枚岡神社だより

河内国一之宮
枚岡神社の最新情報をお知らせしていきます

宮司よりひとこと

2016年05月01日 | 日記


              日本の心を世界に発信

  5月に伊勢志摩でサミットが開催されます。安倍首相が伊勢を選ばれた意味は大きなものがあります。想い起こせば平成7年(1995)1月17日に阪神淡路大震災がありました。M7,3という巨大地震。神戸を中心に惨憺たる被害でありました。私は神戸という地名に、人間の驕りに対する、神の忠告のようなものを感じました。そして多くの人々が自然に対する畏敬の念を持ったのです。でも人間は愚かですから、いつの間にか忘れてしまいます。

  そんな中で16年後の平成23年(2011)3月11日に、千年に一度と言われる東日本大震災が起こりました。M9というとてつもない大地震で、画面に映し出された想像を絶する光景に、人々は自然に対して人間がいかにちっぽけな存在であるかを、またまた思い知らされました。翌24年(2012)は神話の『古事記』が編纂されて1300年を迎えました。日本の歴史の奥に神話があること、日本の文化は神話と繋がっていることを認識いたしました。

  その翌年の平成25年(2013)は天つ神の代表でもある伊勢の神宮と、国つ神の代表的存在の出雲大社の遷宮が、同じ年に斎行されました。これによって多くの国民が、日本の素晴らしい歴史と伝統文化に目覚めました。そして今年は伊勢志摩サミットです。これによって日本の心の象徴でもある伊勢の神宮が世界に発信され、日本の素晴らしい文化が、世界中に見直されていくのです。そして4年先の東京オリンピックの開会式で、日本が何を発信するかによって、日本ひいては世界の将来が決まるものと思っています。それ故に伊勢志摩サミット開催の意味は大きいのです。
                       宮司 中 東  弘