アマ指将棋界からの刺客到来!? 今回は加藤幸男さんにお話を伺いました.
加藤さんは学生名人(2度)・学生王将・アマ竜王・朝日アマ名人(2度)といったアマチュア全国タイトルを獲得されている,トップクラスのアマ強豪です.
---今回出場される動機をお聞かせください.
加藤「実は前々から出場したいと思っていました.理由は『自分自身の読む力を磨くため』『プロの読む力を肌で感じるため』の2つです.あくまで,指将棋に生かすためです.恥をかくのを承知の強行出場です(笑)」
---「指将棋に生かすため」ということですが,これまでに詰将棋はどのように指将棋に生かされているでしょうか?
加藤「学生時代に手数の短めのものをたくさん解いて,瞬発力を養ってきました.アマ大会では秒読みでどう戦うかが大事なので.ただ,そろそろ貯金が尽きてきた感じです(苦笑)」
---普段,どれくらいのペースで詰将棋を解いていますか.
加藤「通勤時間の余力がある時に.学生の頃は毎日解いていましたが,最近はサボり気味です…」
---よく見る詰将棋関係の書籍は何でしょうか.
加藤「詰パラと将棋世界です」
---好きな詰将棋作家はいますか.
加藤「塚田正夫・若島正」
---その理由は?
加藤「『塚田正夫』…『実戦で生きそう』っていうのに尽きます.実戦でいかにも出てきそうな形の中に隠された妙手が必ずあるのがいいですね.
『若島正』…スケールの大きな構想,洗練された手順,有機的な駒の働き….どの問題を解いてもいつも感動を通り越します」
---変な質問ですが,下段玉・中段玉・入玉形,得意な順番に並べてください.
加藤「うっっ…この質問だけは勘弁を…実戦形専門なので(笑).入玉形が出題されたらその問題は捨てます」
---過去の出題作品は見ましたか.
加藤「後半戦の問題が難しいですね.僕では,若島さん作の双玉の問題は解けません….満点は狙わず,『正解する問題』『部分点の問題』『捨てる問題』を明確にするのが僕にとっては大事な戦略です(笑)」
---双玉詰将棋は得意でしょうか.
加藤「得意ではありませんが,好きです.昔,神吉プロの作品集を解きました.昨年のようなレベルの作品を出題されたらお手上げです…」
---今大会でライバルはいますか? まだ出場者は発表されてませんが(笑).
加藤「ライバルなんておこがましい.自分の力を出せて,大会後に充実感が残れば最高です」
---解答選手権に向けて特別な準備や練習をする予定はありますか.
加藤「出題者の作風を理解すること」
---最後に目標をお聞かせください.
加藤「全問正解を目指します! …と言えないのが悲しいところ.記念出場に近いので,楽しんでやりたいと思います」
---どうもありがとうございました.
【過去の成績】
初出場