鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

「問題と解説」の四字熟語問題を解く

2007年11月10日 | 参考書・問題集

 19-1から19-2までは、過去問を再度解いていました。まだ、少し残っていますが、×を付けたところは、19-2の直前に見直しましたので、今、解き直しても大体解るでしょう。同じ問題を再度解くことは、知識の定着度を測ったり、失念したものを確認するのに有効ですが、マンネリズムに陥って飽きがきます。 そこで、まだ殆ど解いていない「問題と解説」をすることにしました。

 この問題集は、この5月に、模擬試験問題を第2回まで解いたところで止まっていました。19-2は、四字熟語問題が8割を切ってしまった ので、四字熟語の分野から解いています。

 「問題と解説」には、現在の出題形式とは異なる問題が沢山あります。四字熟語の本試験の出題形式は、4-1から一貫して、

黄粱)一炊

と2文字が抜けている問題が10問出ています。後に選択肢の平仮名が10個あって、そこから、該当するものを択んで漢字で書く問題です。意味は最近は5問ですが、以前は、10問あったり、ないときもありました。

 「問題と解説」の四字熟語の問題の内、模擬試験問題(50問)は、意味を問う問題がないことを除けば、本試験と同じ形式です。ただ、基本問題(269問)は、本試験と同じ形式はなく、次のような問題が載っています。

ほうし(封豕)長蛇  仮名が書いてある書き取り問題
)余曲折 一文字だけ埋める問題
不倒不屈 誤字を訂正する問題
蹈常)襲故 選択肢に漢字2字があって選ぶ問題
鸞翔鳳集(らんしょうほうしゅう 読み仮名を書く問題
驚いてドウモクケツゼツ(瞠目結舌の状態だ 四文字とも書く問題
尺沢の鯢≒(夜郎自大 故事諺と似た意味の四字熟語を選択肢から探す問題

 式神様は、「どう手を加えても検定に沿った形式に直せません。仕方が無いので、知らない四字熟語は別紙に抜き出し、1段目に読み、2段目に上二文字、3段目に下二文字、4段目に意味を書く」という方法を提唱されておられます。確かに最終的にはこの方法はいいなあと思います。

 ただ、1級四字熟語は、私の経験では、最初は、殆どが今まで見たことも聞いたこともないものです。従って、いきなり、上二文字から、下二文字を連想することはできません。先ずは、 「問題と解説」のように、仮名を漢字に換えるとか、一文字だけ考えるという問題は、1級四字熟語に親炙するとば口として良問だと思います。

 また、掲載されている四字熟語も、1級基本のものも多いと思います。一部は四字熟語の見出し語でないものも含まれており、また、19-2で出題された四字熟語の内、3問しか載っていませんので、この問題集だけでは1級四字熟語問題に太刀打ちできません。

 ただ、この問題を解きながら、 「四字熟語」を引いて、二文字熟語も含めて意味を理解し、「辞典」で個々の漢字の意味を調べることで、1級の基本的な学習になると思います。



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