竜の郷あれこれ

龍ヶ崎市と周辺の名勝、観光地、行事、身の回りのことなどを写真と文書により紹介します。「気まぐれ写真日記」もご覧下さい。

その後の白鳥

2010-08-01 20:41:25 | Weblog
  
  旧小貝川の白鳥は、7月5日には、皆で元気でいた

  しかし、7月21日に行った時には、全く見かけず、近くの人も数日見ていないといっていた。まだ、どこか遠くへ行くことはできないので、同じ沼の中で他の場所へ行っているものと思われた。


  8月1日、白鳥が、その後どうなったか見に行った。白鳥一家の親2羽、子4羽が、小貝川堤防脇のいつもの場所にそろっていた。

  この日、親は、人の手からパンを嘴で直接取るなど、慣れた風であったが、人を威嚇することも忘れず、親として子を守ろうとする態度も見せていた。そのため、天敵に襲われる心配は少なく、一家の今後は大丈夫そうに感じられた。

  しかし、四羽の子の内の一羽が、岸辺の草むらに座り込んだままなかなか動かず、パンを近くに投げてやると、座ったまま首を動かしてそれを口にする。他の鳥は、そのような時は立ち上がるのに、その子はずっと座って首を動かしていた。

  しばらくして、皆で水に入って泳ぎだしたが、その子は1mくらいの岸辺から水まで、びっこを引きながら行った。どうも右脚を痛めているのか、そこに体重をかけたがらない感じであった。水上では、他の子との差は、ほとんどわからなかった。

  これもまた、釣り針や釣り糸で脚を痛めたのかも知れない。猛暑の日中で他に誰も来ないので聞くわけにもいかず、捕まえて恐怖心だけを植え付けるわけにもいかないので、そのまま帰ってきた。


白鳥一家は、岸辺に来ていた。




それぞれ勝手なことをしていた。





四羽の子も揃っており、かなり大きくなっていた。

しかし、手前の一羽はなかなか立ち上がらない。




二羽の親は子を守っているようであった。
親の一羽は、常に人と家族の間に位置していた。




この子は座ったままであった。
水に入る時、右脚を使わないようにびっこを引いていた。




皆、水に入り、水底から何かを探して食べているようであった。





子供達は、体格は親に近づきつつあるが、翼はまだ未熟で、
飛ぶにはかなりかかりそうである。
当面は、脚を痛めた子が心配であるが、
その後も生きていくための最大の難関は、釣り糸や釣り針と思われる。





  以前、ルアー針が引っかかった白鳥について、それに関わっていた市役所の商工振興課へ、8月2日朝、電話をすると、既にその件は把握しており、数日前、子白鳥の脚にルアー針が引っかかり、それをはずしたとのことであった。

  今回見たびっこの白鳥は、その白鳥で、ルアー針をはずして貰ったが、まだ痛みが癒えていないためと思われた。

     早く、元気を取り戻して貰いたいものだ。


  6月の定例市議会で、このような事故を防ぐために、旧小貝川における釣りを禁じることができないかとの質問があった。難しいが検討したいとの答弁であった。

  沼に行くと、白鳥を見に来る人がいなくても、釣り糸を垂れる人はほとんどいつもおり、白鳥が引っかかる事故は今後も絶えないと思われる。

 




  その後、8月9日に、白鳥を見に行った。4羽の子はさらに大きくなっていた。びっこを引いていた子も、今回は区別がつかないくらいになっていた。柔らかい草をむしってきて水面に投げてやると、一家で円陣を作って食べていた。


皆で草を食べていた。




4羽の子も着実に成長している。



  怪我をした子も、元気になったようで、釣り糸などにかからない限りは、このまま成鳥になりそうである。


  猛暑の8月25日11時頃旧小貝川へ行ってみた。白鳥達は、いつものところには居なくて、いくら口笛を吹いても、現れなかった。

  あきらめて、沼沿いの道を北方に1kmほど行った処の沼をまたぐ15mくらいの橋の上から南方を見ると、白い斑点状のものがいくつか水上に見える。

  白鳥かも知れないと思い、思い切り口笛を吹くと、それが徐々に近づいてきた。白鳥一家の6羽であった。大きさは少し違うが、子もかなり逞しくなっていた。

遠くに白鳥が見えた。



口笛を吹くと一団となって近づいてきた。
先頭と右端が親で、他が子であるが、
親子の大きさの差がなくなってきた。



この日は、何も持っていなかったので、
柔らかそうな草を千切って投げてやると、食べていた。




  その後、約1月を経た9月21日、本来なら秋の手配が漂う頃であるが、猛暑に近い暑さの午前11時頃、旧小貝川へ行った。この度は、パンとかポップコーンなどを持参したが、6羽全て、堤に近い給餌場にいた。

  持ってきた餌を投げてやると皆喜んで食べていた。いずれも元気であった。

  4羽の子は親とほとんど大きさは変わらなくなっていたし、翼もかなりしっかりして、時々羽を広げて羽ばたいたりした。そろそろ飛べるかも知れない。はっきりした親子の違いといえるのは、親の嘴が濃い橙色をしているのに比べ、子の嘴は薄い色であることぐらいである。


親子全て元気であった。



子も一人前に羽ばたきをする。



  10月2日夕方、行ってみると、近隣の人達が覗いており、白鳥達も直ぐ側の岸辺に上がっていた。それぞれ、パンを持ってきていたが、白鳥も食傷気味のようで、あまり食べたがらず、じっとしていた。









  子はほとんど成鳥になったので、来年はさらに大家族になることが期待される。




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