できるだけごまかさないで考えてみる−try to think as accurately as possible

さまざまなことを「流さずに」考えてみよう。"slow-thinking"から"steady-thinking"へ

孫崎享があまりにもひどすぎた昨日の朝生

2011-10-02 02:47:42 | Weblog

いやあもうグダグダでしたな昨晩の朝生は。あまりにも脱力して、番組直後にレビューを書けなかった。

 

2011年9月 朝まで生テレビ 激論!決断できない?!日本外交

司会: 田原 総一朗
パネリスト: 福山哲郎(民主党・参議院議員)
山本一太(自民党・参議院議員)
糸数慶子(無所属・参議院議員)

潮匡人(評論家)
ケビン・メア(前米国務省日本部長、元在沖縄米総領事、「決断できない日本」著者)
宋文洲(ソフトブレーン創業者)
手嶋龍一(外交ジャーナリスト、作家)
長谷川幸洋(東京新聞・中日新聞論説副主幹)
孫崎享(作家、元外務省国際情報局長)
森本敏(拓殖大学海外事情研究所所長)

何と言っても、当ブログでは何度もご登場いただいている孫崎享(まごさき うける)氏のグダグダぶりが抜群に光っていた。

◆当ブログ過去記事に見る、孫崎享氏の華麗なる言動集◆

今ごろになって「沖縄の海兵隊は抑止力にならない」というムダなキャンペーンを…(2010.5.10)

「尖閣列島についても、96年くらいから、『アメリカは、領土問題については日中のどちらにも入らない』と言っている。外交的に支持をしないと言っているところが、軍事的に支持をするということが本当にありうるんだろうか。我々はその点をもう少し考えなければならない。そうすると、抑止力は、何も米軍に頼る必要がない。抑止力は、日本の自衛隊を強化すればそれで良いのだ。」

いや、「尖閣も日米安保の範囲内になる」ってクリントン国務長官がわざわざ言ってたやんけ。

 

ひさびさにひどかった今月の朝生・・・(2011.2.26)

孫崎「軍備は抑止力にならないんです!」

と意気揚々と語ったかと思えば、その直後に、中国と日本の軍備の差を蕩々と語り始め、

「だから、日本は軍備で中国に対抗できないんです!」

と笑顔で語る。

 

・・・これで元外務省キャリア、防衛大学教授である。まじめに反論すれば

「先生(笑)、軍備が抑止力にならないのなら、なぜ軍備の差を語る必要があるんですか?」

でおしまいである。

 

 

あの孫崎享さんが『日本の国境問題』という本を出したそうで(2011.5.22)

コメント欄より。

「日本の国境問題」の感想 (北野 青志)
    2011-08-25 17:39:58
    こんにちは。 おじゃまします。

    孫崎氏の「親中」ぶりは以前から有名ですのであまり期待はしていなかったのですが、尖閣諸島に関する記述は全く同意できません。

    氏の結論ではもともと尖閣諸島は中国の固有の領土で、それを日本国が領有権の「棚上げ」を出来てきている事に満足すべき・・・云々には呆然。
    このような考え、思想の持ち主では「防衛大学校」ではさぞや居心地が悪かった事でしょう。

    1920年に当時の中国政府より贈られた感謝状に「沖縄県八重山郡尖閣諸島」の壱文の会ったことをあっさりと「スル―」(隠蔽か?)

    また、一時期まで中国での世界史の地図では尖閣海域が日本国領域となっていた事をも「スル―」。

    冷静な好著を装ってはいても自己の考えに都合のよい物を「歴史的諸事実から恣意的に選択」している態度は納得がいきません。

    また、氏は外務省出身者であったはずですが、「国益」と云うものをなんと心得ているのか甚だ疑問に感じた次第です。

 

とまあ、こういう人が相も変わらず同じことを繰り返していただけだった。

 

例えば、尖閣諸島問題でも、

孫崎「今まで日本は『他国とトラブルを起こさない』という方針で国境問題には対処してきた。だから、尖閣諸島に近寄った漁船をそもそも逮捕せずに、追い返せばよかったのです!!」

と力説。オイオイ、一色正春氏が流してくれたビデオに、「退去せよ!」と海上保安隊の巡視船が中国語で呼びかけているのに、その巡視船の船尾に何度もぶつかってきた中国船の姿がありありと映っていたではないか。

追い返そうにも、中国の漁船が繰り返し日本の巡視船に体当たりを繰り返している以上、小泉政権の時に追い返したケースとは異なり、日本の巡視船を守る意味でも、公務執行妨害で逮捕しなければならなかった点は火を見るより明らかである。

違うというのなら、まだ公開されていないビデオをテレビ朝日に提供し(または提供するように圧力をかけ)、実際に映しながら反証すべきである。


また、孫崎のこの発言の中で一番頭が悪い点は、

「国境問題では日本は必ずトラブルにならないように下手に出る」

という戦略が他国に伝わっていれば、他国はどこまでも増長できるということを完全に忘れている、または無視できるという点である。
他国が尖閣諸島に近づかないようにするためにも、「退去せよという勧告に従わず、実力行使に出てきたら逮捕」という方針で今回の件に対処したことは、何ら落ち度のない、実にまっとうな対応であった。そして、そういう対応の積み重ねが、石垣島や与那国島近海での日本漁船の安全を確保することにもつながるのだ。実際に中国漁船がこの近海で漁を続けており、石垣島や与那国島などの漁民にとっては迷惑この上ない存在になっている。それでも、現状としては、

「トラブルを起こさないために」

海上保安庁も海上自衛隊も、違法操業している中国漁船を追い返せていないのだ。

 

次にグダグダだったのは、孫崎氏が、鳩山元総理のブレーンとして、鳩山元総理を必死にかばっていた点である。

琉球新報1面の「抑止力は方便」という、鳩山元総理の発言をでかでかと掲げた紙面をドヤ顔で見せ、

孫崎「米軍が沖縄にいることによる抑止力は、後づけした理由にすぎない!」

といばる。

 

まだ、この琉球新報の記事がネットで読めるので抜粋する。

 

「抑止力は方便」断念理由後付け 鳩山前首相、普天間で証言(琉球新報 2011.02.13)

 【東京】鳩山由紀夫前首相は12日までに琉球新報などとのインタビューに応じ、米軍普天間飛行場の移設交渉の全容を初めて語った。「県外移設」に具体的な見通しがなかったことを認めた。「県外」断念の理由とした在沖米海兵隊の「抑止力」については「辺野古しか残らなくなった時に理屈付けしなければならず、『抑止力』という言葉を使った。方便といわれれば方便だった」と述べ、「県内」回帰ありきの「後付け」の説明だったことを明らかにした。在沖海兵隊の「抑止力」の根拠の薄弱さを浮き彫りにした前首相の歴史的証言は、県民の反発と波紋を広げそうだ。

 海兵隊の抑止力については「一朝有事のときに米国人を救出する役割だから、存在自体が直接、戦争の抑止、攻撃の抑止になるわけではない。全体として4軍そろっていることが必要で、全て連関している中での抑止力となる」と説明。

 米側とは「県外移設」に向けた具体的交渉はなく、「最後はオバマ米大統領との間でやるような話だったと今、後悔している」と述べた。「県外」困難視の閣僚や辺野古案支持の官僚を最後まで統率できなかったことを力量不足と振り返った。

 訓練区域の一部解除など2010年5月の日米共同声明に盛り込んだ沖縄の負担軽減策は「ほぼ同じものが既に09年12月には(了解を)取れていた」と説明。09年内に「辺野古」決着に一時傾きかけたとも明かした。

 10年5月の2回目の来県で仲井真弘多知事に日米と沖縄で協議のテーブルに着いてほしいと打診したが、知事選を理由に断られたという。県外移設を実現できなかったことに「県民に申し訳ない」と謝罪した。

 新基地の使用期限設定を事務方に指示したことにも言及した。だが事務方は米側が期限を区切ることに強く難色を示していると説明し実現しなかった。「辺野古」回帰に向かう中、元首相補佐官の岡本行夫氏から何度も辺野古移設に向けた説明を受けたという。

 嘉手納統合案を掲げた岡田克也外相(当時)や「県外」困難視の北沢俊美防衛相など閣内不一致だった状態は「大いに自由闊達(かったつ)に議論し合おうと進めてきた」と政権方針で放任していたと弁明。一方、自らが進める「県外」に集約できなかったことに「統率を取ってできなかったのは悔やまれる」と反省した。決着期限の10年5月は、3月の予算成立後で7月の参院選の争点化を避けたタイミングだったと説明。5月の大型連休にオバマ大統領と直接交渉も検討していたという。

 鳩山氏は、1月下旬と2月上旬の2度、計3時間、東京都内の衆院議員会館でインタビューに応じた。(ここまで)

 

・・・あのさ、この記事を何回読んでも、その後づけの説明をしなければならなかったのはなぜなのかが、どこにも説明されていないのだが。

政府としての方針を「統率を取ってできなかったのは悔やまれる」ものとして悔やんでいるのであれば、鳩山がそんな「後づけの理由」を取ってつけたようにして、自公政権が辺野古移設で合意してきた従来の案に戻らざるを得なかったという鳩山の指導力のなさがまず第一に責められるべきである。しかし、琉球新報は、そういう批判を全く行っていない。

それだけでなく、あろうことか、

>在沖海兵隊の「抑止力」の根拠の薄弱さを浮き彫りにした前首相の歴史的証言は、県民の反発と波紋を広げそうだ。

などと「解説」する。

ハイ?その「前首相」とやらが、「首相」だったときに、「抑止力はあることを認めなければならない。私が勉強不足だった」と明言していたのだから、首相の時の発言の方にはるかに大きな責任がかかるはずである。しかしそんなことには見向きもせず、「在沖海兵隊の「抑止力」の根拠の薄弱さを浮き彫りにした」とは・・・。

 

鳩山が「抑止力は方便ダヨーン」って言えば、抑止力はなかったことになるのか???しかも首相を辞めたあとのインタビューで???

 

こんな記事が沖縄では普通に1面を飾り、こういう批判もないままに普通に読まれているとは、申し訳ないが・・・沖縄県民の頭の悪さが透けてしまう。

そりゃ沖縄はゴネてゴネてゴネ続けて、政府が沖縄に落としてくれる金額をつり上げようとしてるだけなんじゃないの?という認識の方がはるかに正しいと言わざるを得ない。

 

しかも、残念なことに、こういう認識に至らせてくれた直接の原因が、鳩山のブレーンだった孫崎享氏であった。

元ブレーンなら、ちゃんと元首相を擁護しろよ・・・アホか。

 

しまいには、疲れてきたのか、参加者の中で一人姿勢が崩れてゆく。ふんぞり返っているのか、疲れているのか。

 

<↑一人だけ後ろにふんぞり返っている孫崎氏。最後の1時間はほぼこういう姿勢だった。>

<↑ふんぞり返って足まで組んでいる。どんだけ一人でくつろいでいるのか孫崎氏は(苦笑)。>

<↑「勉強してから発言しなさい!」といばる孫崎氏。その前に、討論者の姿勢をまず勉強すべきだよ孫崎君。>

この「勉強してから発言しなさい!」発言は、キッシンジャー(ニクソン時代の大統領補佐官、国務長官)が、「日本は核の傘に入っていない」と発言したから日本は核の傘に入っていないのだ!とドヤ顔で語り、それに

「キッシンジャーが言ったことが全て真実なんですか?」

ともっともな反論をされて、逆ギレ気味に言い返した発言である。

 

せめて、「核の傘」とは、「想像力の問題で、核の傘があるぞあるぞと脅すことで、その国を攻撃しようとする潜在的な可能性を下げようとする営みである」ぐらいの、当たり前の事実を認識してからキッシンジャーとやらの名言を文脈つきで紹介するべきだ。自分と鳩山に都合がいいところだけを切り貼りして、

「私は勉強しています!」

とドヤ顔で語るジジイほど、端から見ていて痛いジジイはいない。

 

 

こんなのが、元外務官僚、元防衛大学校教授だったとは、そりゃあ日本の戦後外交がウンコだったわけだよ。

と、脱力感でいっぱいの朝生であった。

 

 

追記

2012年7月の、「尖閣問題5連ツイート」にういての記事はこちらこちら

 

ジャンル:
テレビ
キーワード
参議院議員 キッシンジャー 防衛大学校 普天間飛行場 鳩山由紀夫 海上自衛隊 海上保安庁 首相補佐官 日本の戦後 オバマ大統領
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