「うむう、いい予感もするが不吉な予感もするな、今日は前回のロケ地を別角度から攻めてみよう」
新 「今回はマジでヤバかったでした」
「そうだな、ここを引き返したまでは正解だったが問題はこのあとだったよな」
新 「自然の恐ろしさを垣間見せられましたね、欲望に任せこのまま道なき道を突き進んでいたらもろにモンキー三兄弟と鉢合わせでした」
「この写真にはそのモンキーが写っているんだよ、小さすぎて見えないだけだ」
新 「この先は右側が浅いからと崖側を歩いていたらぼくのすぐ後ろを石がドボドボドボドボと落ちてきました」
「新人は落石と思っているらしいが違うぞ、モンキーが狙って石を落としたんだよ、しかも微妙に当たらないようにね」
新 「言われてみればロックオンされた感があります、あ!絶対そうです」
「下の動画の木が揺れているところから石を落としたんだよ、しかもへんな声をだして威嚇してるっぽいし」
新 「キャンとかケンとか言ってますね」
「しかし、わざと当てないとは頭の良い奴らだよ、もうここにくるのはやめよう」
新 「ですね、苦労してDBK値を上げてもコクチが見えなくなる一方ですし」
「だよな、前回も苦労した割りに報われなかったがここはもっとダメだ」
新 「個人的にはモンキーが怖いからもう嫌っす」
「モンキーもイノシシも怖いよな、ここで出会う確率は?」
新 「16%です。ぼくのコンピーターで計算した結果ですから間違えありません」
「うむぅ、数値だけでみたら最初から人間が立ち入ってはいけない場所であったということか」
新 「んで、さっきからなにやら楽しそうなことしてません?今度は水中写真家気取りですか?」
「うむ、水中ではルアーがどんな風に見えているのか気になってな、真下からだと通説通り真っ黒に見えるんだな。意外だったのはプラグってこんなにデカい音を水中に巻き散らかしていることだな、ラトルが入ってたらどんだけの音を出してんだろ」
新 「さすがにワームは音が出ていないようですね」
「こんなに水中に音が響いているとは聞いたことがなかったよ、フックとリングがボディに擦れる音ってレベルじゃないよな、ワームとの決定的な違いはそこか?」
新 「理解して使い分けるといいかもです、てかまたすごい情報を公開してしまいましたね」
「ついでに言わせていただくとハード藪漕ぎ(大冒険)にはテレスコロッドが機動性に優れている、参考までに」
新 「ぎゃーっ!がくがくぶるぶる、探検家のぼくの足に吸血獣が・・・」
「動くなよ、動画を撮るから」
「よく我慢したな、おかげで貴重な動画が撮れた」
新 「もう少しで体中の血液をすべて抜かれるとこでしたよ、ぷんぷん」
「まあそういうな、ここは君の好きな地獄(以前新人がネーミングしたポイント名)だぞ」
新 「ひゃっほー!もうここは地獄とは言えません、天国です」
「あのー私まだ釣れてないんで先に釣らないでくれます?」
新 「え?なんですかー聞こえませんよー?」
「本日の大冒険終了!」