
恥ずかしながらワタクシ「アドルフヒトラー」について、
史上最大の独裁者という基本中の基本である事実以外は何にも知らなかった。
それでも最悪の人物「ヒトラー」ついて、少しでも過去の事実が知りたかったので映画を観ることに。
冒頭、ヒトラーの最期の個人秘書官として、1943年~1945年の2年間その職務を全うした
”目撃者”トラウドゥルユンゲを通して語りが始まる。
ユダヤ人の側面から捉えた戦争映画、「ライフイズビューティフル」は感動させられるものがあったけど、
このドイツ側から描かれた「ヒトラー」では、
タイトル通り”ヒトラーの”最期の12日間を描いた作品。
そのため何の説明も勿論なく、ヒトラーが情け容赦ない人間で怒りっぽい気質であることもすぐに観てとれる。
冒頭からして戦渦の最中。
私はよく知らないけど、きっと実際のヒトラーもこういう人間であったであろうという気質・特徴がよく捉えられた、
威厳と存在感たっぷりのブルーノ・ガンツ[ベルリン天使の詩]の演技がやっぱり素晴らしい

コチラ本物→

ん~。。。でも正直長い!(155分!)
本来なら12日間を描くのだから描ききれないんだろうけど
前半、戦闘シーンとヒトラーの怒りの爆発シーンが続き、激しい場面なのに危うく寝そうになってしまった

それでも後半にかけてはかなり見応えがあった。
やっぱり実話だからという興味から引き込まれたというのと、ヒトラーの行動全てが目を見張るものだったから。
このあたりの歴史的背景に詳しいわけでもないし、本を読んだりも
してないから細かい説明など小難しいコトは語れないけど。
ヒトラーの最期がああいう死に様だったことは知らなかった。
秘書、ユングに対してはいつも優しく
妻には「”総統”のときには人が変わるのよ」と言わせるあたり
完全なる極悪人として描かないところがさすが?ドイツ人監督だからなのか。
(ちなみに監督は心理サスペンススリラー「es」の監督)






ヒトラーという人物に、少しでも興味があれば観るべし。
キョーミがない人には2時間半はツライ。(当たり前か

ストーリー

監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル 『es』
製作 ベルント・アイヒンガー
原作 ヨアヒム・フェスト 『ヒトラー 最期の12日間』(岩波書店刊)
トラウドゥル・ユンゲ 『私はヒトラーの秘書だった』(草思社刊)
脚本 ベルント・アイヒンガー
出演 ブルーノ・ガンツ (アドルフ・ヒトラー)
アレクサンドラ・マリア・ラーラ (トラウドゥル・ユンゲ)
ユリアーネ・ケーラー (エヴァ・ブラウン)
トーマス・クレッチマン (ヘルマン・フェーゲライン)
コリンナ・ハルフォーフ (マグダ・ゲッベルス)
ヒトラー~最期の12日間~ 公式サイト

es 公式サイト


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記事には書かなかったのですが、最後の方のヒトラー役の姿って、LOTRのゴラムに共通するものがありませんでしたか? 欲の塊だった人間の成れの果ての様な・・・。
人間の業の恐ろしさをしみじみ感じた作品でした。
これからも宜しくお願いします。
また、ヒトラーを単に冷血な独裁者としてではなく、孤独で脆弱な側面をもった人物として描いていたような気がします。側近達の心理描写も巧みでしたね。
ま、この舞台を日本に置き換えて「最期の御前会議」とか・・・映画を作っても面白いかなとも思いますが(陸軍大臣も自決しますし)、近隣諸国からの眼差しは冷たいでしょうね。
日本敗戦は「日本のいちばん長い日」で映画化
されてますよ。って、わたし、まだ見てないんですが。
遅くなっちゃいました、ごめんなさい。
本当にヒトラー凄かったです。
確かに、心理描写も巧くて思わず感情的に引き込まれる作品でしたね。
この監督の前作、「es」も"感情"がうまく観てる側に伝わる作品でした。
そちらも観てみたいな・また遊びに来て下さいねっ
だから興味がないと相当キツ映画ですよね。
私のママは気付いたら寝ていました(笑
最後にゾフィーの名前が出てきたときびっくりしました。ホントゾフィーの影響力はすごいなぁと改めて思いました。
ママ、寝ちゃったかぁー(笑
そういうワタシも危なかったけど。
そうだなぁ、事実ですしね。
どこまで脚色してあるかは置いておいても
ああいうことがあったということを知るという良いキッカケにはなりました。
ゾフィーショルの生き方、
ホント凄い。近年ほんとに考えさせられる映画が多いですね。
ベルリン陥落当時の、ヒトラーや周囲の人の動きがわかって面白かったです。
歴史ものは、どこまで本当かは、いつでも懐疑的に見ますけど、秘書さんが見たものということで、真実も多いのだろうなと思います。
そうなのー、昔のってやり方わからなかったから
字が大きいんですよ!
昔の記事すぎて恥ずかしいからTBしなかったのに
そうですね、興味深い話でした~。
まだまだヒトラーの映画で観てないのがあるので近々観たいと思ってマス。
確かにこれ、少し長かったですね。
あたしもmigさんと多分同じくらいしか知識がないので、
きついところはあったけど、
なかなか面白い視点から描いていましたよね。