カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

あれから1年、花は咲く(2)

2017-04-13 11:06:49 | 熊本地震
  強風と雨が通過した翌日、相方と秋津川の川岸に花見に出かけた。

 3年前は私が腰痛で、相方が写真だけ写しに行って披露してくれた。

 2年前は相方が腰痛で私が写した写真で様子を知らせた。

 そして去年は娘のお産があったりして、二人で眺める桜は実に4年ぶりだった。
 (強風で根元から倒れた満開の桜)
 沢山ある桜の中で1本だけ根元からなぎ倒されていた。

 根の本数も少なく長さも張りもイマイチで、多分川岸の水辺にあまりに近すぎて、根を伸ばす必要のない生育環境が仇になったのではないだろうか。

 比較的花びらの残っている桜の下で弁当を開いた。

 暫くすると地震から1年ということで取材をしているというテレビ局の二人がやってきた。

 特に断る理由もなかったので取材を受けた。

 
 「地震のあと1年たって初めての花見になると思うが、今のお気持ちを聞かせて欲しい」というのが主たる内容であった。

 「厳しい災害の後でも季節が来ればちゃんと花は咲く、当たり前の話なのだが当たり前でない生活が日常になっている身には今年の桜は特別感慨深いものがある。」

 「例年はもっと大勢の人が桜の下で大騒ぎしたものだが、今年は人も少なく静かだ」、みたいなことを喋った。

 口元のマイク、目の前のカメラ、捉えどころのない「今のお気持ちは?」という何度も繰り返される質問にやや引き気味。

 
 目の前の小川では、アヒルが流れの緩い岸辺を一列になって同じ動作を繰り返していた。

 水の中に半身を潜らせて、尻だけをぴょこんと水面に出した姿勢はとてもユーモラス。

 花を見に来たのか、アヒルを見に来たのか、取材を受けに来たのか不思議な一時だった。

 空にはヘリが飛び回る日が多くなった。

 去年の今日は、お産をした娘夫婦の家に相方を残し、私が一人だけ家に帰り着いて最期にブログを更新した日である。

 「花びらを集めて海へ櫻川」

 にほんブログ村
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あれから1年、転げた鉢の花... | トップ | 前震・・不思議な呼び名の地... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

熊本地震」カテゴリの最新記事