宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

大七からくち生もと

2006年12月01日 11時23分09秒 | 酒のこと



本来、その純米生もとが好きなのだが、それが売り切れの挙げ句、お蔵元にも暫く出荷出来る品がないとのことで、燗酒を飲みたい夜にこれをちびちびやっている。

大七というお蔵元は、酒の熟成が基準に達するまでは出荷しないという姿勢を守っていて、私はその真面目さに惚れている。

それと、速醸もとでさっさと綺麗な酒を造ってしまうという昨今の主流には目もくれず、ひたすらに生もと造りにこだわり、ややもすれば理解してもらいづらいベクトルの酒をここまで認知させたという努力と、その技術力にも脱帽するのである。

さて、件のこの酒。
実は、ここに投稿する予定ではなかったので、詳細をメモってないから、漠然とした思いとしてしか表現出来ないが、
「これこそ燗酒の醍醐味だああ。」
と、心の中で喝采をしてしまうのである。

キュンと立ち上がるしっかりとした香りが燗酒の良さをアピールして、スルリと口中に収まるそれは、飽くまでもスッキリとしていて、よくあるくどさの類はない。
それでいてペラっと薄辛いだけではなく、しっかりと存在を主張する味の乗りがある。

今「酒の宝島」に住んでいるのは瓶詰め日付が今年の1月。
ヒネ香もなければ、勿論褐変の兆しすらない。
まさに「飲み頃」だと言える。

判ってくれる方だけにお奨めしようと思っている。
もしくは、全部自分で・・・







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