「今の太田と、今の大泉を比較すれば簡単に分かるじゃないか」
「合併反対」
斉藤さん（次期町長）の選挙ビラ。
太田は税金が高くてサービスレベルが低いまち。そんなまちと合併したら「家族みんなの生活はどうなるの？」と、太田をコケにしたビラが机の上にあった。
その大泉の斉藤さんが面会を求めてきた。
会うことそのことが不愉快であった。
「とはいいながら、ぜひ会って欲しい」
仲介人が現れた。いつもお世話になっている方で断るに断れない。
先週の金曜日に会った。
「選挙がさせたことで・・」と釈明していたが、そんなことはどうでもいい。
大泉町がレベルの高いサービスをやっているなら、それはそれで何よりだ。
太田市には関係のないこと。
ただ、太田には太田のプライドがある。踏みにじられた感は強い。
「太田市が大泉町民へ費用負担している分は大泉町が負担することはお願いしたい。そこから対等のお付き合いをしたい」
そう申し上げた。
「理解できる」
と応えてくれた。
合併については任意合併協議会が終わっているが、今は合併はとても無理。早期に解消したい。
合併準備で太田に出向している大泉町の職員は今月末には返す。
金銭的な清算は５月中に終わらせる。
できれば、現町長のもとで任意合併協議会を解散する。
こんなスケジュールを考えている。
議会も合併特別委員長同士では会の解散を確認しあっているようだ。
まあ、終わったこと。
今まで大泉町との将来を考えて費用負担してきたことをご破算にして、払ってもらうべきものは払ってもらう。出すぎたサービスはしない。
そこから出直せば、すっきりもする。
プライドを傷つけられた数枚のビラは捨てた。
