Webcomic.tv

動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

iPad版:ちょっと失速してました

2011-02-10 18:20:38 | iPad版制作日記

ここ10日間ほど失速してました。なぜかというと、Packager for iPhoneで電子コミック【時空マジシャン】を作ったときのファイルサイズが100MBを超えそうだからです。

App Storeでコンテンツを探していて『おっ、ちょっと見てみようかな!』と思っても、そのコンテンツが100MBや200MBのファイルサイズだったら気軽にダウンロードする気になりませんよね。

ブロードバンド + Flashという環境で軽量なWebコンテンツを制作・発信する状況に慣れていたせいか、油断してました。特にiPadの場合、(iPhoneに比べ)画面が格段に大きいのでかなり重いファイルになることは解っていたはずですが...

そこで『他のiPad用コンテンツはどのくらいのサイズなんだろう?』と思ってちょっと調べてみました。


 【Alice for the iPad】:122MB

 【Alice for the iPad-Lite】:36.7MB

 【Toy Story Read-Along】:157MB

 【ストレイシープ ポーのクリスマス】:211MB

 【歌うクジラ】:83MB


『おおっ、けっこう皆さん重いじゃないすかΣ(・ω・ノ)ノ!』

なるほど、【Alice for the iPad-Lite】のようにLiteバージョンを用意する手もあるけど、自分にはそんな余裕はないです。

【歌うクジラ】は、小説 + 挿絵 + 音楽で83MBですか...音楽が重いのかな。

少し安心しました、100MB~200MBはiPadコンテンツとしては許容範囲のようなので。

とはいえ自分としてはまだ納得できていません。Packager for iPhoneを通す前の元ファイル(.swf)は、ネット上でWebブラウザで閲覧することを前提に最適化したコンテンツです。ですからかなり画質・音質ともに質を落としたり削ったりして軽量化しています。そのiPadアプリとして最適化されてないファイルが、Packager for iPhoneを通って変換後の.ipaファイルになるとき、低画質・低音質のままファイルサイズだけヘビーになってないか心配なわけです。

などと書きながら心の中では、『Web用コンテンツをPackager for iPhoneという便利ツールで、楽してiPadアプリ作ろうとしてんだからしょうがないだろ』と自分自身につぶやく声が聞こえるんですが。

しかしPackager for iPhoneで一気に作ろうというのは、ちょっと厳しくなってきたように思います。自分として許せる画質・音質を吟味しながらなるべくファイルサイズを抑えることで最適化したiPadアプリを作るためには、やはりXcodeでObjective-Cか...(-д-;)。

一コマ一コマ画像のパーツを読み込んで、喋らせたり、飛んだり跳ねたり、間に透明度を調節して滑らかにアニメさせたり、といったことをObjective-Cで書いていくなんて...考えただけでもズ~~~ン(*△*;)ウグググ。

さあっ、失速していてもしょうがない。先に進まねば。

上の画像は【福笑い】のラフスケッチです。

まずシンプルなコンテンツをXcodeとPackager for iPhoneでそれぞれ作ってみて、画質・ファイルサイズ、そしてパフォーマンスなどを比較してみようと思います。

画面をタップすると勝手に福笑いをしてくれるという簡単なものです。

いきなり電子コミック【時空マジシャン】を頭からがりがり作っていくことは無理そうなので、初心にもどってステップ・バイ・ステップでやることにしました。