マーサの昔話

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地下の書庫へ通う女性

2009年07月23日 | Un fenómeno sobrenatural
 
 皆既日食終わりましたけど、怪奇話し沢山あるので、もう少し続けます。

 私が民営化になる前の公社で事務員として、働いていた時のことである。
 2年前のちょうど今頃、民営化になる為の準備で、毎日が10時帰宅という残業が
当たり前になっていた時でした。
 しかし、結構、間に短い休憩がよくありましてその時にジュースを飲みに行ったり
お手洗いに行ったり、うろうろするのですが、7時30分の休憩時に、課の人達に
お菓子を配ろうと、地下のロッカーヘ行ったのです。
菓子箱を持って、ロッカー室を出た時、白いワンピースの女性が下へ降りて行ったのです。

 ロッカーのある階段からの地下2Fは封鎖されていて行くことができないのですが
地下3Fは、書庫になっていて、顧客の個人情報がびっしりと棚に収まっている。
 常に厳重に施錠してあり、入室するにも3人の上司の印鑑が必要であり、最低
二人以上で入室、決して一人での入室は許可されていないのです。
 その時は、深く考えず、何か探し物でも頼まれたのかな~位に思っていたのです。

 そして、数日後、又、同時刻に、忘れ物を取りに行った時、又、同じ人が下に
下りて行ったのです。二度目だったので、少し、気になって地下3Fまで行ったの
です。もう、姿がなくて、書庫に入ったようでした。時間も余りなかったので
部屋へ戻ったのです。珍しく課長が、今日は8時であがろうと言ったので、帰り道
数人で帰ったのです。その中に2人、勤続30年の大先輩がいらして、この建物で
昔、若い事務員の飛び降り自殺があったという事を話しだしたのです。

 いくら、外が暑いからって、皆、怖くて耳ふさいでましたけど、私はしっかり
聞いていて、「その方、先輩の知り合いですか?」「うん、同期だったのね。
彼女、お客様の大事な書類を紛失して、始末書を書かされた上、周りの皆から
執拗なイジメ・批難・中傷を浴びて、、、可哀相に、彼に買ってもらったお気に
入りの白いワンピースを着て飛び降りたのよ。それも、私の目の前でね、、、
 私の目の前が窓だったから、落ちてきた時はびっくりしたなんてものじゃない。
人の事も考えてって言いたい位よ、あの姿は、未だに目に焼きついてるわ。」

 「・・・それは、大変な事だったんですね。・・・実は、2回その方とすれ違って
います。その話を聞かなければ、私は、全然気づかないままだったでしょう。」
「そうあなたも見たのね。見た人、結構多いわよ。あなただけじゃない、何人いや
何十人の人が見たかしれない。ある意味、すごく有名なのよ。未だに、失くした
書類を捜しに行っているらしい。責任感の強い子だったのよ。」

 でも、先輩、何か御祓いするとか、上司に言うとか、対策を考えないと、「そうね
でも、結局、ここに勤めている皆からの中傷で、こうなったのだから、特に30年
以上勤続している仲間が彼女を許してあげなければ意味がないと思うわ。
 そう改心しなければ、いくら祈祷師呼んでも駄目よ。」「じゃあ、以前に何回も?」
「そう、何回も供養をしているのよ。でも、毎年、今の時期、目撃談が相次いで
いるのよ。哀しいわね成仏できないって・・・」

結局私は、その1ヵ月後、中耳炎の手術の事もあったのですが、退職いたしました。


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2 Comments

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地下の書庫へ通う女性 (静御前)
2009-08-21 10:27:29
はじめまして、でもそうではないのかも・・・
私もマーサさんと同じ会社にいたと思います。
この会社は、今は民営化になって、よく解らないのですが
前は、いろいろ妙なうわさが蔓延していました。
イジメ、批難、中傷は日常的に行われていました。
こんな怪談話あっても不思議じゃなかったです。
私も早く退職して良かったと思っています。
静御前さんへ (マーサ)
2009-08-21 21:54:12
・・・という事は、顔見知りと言う事ですね。でも、当時約1200人が勤務していたので
私は、全ての人が把握できている訳ではありませんので、よく解りませんが、せめて、課名だけでも
言っていただければ、いや、ついでにイニシャルもできれば言ってもらえば、嬉しいのですが・・・
確かにある意味、特異な雰囲気のある会社ではございましたが、多かれ金融会社は似たような
素質を
持っている様に思うのであります。私も今では解放されて、秘密を守る義務もなく自由を満喫しています。
よくぞ、私のブログにヒットされた事を、複雑な心境ではございますが、嬉しく存じます。
又、遊びに来てください。宜しく!