華道家 余田紫甫(志穂) 

いけばな嵯峨御流・華道家 余田紫甫の海辺の街での楽しいくらしと花を愛する日々

いけばな教室 6月 盛花 紫陽花 擬宝珠

2017年06月23日 | Flower
いけばな教室 6月 盛花 紫陽花 擬宝珠

 お釈迦様の骨が納められた宝珠を擬った形から付けられた擬宝珠
の大きくユニークな葉と梅雨入りと共に美しく咲く紫陽花を取り合わせた
色彩盛としてそれぞれの美しさを引立てる様に前盛体に活けました。
水盤の後方の水を美しく見せます。



紫陽花は酸性の土壌には青の花アルカリ性の赤の花
土にミョウバンを混ぜると青い花が咲くと言います。
園芸としては強い紫陽花も切り花では水揚げが悪く

お稽古では水揚げ方法を施して少しでも長持ちさせます。
深水で水切りをし、切り口をたたきつぶし、ミョウバンを擦り付けます。
初夏~盛夏にかけて水揚げを充分に行います。












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いけばな教室 5月 生花 葉組 燕子花

2017年06月03日 | Flower
二花十一葉 初花の活け方(主位)

花色は青紫・紫・白色
カキツバタ 燕子花 (杜若とも書きます)
衣を染める為に使われたいたところから『書き付け花』の由来する

いずれあやめかかきつばた とあるように

日本では万葉集・伊勢物語 で恋や美女の比喩として登場します。
尾形光琳の『燕子花図』の美しい絵は有名
西洋ではギリシャ神話でイリスは女神の名前となり香水の名前にもなっています。
古来から和洋問わず人々を美しい姿で魅了しています。

葉組(はぐみ) 
生花の技法の一つで植物の葉の出生の特性を活かしながら組み直し体・用・留の役枝を整えていくものです。
同じイリス属の花菖蒲との出生の違いを比べると覚えやすい。














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いけばな教室 4月 桜 盛花

2017年04月21日 | Flower
いけばな教室 4月 桜 盛花




アイリス
ソリダスター

後盛体(一部右盛体)

後盛体は水盤の前半分に水を見せ、向こう岸に広がる桜の景色に思いを馳せます。
世間の桜は散りましたが家の中の桜は満開(お稽古の時は蕾でした)
一年に一度は桜、自分の手で活けてみたいですね。
ピンクにアイリスの青が引き立ちます。













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いけばな教室 3月 生花 三才格 連翹 

2017年04月01日 | Flower
いけばな教室 3月 生花 三才格 連翹 

春に一斉に黄色い花をつけ春の訪れをつげるモクセイ科の連翹(れんぎょう)
古名はいたちぐさ
花言葉は集中力

いけばなは 生花はじまり生花に終ると言われるくらい奥の深い花姿です。

和室の床の間の花とし、、直角二等辺三角形の中に、天、地、人の三枝を当てはめ、美しい弓張りの姿をいけ表します。
植物の出生、本質を踏まえつつ、定められた花形にいけます

連翹は中が空洞の為、折れやすく、ためがききにくいので自然の枝ぶりを活かすのに苦労をしました。














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2月 専修会 文人華 『吉報君友』(きっぽうくんゆう)

2017年03月14日 | Flower
2月 専修会 文人華 『吉報君友』(きっぽうくんゆう)

『吉報君友』(きっぽうくんゆう)



文人華のなかでも盛物

吉を柑橘に通じさせて
君を四君子の蘭に通じさせて

尊い友に吉祥を贈答し味わってもらう意味です。
一年に一番いい眺めをあなたに是非味わって頂きたいという思いを込めて



柑橘類と蘭(シンビジウム)を取り合わせます。


春の参考花













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いけばな教室 2月 桃の節句

2017年02月28日 | Flower
いけばな教室 2月 盛花  

桃の節句


菜の花
フリージア

桃の節句、上巳の節句
桃がほころぶ頃、女の子の成長を祝う節句です。


季節は立春 
春一番が吹くころ
旧暦では新年の始まりと考えます。

初午 立春すぎの午の日、稲荷詣で
田の神、山の神に豊作を祈ります。













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2月 専修会 生花 七曲

2017年02月14日 | Flower
2月 専修会 生花 七曲

三才格の本意をしっかりと学んだ後に、自然によってさまざまな形に伸びた美しい枝の形を
活かした七曲にたどり着きます。



山茱萸で七曲を活けました。



参考花

荘厳華






りんりん



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いけばな教室 1月 盛花 右・左盛体 

2017年01月26日 | Flower


右盛体・左盛体は体となる青文字の枝ぶりをみて決めます。

暦は大寒、三寒四温の日々が続きますが、地中では陽の気が満ち溢れ、確実に春が近づいています。
寒い中に凛と咲く水仙の美し姿があちこちで見る事が出来ます。
そんな初春の野辺の姿を水盤に活け表してみました。

・青文字(あおもじ)
 レモンの様な香りを放ち殺菌作用がある爪楊枝の原料ともなる。精製した油は石鹸や香水の原料ともなる。

・水仙  
 ナルシストの語源となったナルキススの属名はギリシャ神話から由来する
 可憐な姿の奥に毒草の顔も持つ。

・スイトピー
・ドラセナ










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1月 専修会 瓶花 乱成体

2017年01月15日 | Flower
1月 専修会 瓶花 乱成体

瓶花の中でも最も動きのある花態です。
異なった体を三つ以上有しそれぞれの枝に強弱、抑揚をつけて
足元をまとまりをもって仕上げます。
ユーカリの動きのある枝を自由に活かしながら仕上げて行きます。

ユーカリ
薔薇
フリージア
ルスカス




参考花 両成体



節分の花



盛花 右盛体 山茱萸

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11月 専修会 景色いけ 森林の景

2016年11月21日 | Flower



当流には日本の多様な自然の景色をいけばなで表現する 景色いけ 七景 があります。
それらは山から海まで流れ出る生命の源である水の変化、水辺の景色を活け表します。

深山の景
森林の景
野辺の景
池水の景
沼沢の景
河川の景
海浜の景

今回はその一つの森林の景を学びました。
水源から流れ出た清流が合流して山湖に生まれ変わります。
森林の景色が水面に反転する美しさを幻想的に見せ、山湖の静寂を表現します。

伊吹 杉 (杉は直(すぐなる)き、まっすぐな木 の語源があります)
躑躅(つつじ)
小菊(白)
梅の古木



湖畔の立ち枯れた林が倒木となり苔むします景色を梅の古木で表します。
倒木に種が落ち、また新たな生命が生まれる土壌となります。古木の周りには杉の新芽を用いそれを表現します。
躑躅などの低木で景色に変化をつける場合も後方に下の方の葉が大きく古い枝を用い遠景を表現し、
水盤の前方には枝先の新芽を使い近景を美しく変化をつけます。
この様に“景色いけ”には自然の営みを観察、理解し、細かなところまで再現して活ける楽しみがあります。



参考花 景色活け想い花 瓶花枇杷 りんりん 葉蘭







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10月 専修会 生花 葉蘭

2016年10月19日 | Flower

生花 三才格 (七枚活け)

いへばなは葉蘭で始まり葉蘭で終わると言われます。
生花の花形を理解するには適切な花材です。
簡潔な美しさを表します。その中に『出生』『法格』『礼儀』が守られています。
いけ方変化は無限に広がり

また葉蘭は古くから庭に植えられ、料理を包んだり仕切ったり食卓にも上り、日常に有用されてきました。

葉の中肋(ちゅうろく)で左右の幅で陰陽に分け葉先を溜め表情を付けます。



秋の参考花











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いけばな教室 9月 瓶花 直成体

2016年10月06日 | Flower

黍の直生する姿を美しく瓶に活けあげます。

パープルマジェスティック(黍の仲間)
吾亦紅(吾木香)ワレモコウ
コスモス(秋桜)

黍=団子や粥にして昔から食用として用いられていました、時代が変わり、五穀=米・麦・粟・豆・黍は健康の為にいただく人が多い。

吾亦紅・吾木香=われもこう 古くは源氏物語にも登場します。日本・中国・朝鮮半島・シベリア、遠くはアラスカにも原生します。
日本の秋を代表する花です。

秋桜=コスモス 言わずと知れた日本を代表する秋の花です。








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9月 専修会 瓶花 

2016年10月06日 | Flower


木苺・竜胆・ヒペリカム

斜成体 横留

瓶花とは一枝の美しさを表すもの

その言葉に心に活けてみました。



秋らしい参考花も一緒に






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いけばな教室 7月 瓶花 斜成体

2016年07月25日 | Flower


令法(リョウブ)
  初夏に花を咲かせ結晶化しない上質のハチミツにもなるといいます。若葉は山菜にもなるといいます。名前の由来は救荒植物に法で定められたからともいいます。

クルクマ (クルクマシャローム)
  タイ・カンボジア原産 ウコン・ショウガの仲間で根がカレーの材料になる。日本では江戸時代に渡来し、大阪花博で人気が出て観賞用として 
親まれています。

撫子(なでしこ)
  秋の七草の一つ、古くから和歌に詠まれたりして可憐さで愛されてきました。

これらの花材を瓶花に涼しげに活けます。
観る人に涼を感じてもらえれば、それが華人の幸せ。



季節の言葉
7/22~24は二十四節気 では大暑(たいしょ)ここまでが四季では夏
この後、立秋となり秋へと移って行きます。
土用とは年四回、各季節にあり立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間をいいます。
夏の土用の丑の日が重視されていて、一年で一番暑いとされるこの時期をうなぎを食べたり、柿の葉の薬草に入ったりして
夏バテを防いできました。

夏の節句では七夕がありますが、星に技芸の上達を祈る『乞巧奠(きこうでん)』という宮中行事がはじまりです。
それが笹の葉に短冊で願を込める現在の形になりました。







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いけばな教室 6月 盛花 立盛体

2016年06月21日 | Flower
いけばな教室 6月 盛花 立盛体



粟(あわ)
向日葵
カンガルーポー
モンステラ


五穀(ごこく)とは米・麦・粟・豆・黍
お米の代わりに粟や黍を食べたという昔の時代を経て今や健康ブームで好んで食べられています。

当流の伝書に禁忌二十八箇条というのがありまして。
いける事を禁じられているもの、いけても美しくないもの、美観を損うものを二十八箇条指示しています。
それらは、すべては客人をもてなす おもてなしの心使いであり 
客人に失礼にならないようとの心遣いであると思います。

その禁忌の初めに五穀が書かれています。
『人の命を繋ぐ大切の品也』 とのこと。今は粟は生花に出まわる花材の一つでもあります。

しかし、この最後に、独楽(自分が楽しむ)には何をしてもこれ苦しからずとあります。

伝書の書かれた時代から生活様式も草花に対する感覚もずいぶんと変わりました。
私も何をしても苦しからずと新しいことに挑戦していきたいと思います。

五穀の粟が爽やかで凛とした夏の風景に活けあがりました。









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