山恋風来坊

生業は植木屋。趣味は山歩き、無農薬有機栽培。この頃は古道を探求し、その道、峠、山を古人に思いをはせながら歩いている。

春のきざし 

2013-02-27 17:19:07 | Weblog
    本格的な春の気配がやって来た。

    今朝は寒かったが、昼には二桁台の気温になったようだ。

      

    仕事で寄った鹿教湯温泉の三水館のアプローチも雪解けが始まった。

    雪国と言う言葉には縁遠かった当地も今年は

    寒く、時雨れて、時々雪と言う感じだった。

    これからが三寒四温、いよいよ春近し。

      

    

    

       

寒いねー

2013-02-24 20:23:48 | Weblog
   朝から雪が強く降っていた。冬型の季節風が上田にも

   吹き付けていた。

   山の下見に付き合って北八ヶ岳のはずれにある八柱山を目指す。

       

             中央部の突起が山頂。

   ピラタスのロープウエイを降りると、吹雪マイナス15℃。

   風もあるから体感的にはマイナス20度位、縞枯山荘目指して歩きだすも、

   毛糸の手袋だけでは手の指の感覚がなくなって来た。

   オーバーミトンをつけて歩き出し、

   雨池峠から林道まで下ると風の恐怖は消えて気持ちが落ち着いた。

   それでも時々池方向で雪煙が立ち上る。

   天気はなかなかよくならずに経過、ようやく雨池に

        

        

   池はもちろん雪の中。

       

   池を横断して、八柱山目指して進むが、樹林の中に入り、

   目指す方向になかなか山が現れて来ない。

       

   コンパスを使って進めるだけ進んだが、時間切れ。

   雨池に戻り、今回は敗退。

       

   寒さとの闘いの山行になりました。

逆さ霧

2013-02-23 20:58:38 | Weblog
    先日歩いた太郎山から虚空蔵山の稜線は

    逆さ霧と言う珍しい現象が現れる。

    今朝、いつもの神社に水を汲みに行くと

       

    其の兆候が現れていた。

       

    もっとはっきりと見れることが多いが、

    こんな時は日本海側が天気が悪いといわれている。

    逆さ霧で検索するとこの現象を考察した記事が見つかった。

    逆さ霧

    よくもまあ地方のきわめて特殊な現象を

    解析する人がいるものだと感心した。

    

    

    

畑に春の・・・・・

2013-02-22 19:57:44 | Weblog
     2月も終わろうというのにまだ寒い。

     今朝も-8℃、しかし冬将軍も後わずか、

     来週には大分暖かくなりそうな気配だ。

     畑も雪が融けてすべて見えるようになった。

       

     勢いよく芽を持ち上げているのは、にんにく。

       

     ほうれん草は実にしっかりと根を張って雪など関係ない顔をしている。

     もう一つ元気なのは稲こき菜。

        

     これらの野菜たち元気に春を待っている。

     霜で根を持ち上げられたエンドウ豆、まだまだ成長がこれからのニンジン。

     皆春をじっと待っている。

     春よ来い、来い早く来い。

     
     

山小屋ー大平山荘

2013-02-21 20:19:06 | Weblog
  
   昨日のブログに書いた竹沢長衛の孫の信幸さん。

   南アルプス北沢峠で姉の雪子さんと大平山荘を営んでいる。

     

           左二人が姉弟。

   たまたま神さんの書いたコバンザメの本が縁で

   南アルプスに行くときの定宿にさせてもらっている。

   こじんまりとした清潔な小屋で、料理も評判。

   今は小屋を降りてしまったが、お二人のお母さんの愛子さんは

   長衛の後を継いで、なかなかの名物ばあちゃんだった。

       

              中央がばあちゃん

   「そんな格好でどこへゆくだ、今から登るのか!?

    今日は雨になるからやめておけ・・・・・」

   等々厳しく登山者に声をかけながら、水分はとても大事とトマトなどを手渡す。

   常連客は「愛ちゃんいるかい」で小屋に入って来たと言う。

   ばあちゃんの手作りの野菜を使った田舎の手料理で、おいしい。

   信幸さんも登山者を思うあまり、登山者には厳しい事も言う。

   予約なしはお断り、夕食は5時、7時就寝の小屋の掟。

   彼には彼の考えもあろう。

   でもこんなに疎遠で、忙しい世の中だからこそ

   祖父の長衛がそうだったように、小屋ではゆっくりとした時がほしい。

   小屋番と登山者同士のゆっくりとした談話の時間がほしいよ!

   信幸さん。









竹沢長衛

2013-02-20 20:24:08 | Weblog
    
   今日の信濃毎日新聞の斜面に南アルプスの山小屋の話が載っていた。

   山小屋の名前をどうするという話だが、開拓の父「長衛」は

   伊那の人、その小屋は元々山梨県側にあったのだから話は

   複雑になる。その経緯は新聞に譲るとして、

   「竹沢長衛物語」-松尾修著―山と渓谷社 を読んでみた。

       

   孫の信幸さんが贈ってくれたものだ。

   登山黎明期のガイド、猟師としての活躍、京大学士山岳会との交流、

   樺太への旅、遭難救助など初めての話に胸躍らせたが、

   なんと言っても一番印象的だったのは、山への情熱だ。

   「この山から遭難者を出すのは山に申し訳ない。」

   山を自分の家族のように愛し、山から大切なものをもらって来たと言う彼は

   登山者に山のすばらしさを、山を大切にする心を教えてきた。

   山に迷惑をかけてはいけない、遭難者を出してはいけないの一念で

   登山道、山小屋作りに励んできた。

   私が大好きな栗沢山、仙丈、甲斐駒、アサヨ峰など、先人の並外れた情熱によって

   開かれてきたのだ。一読をお薦めしたい。






陽だまり求めて

2013-02-17 18:16:11 | Weblog
    この頃は日曜日は天気がいい。

    今朝も気温はマイナス10℃以下を示し、この冬最低。

    是非山に連れて行けという初心者を連れて裏山

    太郎山から虚空蔵山を歩いて来た。

      

    アイゼンはもちろん太郎山も初めてという広島出身の彼女。

    ご主人も山にはまりかけていて一緒に歩いた。

    東の表参道を登り、西の和合城手前を上塩尻に降りるコース。

    太郎山山頂までは踏まれた雪を歩く陽だまり山行。

      

    山頂での記念写真の後は

      

    しっかりとした雪の道が続く。

    いくつかの小ピークを越えて到着の虚空蔵山

      

    皆さんの満足の笑顔でポーズ。

    富士山から北アルプスまでのすばらしい展望。

    7時間半の楽しい?雪山デビュー。

    いやぁー久々疲れました。

雪よ春よ

2013-02-15 20:54:51 | Weblog
    再びの春の雪
    
      

    こんな雪が今日も降った。春を呼ぶ雪。

    たびたびの登場だが、辻まこと「岳人のことば」

    ―――お天気のいい三月の雪山ぐらい、のどかで清浄な

       天地はちょっとほかに比較できない世界だと私は

       思って、一年のうちで特別にだいじにしている。

       ・・・雪の上こそ唯一無二の自分の道をえらぶぜいたく

   
       ができる。そしてこの道はすぐに消えて、人にも自然にも

       迷惑はかけないのである。―――

    うーん、雪降りつむ山。春の雪。静寂。そして我が道。

       

春の雪

2013-02-14 18:06:59 | Weblog
   昨日の雪、これが南岸低気圧の春の雪だ。

      

   これからこんな気象が何回かあり、春になる。

   雪は夕方にはあらかた融けて道路は舗装面をあらわにした。

   こんな朝は雪の降りつむ音が耳に残る。

   静寂な朝、雪で雑音が消えるのだろう、新聞配達の少年の足音も

   はっきりとわかる。

   辻まことが「岳人のことば」に書いている―――


    私の子供のころにはまだテレビはなかったし、ラジオだって生まれてばかりで、

    視聴覚の刺激といえば映画、演劇音楽会へ出掛ける以外に

    たのしめなかった。マイクやエレキ楽器はなかったから役者も声楽家も

    よほど専門的な技術訓練が必要だった。--こうしたアーティストばかりでなく、

    豆腐屋、納豆屋、くず屋など行商人でも一日中自分の声で

    呼び歩くのだから、訓練された声で効率よくコントロールしながら

    呼び売った。そこに自ずとリズムと抑揚が生まれ、

    聴いただけで年期が判り、商売の信用度も判断できた。--

    -現代人の行動圏の大きさは30年前の人間がみたら

    たまげる程大きい。機械や電気の仕掛けのせいだ。ーー

    ー地球を駆けまわる男・・・--といったところで掛けまわったのは

    足ではない。知っているというのは自分の眼でなく、自分の耳ではない,

    聴いただけですでに味覚した豆腐屋の呼び声

    のように風の音、水の音に自分の耳をそばだてることが

    できなくなった人間にとって自然とは一体なんだろうか―――


   こんな静かな静かな雪の朝、雑音を廃して自然の音に耳を澄ましてみた。

       

                 

春よこい

2013-02-11 16:36:58 | Weblog
     近くの園芸家の庭で、福寿草が満開になっていた。

       

     この花夏が来る頃には地上部はなくなるせっかち者だ。

     凍っている土を割って咲く雰囲気で

     しかも春早くの特長の黄花。

     昨日の雪上ランチが嘘のような穏やかさ。

       

     これからは春を見つける時期にも入る。

     日本の四季は劇的で面白い。