Vive le Canada! Vive le Quebec!

英語系カナダ人、フランス語系ケベック人、そして移民たちの間の共存・共栄・葛藤・相克生活で学んだこと。

黒い肌輝くラマ・ヤデ

2009年03月17日 | Weblog
いわゆる新自由主義経済へのほめ歌があらゆるところから聞こえてきた時代は終わった。心の底から憎しみを感じ、日々呪いの歌を捧げたブッシュも小泉も竹中ももういない。(呪いの歌を歌ったことには心から神の赦しを願う。)

私は国境なき医師団とすこしだけかかわったが、そのかつての中心人物だったベルナール・クシュネールはサルコジのもとで外相となったけれども人気は低落気味だ。かつてフランス政治家人気No.1はクシュネールであったのだが、左派であった彼はサルコジ保守政権に入閣し、その上、エリゼ宮から情報がリークされたとかいう暴露本が出版されたりして苦労しているらしい。

パリで低所得者のための住宅供給を求めて元気に街頭で演説して楽しんでいる老紳士(かつてのレジスタンス闘士)が日本人事務局長率いるユネスコから賞をもらったが、その老紳士を讃えるためわざわざフランス政府からつかわされたのが30代はじめで外務次官級にまで昇進したラマ・ヤデ氏であった。今年、彼女はフランス政治家人気No.1にランクされた。

フランス社会党第一書記にジャック・ドロールの娘マルチーヌ・オブリ、双璧を為すセゴレーヌ・ロワヤル、保守のエースはアフリカ出身のラマ・ヤデ、人気急上昇の若手は郵便局員の反資本主義派リーダー・ブザンスノー。フランス政界はヴィクトール・ユゴー上院議員の時代を髣髴とさせるロマン主義時代の様相を見せている。

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