみてる幻想で、ペットとの会話ももちろん
医者からもらうクスリを飲めば、現実が現れるけど、拒否し飲まないでいると
ハッピーで明るい世界が見えているという演出が巧い。
愛する人も、こうしておけば一緒にいられるシュールだゎ
現実とのギャップがすごい。現実から目を背けている間は、何もかもが美しい。
この後、友達を増やせとの悪魔の囁きにより増えるけど
これ楳図さんの短編マンガで昔読んだ 冷蔵庫に生首ごろごろ。と一緒。
シュールでエグいよ~。
猫は美しくクールで悪魔の囁き。
母親も心の声が聞こえる病気を持っていた。
自分も幼い頃から同じだった。軍人の父親から蔑まれ
精神を病んでいき、殺してくれと頼み、その通りにした過去。
そんなトラウマから、大人になっても孤独で、愛したものの苦しみから解放させるため、母親同様めっさ刺しに。
愛する人が出来て良かったねと思ったのもつかの間。
正体(というかやってきたこと)がバレてしまい。
また大事な人を失うはめに。
実際、殺人鬼って精神が病んでフツウは聞こえない声が聞こえたり、
その囁きに従って殺人を起こしてるというのがあると聞いたことがあるけど
頭がおかしくなってれば、こういう感じで本人自覚なくというか、現実と幻想との境目がなくなって
勝手にやってしまってるというのもありそうだなぁと思ったり。
ラストはすごく哀しいさが。
なのに、哀しくなって終わらせないよ!と吹き飛ばすへんな古くさい歌と踊りに
なんだこれーという感じでウケちゃってツボ。ジーザスまで出てくるし。笑
ライアン・レイノルズは今回、ペットたちの声やぬいぐるみの声含め5役をしたということで
キレあるダサ見事なダンスと歌も見せてくれて最高に良かった
アナ・ケンの可愛さもあいまって、なかなかのお気に入り
哀しいのにポップでシュールでブラックなファンタジー
ちょっと変わった映画がみたい方はぜひ
ライアン・レイノルズが一人五役!『ハッピーボイス・キラー』特別篇
映画『ハッピーボイス・キラー』予告編
THE VOICE 2014年 アメリカ 103min
9月19日より、公開中~
2014年トロント映画祭にて
カナダ人のライアンレイノルズ、トロント映画祭は必須。
右。監督。
実生活では、スカちゃんとの破局後、2012年にブレイク・ライブリーと結婚し1歳の娘ちゃんがいる。
来月、10月15日公開のアトム・エゴヤン監督作「白い沈黙」
11月公開で「黄金のアデーレ 名画の帰還」と続々と日本公開。
パパ、頑張らなくちゃね
統合失調症の人の頭の中を覗き見たような…
犬と猫の声もライアンがやってたんだー
全然気づかなかった(笑)すごいなあ。
ライアンレイノルズってあまり好きじゃないんだけど、(顔含め)←ひどい
本作は良かったなー★
わたしはけっこうこれツボだった