福谷章子のまちづくり

さまざまな役割を持ちながら暮らす中で、日々出会い触れ合う人々、街、文化、自然、出来事についてつづります。

シニア世代の消費生活に関する意見交換会~行きつく所はコミュニティづくり~

2018年02月04日 | 地域運営と市民自治


千葉県から県民提案事業としてみんなの広場が委託を受け、9月から開催してきた「消費生活に関する情報収集と啓発を通じた見守り体制の構築事業」(タイトルが長い(^^;)では、地域内でのサロンによる話し合い、消費生活講座の開催、そして本日を含む2度の意見交換会に取り組みました。

こんなに各機関で啓発をしているのに、なぜ詐欺が減らないの?
医者からもらった薬が飲みきれなくて余ってしまうと多くのシニアが言うのはなぜ?
空き家対策って本質が違うのではないの?

そもそもは、これらの疑問からスタートした事業でした。

今日は最終段階として、基本的な学びと消費者同士の意見交換会を開催しました。

学びは、淑徳大学准教授の日野勝吾さんに
「世代を超えて、つなぐ、つなげる安全・安心な暮らしをめざして」
というタイトルで講義をしていただきました。
いくつかの具体的な事例、消費者トラブルに対応する国の今後の動向、そして地域で私たちのような住民はどうすれば良いか、という点についてとてもわかり易くお話をしてくださいました。

消費者被害は不安や孤独から始まる、ということ。
人と人とのつながりを大切にすることで未然防止ができること。
見守りは同じ目線で。
など、これまで様々な取り組みで配慮すべきとされてきたことが、消費生活の面でも同様なのです。

後半の意見交換においても、交流や会話が無い「買い物現場」でのシニアの戸惑いが浮き彫りになりました。
さらに、今後の消費生活を見通すと、足の便の問題も深刻です。

終了後には、本日の意見交換会で出された様々な現状や「こうであったらいいな」ということについて、誰が、どこが、出来るか整理し、さらに多くのみなさんに投げかけていきたいね、ということをみんなの広場のメンバーで確認しました。

県民提案事業では、20回のサロン、4回の消費生活講座、2回の意見交換会に取り組みました。
その間に話し合ったこと、考えたこと、様々な機関に投げかけて学んだこと、立場の異なる人たちの反応や意見に触れ、気づきや学びの多い半年間でした。

あとはまとめの作業、しっかり振り返り次につなげていきます。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿