漢検漢字辞典の瑕瑾（7) 他の漢和辞典よりも高い

(1)～(6)は、目次参照

「辞典」と、１級学習に使われそうな漢和辞典とを比較しました。比較対照は、AMAZONで「漢和辞典」で検索したヒットした順に、１級学習に使えそうなものについて、「辞典」と同程度の大きさのものを選びました。

「辞典」よりも、親字数や熟語数が少ないものは、１級学習には不適当と思いますので割愛しました。2の「三省堂　新明解」の熟語数は不明だったので掲載しましたが、私が準１級学習時に使った感じでは、熟語があまり多くなく、漢検の学習にはあまり役立ちませんでした。尚、旧版も含め、私が持っているものには*を付しました。

親字数、熟語数が一番少ないのに、価格は一番高いのです。頁数は、４番目ですが、これは見て貰えば明らかなとおり、字が大きいからです。

「辞典」は、漢検学習者しか買わないの対して、他の漢和辞典は、高校生などが学校で勧められて買うため売れ行きが違うのかもわかりません。尤も、私の娘などをみていると、専ら電子辞書を引いていますので、紙の漢和辞典がどれ程売れているのかよく分かりませんが・・。

「辞典」は、訓読み熟語や熟字訓が多く収録され、また、熟語の説明も丁寧で、漢検学習を措いても、特色のある良い辞書だと思います。それだけに、値段が高いのは残念なことです。

	名称	頁数	親字数	熟語数	価格
1	「辞典」*	1726	6300	42000	3360
2	三省堂新明解*	1488	12200	不明	2940
3	角川新字源*	1342	10000	60000	2520
4	大修館漢語新辞典	1696	12200	45000	2993
5	新漢語林*	1824	14313	50000	3045
6	旺文社漢和*	1472	9000	48000	2520
7	漢字源	1954	17000	88000	3150
8	全訳漢字海*	1920	12500	80000	3045
9	角川必携漢和	1401	8100	45000	2730
10	現代漢語例解*	1594	9700	50000	2835