華道家 余田紫甫(志穂) 

いけばな嵯峨御流・華道家 余田紫甫の海辺の街での楽しいくらしと花を愛する日々

いけばな教室  2月23・24日

2014年02月26日 | Flower
対岸に広がる桃源郷



3月3日は上巳の節句、桃、雛の節句 
桃・チューリップ・スイトピー・玉羊歯
対岸に広がる桃源郷を心に描いて活けました。

上巳の節句は陰暦の3月最初の巳(み)の日に災厄を払う行事として行われていました。
ひとがたを身代りに祓っていた風習がやがて女の子の雛祭りへと発展して行ったと言われています。



また桃は中国では古代よりその実は不老長寿を願い尊ばれてきました。
女神 西王母の住む周りには蟠桃園(ばんとうえん)といい、この桃を口にすると
永遠の命が得られると伝えられています。
ユートピア(理想郷)の事を桃源郷と表現するのも中国の伝説から

まだ寒いこの頃ですが春の野辺に思いを馳せて作品を活けてみました。