映画「エイト・デイズ・ア・ウィーク」を観に行ってきた。特典のロゴ入りコットンバッグが欲しかったので前売り券を買おうと思ったらムビチケカードとかいうワケの分からん予約システムになっていて面食らったが(←映画館で映画を観るなんて何十年ぶり???)何とかクリアして、奈良県でこの映画を観れる唯一の映画館であるTOHOシネマズ橿原まで出かけて行った。
上映時間は朝一かレイトショーかの2択だったので迷わず夜の部を選択したため夜の渋滞にハマったが何とか1時間で到着、上映開始までまだ30分もあったので同じ階のヴィレッジ・ヴァンガードに時間つぶしに入ったら奥の方に海外雑貨のコーナーがあり、そこでマジカル・ミステリー・ツアーのキーホルダーを見つけ衝動買い(笑)、680円と安くゲットできたので映画に向けてテンション↑だ(^o^)丿 そろそろ上映時間が迫ってきたのでビレバンを出て映画館に戻る。それにしてもイオンモールの一角にあるこのTOHOシネマズ橿原ってだだっ広いフードコートみたいなスペースの一角にあって、私の知っている昔ながらの “映画館” のイメージとはかけ離れている。何だかどんどん時代に取り残されていくようだ(笑) ゲートを入って通路を進み、目指すSCREEN 8へと向かう。予約しておいたのはD9というど真ん中の席で、通路で前が広く開いており思い切り足を延ばせてラクチンだ。
映画開始から最初の10分ほどクソしょーもない宣伝の連続攻撃に耐えた後(←“DVDやったらこんなん全部スッ飛ばせるのに...”と思いながら見てた...)いよいよ本編がスタート、やっぱり映画館の大画面で観るビートルズは迫力があってエエわ(^.^) ということで、とりあえず映画を観た感想をいくつか書いてみようと思う。
・この映画には色んな人のインタビューが出てきたが、私的にはエンタープライズのガイナンこと、ウーピー・ゴールドバーグの “彼らが現れて世界が突然輝いた...” というビートルズ愛溢れるコメントが嬉しかった。彼女のお母さんがお金を工面してサプライズでシェア・スタジアム公演のチケットを買っておいてくれたというエピソードもエエ話や…
Whoopi Goldberg's Favorite Beatles Memory: Eight Days A Week – The Touring Years • Hulu
・サッカー・スタジアムでリヴァプールFCファンの大観衆が合唱する「シー・ラヴズ・ユー」はもう鳥肌モノ。見渡す限り男、男、男で、女の子たちの黄色い嬌声に慣れている耳には野郎どもの野太い声で歌われるビートルズはある意味めっちゃ新鮮に響く。映画の中で “ビートルズはサッカーの優勝チームと同じ” とコステロが言っていたが、イギリス人にとってプレミア・リーグとビートルズってホンマに特別な存在なんやなぁと改めて実感させられる映像だ。
She loves you - by Boys of Liverpool's Kop curve (1964)
・観客の肌の色によって座席を分けていたフロリダ・ジャクソンビルのゲイター・ボウルという会場での演奏を “受け入れがたい”“馬鹿げてる” と言ってビートルズが断固拒否した話のパートは多分ロン・ハワード監督がこの映画の中で一番伝えたかったエピソードの一つだろう。エプスタインは大変だったろうが、筋の通らないことには絶対に迎合しないビートルズがカッコエエわ!
How The Beatles Fought Segregation: Eight Days A Week – The Touring Years • Hulu
・63年マンチェスターABCシネマ公演の映像にハリウッド・ボウル・ライヴのリマスター音声を被せてあるのを聞いて、やっぱり今回のCD発売は77年LPの初CD化というよりは映画のサントラとしての意味合いが濃いんやなぁと再認識させられた。最後のシェア・スタジアムのエンド・ロールのバックもハリウッド・ボウルの「シーズ・ア・ウーマン」だったし、まずは映画ありきのリマスターだったということ。ファンとしてはこの調子で「ザ・スタジオ・イヤーズ」みたいな続編もお願いしたいものだ。
・エルヴィス・コステロが “「ラバー・ソウル」を初めて聴いた時、「抱きしめたい」とは別世界のあまりの変わりようについていけず好きになれなかったが、6週間後には病み付きになっていた...” と言うのを聴いて大いに納得。当時のティーンエイジャーにとってあの変化は衝撃的やったやろな...
・66年ドイツでの記者会見でビートルズに向かって「偉そうですよね」としつこく聞いてくる女ジャーナリストに胸糞が悪くなったが、“悪質な質問に良い反応は出来ない。当然の反応だ。” というポールの見事な切り返しに会場全体から拍手が起こったシーンは痛快だった(^.^) 洋の東西を問わずマスコミってホンマに最低の人種やな...
THE BEATLES: EIGHT DAYS A WEEK - Horrid Snobby - Yours to own now
・武道館公演のパートでは写真家の浅井慎平氏のインタビューが流れたのだが、この人の日本語自体が意味不明でハッキリ言って何を言ってるのかサッパリ分からなかった。まともな日本語を喋る人間連れてこいよ、ホンマに。それにしてもこの部分の英語字幕スーパーを作った人はさぞかし大変やったやろな...
THE BEATLES: EIGHT DAYS A WEEK - The Beatles In Japan - Yours to own on now
・その武道館公演は6/30のブラック・スーツ・デイの演奏(←「ノーウェア・マン」)が使われていたのだが、何故か画質がイマイチで、3ヶ月前に手に入れたHMC版を見慣れている自分には???だった。
・映画のサブ・タイトルが「ザ・ツアリング・イヤーズ」だったこともあってキャンドルスティク・パーク公演のシーンの後、「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の“ガ~ン!”でてっきり映画が終わるのかと思ったが、何とその後にルーフトップ・コンサートから「ドント・レット・ミー・ダウン」と「アイヴ・ガット・ア・フィーリング」2曲メドレーの嬉しいサプライズ! しかも別アングルっぽい映像だ。これは「レット・イット・ビー」オフィシャルDVD発売への布石なのか... とますます期待は膨らむばかりだ。
・映画本編が終わってエンドロールが流れている間も、ビートルズがイギリスのファンクラブ会員向けに配布していたソノシートの63年クリスマス・メッセージが聞けたので全然退屈しなかった。
The Beatles - Christmas Record 1963
・本編終了後すぐに4Kリマスター編集されたシェア・スタジアム公演が始まるが、さすがに最新テクノロジーを使ってデジタル・レストアされているだけあって映画館の大画面で見ても十分楽しめるキレイな映像で、視覚的には大満足だ。“劇場限定” だなんてセコイこと言わずにこの映画のブルーレイ/DVD発売時に “デラックス・エディション” でも何でもエエからボーナス・ディスクとして付けてほしいと思った。
・ただし音声トラックに関しては編集意図がイマイチ良く分からない謎ミックスだった。差し替えだらけのオリジナル映画のヴァージョンを使うのか、ネイキッドな生音をベースにしたヴァージョンなのか、コレを観る前から興味津々だったので、「アクト・ナチュラリー」と「ヘルプ」に注目していたが(←もっと素直に映画を楽しまなアカンよな...)、いきなり「ツイスト・アンド・シャウト」からヴォーカル・トラックがレコードのものに差し替えてあってビックリ。他の曲も色々いじってあるみたいで色々と分析するだけで思いっ切り疲れそうなので、何も考えずに大画面に映るビートルズを鑑賞することにした。
とまぁ思いつくままに列挙してみたが、ライヴ映像がメインになるのではという私の予想とは正反対の “裏アンソロジー” 的な編集になっており、初めて見る映像が満載の興味深い映画だった。大コーフン状態で家に帰り、真夜中にもかかわらずHMCシェア・スタジアムのブルーレイを観始めたのだが、同じ映像をほんの1時間前に映画館の巨大スクリーンで観たせいか家庭用46インチTVで観ても気の抜けたコーラを飲んでるみたいで全然物足りない。映画館でやってるうちにもう1回観に行くことにしよう。
The Beatles: Eight Days A Week – The Touring Years Trailer 2 • Hulu
上映時間は朝一かレイトショーかの2択だったので迷わず夜の部を選択したため夜の渋滞にハマったが何とか1時間で到着、上映開始までまだ30分もあったので同じ階のヴィレッジ・ヴァンガードに時間つぶしに入ったら奥の方に海外雑貨のコーナーがあり、そこでマジカル・ミステリー・ツアーのキーホルダーを見つけ衝動買い(笑)、680円と安くゲットできたので映画に向けてテンション↑だ(^o^)丿 そろそろ上映時間が迫ってきたのでビレバンを出て映画館に戻る。それにしてもイオンモールの一角にあるこのTOHOシネマズ橿原ってだだっ広いフードコートみたいなスペースの一角にあって、私の知っている昔ながらの “映画館” のイメージとはかけ離れている。何だかどんどん時代に取り残されていくようだ(笑) ゲートを入って通路を進み、目指すSCREEN 8へと向かう。予約しておいたのはD9というど真ん中の席で、通路で前が広く開いており思い切り足を延ばせてラクチンだ。
映画開始から最初の10分ほどクソしょーもない宣伝の連続攻撃に耐えた後(←“DVDやったらこんなん全部スッ飛ばせるのに...”と思いながら見てた...)いよいよ本編がスタート、やっぱり映画館の大画面で観るビートルズは迫力があってエエわ(^.^) ということで、とりあえず映画を観た感想をいくつか書いてみようと思う。
・この映画には色んな人のインタビューが出てきたが、私的にはエンタープライズのガイナンこと、ウーピー・ゴールドバーグの “彼らが現れて世界が突然輝いた...” というビートルズ愛溢れるコメントが嬉しかった。彼女のお母さんがお金を工面してサプライズでシェア・スタジアム公演のチケットを買っておいてくれたというエピソードもエエ話や…
Whoopi Goldberg's Favorite Beatles Memory: Eight Days A Week – The Touring Years • Hulu
・サッカー・スタジアムでリヴァプールFCファンの大観衆が合唱する「シー・ラヴズ・ユー」はもう鳥肌モノ。見渡す限り男、男、男で、女の子たちの黄色い嬌声に慣れている耳には野郎どもの野太い声で歌われるビートルズはある意味めっちゃ新鮮に響く。映画の中で “ビートルズはサッカーの優勝チームと同じ” とコステロが言っていたが、イギリス人にとってプレミア・リーグとビートルズってホンマに特別な存在なんやなぁと改めて実感させられる映像だ。
She loves you - by Boys of Liverpool's Kop curve (1964)
・観客の肌の色によって座席を分けていたフロリダ・ジャクソンビルのゲイター・ボウルという会場での演奏を “受け入れがたい”“馬鹿げてる” と言ってビートルズが断固拒否した話のパートは多分ロン・ハワード監督がこの映画の中で一番伝えたかったエピソードの一つだろう。エプスタインは大変だったろうが、筋の通らないことには絶対に迎合しないビートルズがカッコエエわ!
How The Beatles Fought Segregation: Eight Days A Week – The Touring Years • Hulu
・63年マンチェスターABCシネマ公演の映像にハリウッド・ボウル・ライヴのリマスター音声を被せてあるのを聞いて、やっぱり今回のCD発売は77年LPの初CD化というよりは映画のサントラとしての意味合いが濃いんやなぁと再認識させられた。最後のシェア・スタジアムのエンド・ロールのバックもハリウッド・ボウルの「シーズ・ア・ウーマン」だったし、まずは映画ありきのリマスターだったということ。ファンとしてはこの調子で「ザ・スタジオ・イヤーズ」みたいな続編もお願いしたいものだ。
・エルヴィス・コステロが “「ラバー・ソウル」を初めて聴いた時、「抱きしめたい」とは別世界のあまりの変わりようについていけず好きになれなかったが、6週間後には病み付きになっていた...” と言うのを聴いて大いに納得。当時のティーンエイジャーにとってあの変化は衝撃的やったやろな...
・66年ドイツでの記者会見でビートルズに向かって「偉そうですよね」としつこく聞いてくる女ジャーナリストに胸糞が悪くなったが、“悪質な質問に良い反応は出来ない。当然の反応だ。” というポールの見事な切り返しに会場全体から拍手が起こったシーンは痛快だった(^.^) 洋の東西を問わずマスコミってホンマに最低の人種やな...
THE BEATLES: EIGHT DAYS A WEEK - Horrid Snobby - Yours to own now
・武道館公演のパートでは写真家の浅井慎平氏のインタビューが流れたのだが、この人の日本語自体が意味不明でハッキリ言って何を言ってるのかサッパリ分からなかった。まともな日本語を喋る人間連れてこいよ、ホンマに。それにしてもこの部分の英語字幕スーパーを作った人はさぞかし大変やったやろな...
THE BEATLES: EIGHT DAYS A WEEK - The Beatles In Japan - Yours to own on now
・その武道館公演は6/30のブラック・スーツ・デイの演奏(←「ノーウェア・マン」)が使われていたのだが、何故か画質がイマイチで、3ヶ月前に手に入れたHMC版を見慣れている自分には???だった。
・映画のサブ・タイトルが「ザ・ツアリング・イヤーズ」だったこともあってキャンドルスティク・パーク公演のシーンの後、「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」の“ガ~ン!”でてっきり映画が終わるのかと思ったが、何とその後にルーフトップ・コンサートから「ドント・レット・ミー・ダウン」と「アイヴ・ガット・ア・フィーリング」2曲メドレーの嬉しいサプライズ! しかも別アングルっぽい映像だ。これは「レット・イット・ビー」オフィシャルDVD発売への布石なのか... とますます期待は膨らむばかりだ。
・映画本編が終わってエンドロールが流れている間も、ビートルズがイギリスのファンクラブ会員向けに配布していたソノシートの63年クリスマス・メッセージが聞けたので全然退屈しなかった。
The Beatles - Christmas Record 1963
・本編終了後すぐに4Kリマスター編集されたシェア・スタジアム公演が始まるが、さすがに最新テクノロジーを使ってデジタル・レストアされているだけあって映画館の大画面で見ても十分楽しめるキレイな映像で、視覚的には大満足だ。“劇場限定” だなんてセコイこと言わずにこの映画のブルーレイ/DVD発売時に “デラックス・エディション” でも何でもエエからボーナス・ディスクとして付けてほしいと思った。
・ただし音声トラックに関しては編集意図がイマイチ良く分からない謎ミックスだった。差し替えだらけのオリジナル映画のヴァージョンを使うのか、ネイキッドな生音をベースにしたヴァージョンなのか、コレを観る前から興味津々だったので、「アクト・ナチュラリー」と「ヘルプ」に注目していたが(←もっと素直に映画を楽しまなアカンよな...)、いきなり「ツイスト・アンド・シャウト」からヴォーカル・トラックがレコードのものに差し替えてあってビックリ。他の曲も色々いじってあるみたいで色々と分析するだけで思いっ切り疲れそうなので、何も考えずに大画面に映るビートルズを鑑賞することにした。
とまぁ思いつくままに列挙してみたが、ライヴ映像がメインになるのではという私の予想とは正反対の “裏アンソロジー” 的な編集になっており、初めて見る映像が満載の興味深い映画だった。大コーフン状態で家に帰り、真夜中にもかかわらずHMCシェア・スタジアムのブルーレイを観始めたのだが、同じ映像をほんの1時間前に映画館の巨大スクリーンで観たせいか家庭用46インチTVで観ても気の抜けたコーラを飲んでるみたいで全然物足りない。映画館でやってるうちにもう1回観に行くことにしよう。
The Beatles: Eight Days A Week – The Touring Years Trailer 2 • Hulu