新隊員のご紹介
「ありがとうございます!先生の見事なまでの探求針のおかげで肘や腕の激痛も綺麗さっぱりなくなりました。一時はコップを持ち上げることさえも痛みで出来ませんでしたが今ではコダブロンと格闘し勝利できるまでに回復いたしました。あと20年は冒険を続けられそうです、ありがとうございました」
セ 「アディ押ー忍!わたしイタリア生まれの セニョール・ヒ・ゲアフロ yo!」
「先生!いきなりアディオスじゃさよならの挨拶ですよー!」
「いいのいいの、ダメよーひげひげっ!」
「もう!先生の覚えたての日本語聞いてるだけで直っちゃうんこ」
セ 「シーナさんいつも日本語教えてもらってありがとうんこ!って黙っとけしゃだーーっぷ!ぷすり」
「ギャー先生!そこはT5です、今日は肘関節において前腕を屈曲する腕橈骨筋の主な働きを楽にしてくださいよー!」
セ 「安心してください、刺してませんカラ」
「やるなー!では患者さんが来たらなんて挨拶するんだっけ?」
セ 「わ・ち・に・ん・Co!セニョリータ!」
「目上の人には?」
セ 「語尾にnnkoツケマース!」
以上、私のガラスの肘を治してくれ冒険家として甦らせて頂いた先生の紹介です。これからは1091探検隊保健係りとして活動していただきますので皆様よろしくお願いいたします。身体の痛みで冒険に集中出来ないそこのあなた、ぜひヒ先生の針治療をお奨めいたします。また言うこと聞かない悪い子にはお灸(モノホン)を据えてやることも可能です。
「そういえば大昔にこんなリールを使っていた変態がいたな・・・なんと懐かしい!いやいや、やっぱり、でも、このハンドルの付け根の出っ張りは許せんわ、あ!あの話を思い出した」
「今から20年近く前の話だが、当時5500Cがほしくてなぁ、中古価格が今とは桁違いでとても買える品物でなかったんだ」
「ところが復刻されたんだよ、赤いレッドの5500Cが!実売価格が3万ほどだったかな、買ったよ通販で、その頃はお金を銀行へ行って振り込んだりしてたなぁ、今はPcか携帯でポチだもんなぁ、ほんとに便利になったわ」
「10日くらい経った頃かな、なかなか届かなくて騙されたー!って、ふて寝しようとしたら布団の中に違和感を感じめくって見ると見たことない包みがあった (しかしこの4500Cのメカプレートは芸術品だな、無駄が一切ないしメンテナンス性に優れている)ハニーからの意味不明なサプライズであった」
「がっかり だったよ、有ってはならない出っ張りがあるんだぜベイビー」
ゑ 「ほう」
「もちろん一瞬でブラックアウトしてしまったよ」
ゑ 「前回に続き今回も悲しいお話しで幕開けですな、隊長これを」
「ありがとう、いただくよ、うむぅセブンティーナインか、さすがだ、苦しゅうない」
ゑ 「バラシて磨いて組んできて」
「だよね、ところでえげつないものが入荷したと私を呼んでおいてこの仕打ちか?」
ゑ 「へへ、よせやい」
「いや、褒めていない」
ゑ 「ディス!」
「絶句・・・こ、これは!」
ゑ 「ニヤリ」
「これだよ!こいつこそ長年探し求めていた箱だよー!」
ゑ 「がちょーん!」
「それこそ部品単位で磨き倒したさ、依頼された5500Cより丁寧にやってしまったためわざと画像の解像度をおとした、もちろん家宝だ、リーゼントは伊達じゃないな」
ゑ 「へへ、よせやい」
「さすがだ!」
ゑ 「へへ、よせやい」
「さて、話が変わって新人はお祭りとかで 型抜き なる遊びをしたことはあるかな?」
新 「型を針で慎重につついて図柄通りに抜いていく手先の器用さと忍耐力を求められる遊びです。形が複雑なほど成功報酬が高いんですよね、ぼくは型にはめるほうが好きなのでそっちはやったことありません」
「実は私もやったことがないのだ、だが今回人生初のチャンスを34パイセンに与えられたのだ、で、先ずは針選びからだ」
新 「やっぱバーブレスですか?」
「たぶん、これが正解、イライラ」
「ふふふ、ぜんぶ食べてやった、味薄っ!」
November 8
新 「今日は雨なので宇宙人を捕獲に行きましょう」
「うむぅ、宇宙人は飽きた、ところで新人はルアーとはなんだと思っている」
新 「はい、偽物の魚です。動きや形が本物にそっくりなほど釣・れ・ま・す!」
「そこなんだよな?まあ、聞いてくれ」
新 「へい」
「例えばコンビニで誰かがチャリンと硬貨を落とす、すると?」
新 「みんな振り向きますね」
「だろ?その硬貨が自分のほうに転がってきたら?」
新 「とりあえず拾います」
「その時にいちいち本物のコインか確認してから拾うかな?」
新 「だいたいの形であればとりあえず拾います」
「だろ?それがルアー釣りの・・・あっ!波打ち際に見たことのない生物がうち上がっているぞ!」
「うむ、これは火星人て言っちゃっていいよなぁ、ついに見つけちゃった系?」
新 「間違えありません!おめでとうございます」
「よし、では次行ってみよう!」
November 14
「い、いかん!写真を撮り忘れた・・・てか爆風で1時間弱でギブだった、で、前回の続きになるが」
新 「はい、硬貨拾いましたからの?」
November 22
「それを個人の所有権などの倫理のない魚世界に当てはめてみよう」
新 「いいですね、はめるの好きです。釣れないアジは嫌いになりました」
「まず人間界ではよほど自分の近くに転がってこない限り拾わないよな?」
新 「はい、他人の落としたお金を追っかけるように拾いに行ったら超恥ずかしいです」
「でも自然界では自分が生きるために恥ずかしいなんて言ってられない」
新 「なるほど、感のいい僕は全て理解しました」
「では後は言わずもがなだな、頭が疲れてきた」
November 29
新 「要するに見えてるブルーギルに小石を落とすといったん口に入れてすぐに吐き出す現象ですね」
「それが私のルアー釣りの原点だ、ある日、私が湖のほとりで食事をしていたら間違ってスプーンを湖に落としてしまった。スプーンがユラユラ沈んで行くとスプーンめがけてマスが襲い掛かった。これを元にスプーンに針をつけたのがルアーの始まりと言われているのだ」
新 「聞いたことのある話にすり替わってる」
「小石に針が着いていれば、そこでフッキング動作を行うのがルアー釣りだということが言いたかったのだ」
新 「なるほどですね、説得力ありますよ、やはりグローなら釣れるというんですね」
「最近グローでばかり釣れるんだがなんでだろ」
新 「あっ!とうとう公表してしまいましたね」
「ふふふ、これで明日から全ての釣具屋からグローカラーが消え去るだろう」