我想一個人映画美的blog

新作映画レビュー&温泉&ゴシップ+コスメ+旅行記&日記。
blog開設から何と19年!ありがとうございます✨

パッセンジャー/PASSENGERS

2017-03-28 22:44:08 | 劇場&試写★6以上

 

 

 キアヌとサンドラの傑作「スピード」のラストでは、「異常な状況下で生まれた恋はうまくいかない」

なんて言ってるけど、人間の心理ではこういう状況は「吊り橋の心理」と言って、

同じ恐怖体験や感覚を共にすると共感しあって親近感と共鳴で恋と勘違いしやすい。という。

こんな宇宙船で見知らぬ男と二人。よほど気持ち悪い男じゃなければ(?)

同じ年頃の男女、どうなるかなんてわからない。(いや離れててもアリか?)

いや逆に、ここで男性が女性はたった一人の自分に対してちょっと素敵なことしてくれたら

すぐにオチちゃうかもね?(そりゃあたしだけ?)

 

クリス・プラットとジェニファー・ローレンスのロマンスなんて興味ないしダメ臭してたのでパスしようと思ってたけど

舞台はSFだし、監督がノルウェーの「ヘッドハンター

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」のモルテン・ティルドゥムと知って観たくなった

 

脚本は「プロメテウスのジョン・スペイツ。

目覚めたのが、技術師と作家だったのがうまくできてる。

 

近未来。

豪華宇宙船は5000人の乗客を乗せて地球を旅立ち、遠く離れた移住地に向かって航行していた。

乗客は目的地に到着するまでの120年間を冬眠装置の中で安全に眠り続けるはずだった。

航行中のアクシデントが原因で不具合を起こし、エンジニアのジムだけが目覚めてしまう

あと90年も先。ここで死を迎えるしかないのか

 

 

 

セス・マクファーレンかと思ったら、アンドロイドのアーサー役のこの人、マイケル・シーン。

この人の元カノはライアンと別れた後のレイチェル・マクアダムスだし

元妻はケイト・ベッキンセール、現妻はサラ・シルバーマン。過去の役どころも濃くて、「トワイライト サーガ」でヴァンパイアのボス。

 

今回のアンドロイド、よかった。

このバーカウンター、位置と距離感と雰囲気、どこかで見たことあるなと思ったら

「シャイニング」の!監督はオマージュでそっくりのにしたらしい。

 

 

 

ローレンス・フィッシュバーンもどういう風に関わってくるのか、観てない人はお楽しみに。

 

しかし、アンディ・ガルシアの出番はあんなんでいいの?!

クレジットされてるのに最後の5秒だけの出演て こんな役、誰でもいいじゃん!

しかもセリフないよいくらもらってるんだ?と余計なこと考えてたら

こんなの出てきた。

キアヌは当初予定されてた主演だったらしい。(キアヌじゃなくて正解)

 

対する、ジェニファー・ローレンス。過去にキャストのギャラに関して男女差別があると訴えてたけど

今回はかなりもらったらしい。(ま、下世話なギャラの話はいいとして)

起こせば、赤の他人の人生を奪うことになり、殺すも同然。

そんなことが許されるのか。

 

まず自分だけ起きちゃってここで一生を一人で(アンドロイドは一人いるが)

生きなきゃいけないとなったら間違いなく気が狂うね。

 

観る前は、男女一人づつが目覚めちゃったのかと思ってて、ずいぶん美男美女(ま、この程度の二人ならあちらでは二人とも普通レベルだけど)

ちょうどよくバランス良く恋愛対象になりそうな人持ってきたな。と思ってたけど。

 

ところが違ったのが面白かった。

破壊するのも試みたり、退屈しのぎに出来るあらゆることをやって1年。

孤独に耐えられなくなって死のうとも思った矢先、

なんと、乗客が眠るポッドを見ていたら好みの女性発見一目惚れをしたジム。

すぐに彼女のことを調べるうちにどんどん惹かれて、眠れる美女へのストーカー男?と化した。

彼女を事故に見せかけて起こせば、退屈じゃなくなる上、たった二人きりで生きて行くという運命になる。

でもそれは、人としてやってはいけないこと。

その日から、ジムの心の葛藤が始まる。

 

そしてついに起こしてしまう。もちろん、自分が起こしたことは彼女には内緒。

散々彼女のことを話してたアンドロイドにも念押し。

宇宙船と、彼らの運命はいかに

 
 

7/10(73点)

 

 

 

期待してないせいもあってか面白かった〜。

これ、上にも書いた通り女性に勝手に目をつけてポッド破壊して目覚めさせちゃうから面白いところ。

あなたならこの状況、どうする?って普通、簡単に壊せないからさーこんなの。

技術者だからこその設定。   笑

しかも、女性にそれがバレた時、自分の人生ぶち壊されたと憤慨するのは当たり前。

あれこれ女性が喜ぶようなキザなことしたり、優しいところ見せたり、

だんだん惹かれてくように仕向けるなんてあざとい。

自分がいくら孤独で死にそうだったからって、見知らぬ人の命。

そして手をこまねいて自分と恋に落ちるように持って行くまでの過程が、男ってこんな状況はやっぱりこうなるよね。

という感じで面白かった。

ピアノ弾き語り

 こんなところで見つけた薔薇差し出す

 こんな状況下でも映画デート。

他にもあり。

 

ジェニファー・ローレンスは知性もあり、そうとも知らずに恋人同士になった後、真実を知って憤慨。

その天国から地獄のような世界の変わりようと、強い女のキャラが

やっぱりハマっていて、どんな若手よりも説得力ある演技はさすが。

正直、あまり好きな女優ではないんだけど、やっぱりうまいと思うしこの役は彼女で正解だな。

リアルなキャラで今までで一番魅力的に見えた

 

 

残りの数十年間の一生をこの中で終えなくちゃいけないという、拷問のような状況の中、

(ただし、食べ物や衣服、なんでもある)

たった独りでは人は生きる気力はなくなり、それが愛する人と一緒だと

日々は満たされて、二人きりの世界に逆に浸ることもできるからバラ色の世界にも変わりうる。

たとえそこで二人で息絶えることになろうとも。

それが、嘘だとわかったとき。全く嫌悪感しか抱かない相手といなくちゃいけない

運命の明暗がくっきり描かれてたのがいい。

そして、キーとなる他の人物が生きていたことで希望が生まれる。

宇宙船は各所で故障とトラブルが相次ぎ、命がけで故障の原因を突き止めることとなる。

 

宇宙の果てまで追いかけるシーンは嘘でしょ、とか

あの状況で生きてるわけないってツッコミたくなったし

あれで生きてたらそんな話の展開やだと思ったら ちゃっかりやっぱりすぐ蘇生したけど   笑

 

それでも見てるうち楽しかったのでわたしは好きだな。

変な宇宙人とか出てくる展開にならなくてよかった 笑

 

 

20XX年――新たなる居住地を目指し、5000人の乗客<パッセンジャー>を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が地球を後にした。目的地の惑星到着まで120年。冬眠装置で眠る乗客の中で、なぜか2人の男女だけが早く目覚めてしまった。90年も早く――。エンジニアのジムと作家のオーロラは絶望的状況の中でお互いに惹かれ合っていく。なんとか生きる術を見つけようとするが、予期せぬ出来事が2人の運命を狂わせていく。
     

 公式サイト

PASSENGERS           2016年      アメリカ    116min

3月24日より、公開中〜

 

L.Aプレミアにて

 

クリス・プラットは奥様がコメディ女優(が板についてる)アンナ・ファリス。

妻帯者とのキスはジェニファーにとっては抵抗あったんだとか。

確かに燃える熱々の妻いる人とキスしてもなー笑

 

それ知ってると観てる方もなんだかなってなる ま、しょうがないけど(日本の俳優も同じくそう