爺の気まま投資日記

為替と株の取引の感想と自己研鑽のため

割安株の危険性

2012年07月31日 | 
割安株は、うまくいけばかなり儲かる。

しかし、同時にリスクは高い。

その危険性について、東洋経済は次の報告をしている。



割安株のわな 解散価値下回る株価「週刊東洋経済」編集部

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 日本株は上値の重い展開が続きます。相場指標は株価の割安状態を示唆していますが、市場では買い手控え気分が支配的です。

 代表的指標の一つ、PBR(株価純資産倍率、株価÷1株当たり純資産で算出)は現在、東証1部上場企業の平均で0.8倍台にとどまり、1倍割れが長期化しています。1株純資産は会社が解散した際、株主の手元に残る資産のこと。

 PBRが1倍を割り込んでいれば理論上、会社の事業を継続するよりも解散して資産を株主で山分けしたほうがトクなことを意味します。このため、1倍割れは「異常値」といえます。

 PBRが低いのは日本企業の収益力の低さが一因です。PBRを分解すると、収益力を測る物差しのROE(株主〈自己〉資本利益率、1株利益÷1株純資産)に、株価が何年分の利益を織り込んでいるかを示すPER(株価収益率、株価÷1株利益)を掛けたもの、という関係が成り立ちます。このうち、ROEの東証1部平均は7%程度。一方、欧米企業の平均は15%前後とされています。

 PERが低いのもPBR上昇を抑える一因です。PERは低いほど株価が割安なことを意味しますが、投資家の反応は鈍いまま。世界景気減速や円高に伴う企業業績下振れへの警戒感の強さを反映しています。

 割安だと思って飛びついたら大幅に値下がりしてしまった――。日本株市場は「割安株のわな(バリュートラップ)」から、なかなか抜け出せない状況です。 (「週刊東洋経済」編集部)