あけましておめでとうございます。2011年最初のブログは「続・Packager for iPhoneを試す」です。
前回のブログ「Packager for iPhoneを試す」のとき、動作チェックしたらボタンや音楽がうまく動作しなかったと書きました。で原因はPackager for iPhoneでiPadアプリに変換した元ファイルの.swfファイルがMacromedia Studio8時代に作ったものだった、つまりActionScript2.0以前のスクリプトで書かれたものだったので『そりゃあ、動かないよね』ということでした。
早速ActionScript3.0で書き直して動作チェックしてみました。上の写真はiTunesからiPadにコピーしてアプリを動かしているところです。
前回は、【時空マジシャン】Chapter.2の6ページ目の.swfファイルを使いましたが、今回は21ページ目のそれで動作確認をしました。こちらのページの方がシンプルな作りなので、短時間でActionScript3.0への書き換えが出来たので。
で結果は、問題なく動きました(ノ^-^)ノ♪。
ボタンの動作もサウンドの再生も問題なし! WebブラウザーのFlash Playerで再生するのと変わらない動作をしました。多少アニメの動きが緩慢ですが許せる範囲。
ではまるっきり気になる点はないのかというと、一つあります。画質です。
発色も良く一見きれいなんですが、Flash Playerでの再生と比較すると画質が粗い感じがします。JPEG圧縮のようなぼけぼけした粗さや強く圧縮したときのボックスノイズのようなきたなさではなく、ピクセルのジャギーが目立つような感じ。コントラストが強いようなくっきり感は嫌いではないんですが、オブジェクトの輪郭に施したアンチエイリアスが半分くらいとんじゃって、ジャギー感が強いです。
Flashの圧縮って、画質のきれいさとファイルサイズの小ささでいつも感動ものですよね。その.swfをさらに変換してるわけなので、この結果は十分高画質と満足すべきなんでしょうけど...元画質をいろいろ換えて思考錯誤が必要です。
さてどうするか...Packager for iPhoneでiPadアプリを作るか、それともiPhone SDKで当初の計画どおり進めるか。
年末年始、雑煮を食べてお酒を飲んだり、麻雀をしたりしながら考えました(= ̄▽ ̄=)。
その結果、現在のところPackager for iPhoneに傾いています。コマンドラインからエンターキーをバシッとたたいて待つことしばし...うまくいけばかなり短期間で開発可能です。もちろん直す箇所もたくさんあるだろうし、新たな問題点も出てくるでしょう。
ちなみにどちらを選ぶかここ数日考えたときに列挙した「Packager for iPhone」と「iPhone SDK」の選ぶべき理由を以下に書いてみました。
Packager for iPhoneを選ぶ理由
・ワンソースマルチデバイス(いままで作ったswfファイルを利用できる)
・短期間でできそう(そううまく行かないとは思うが)
・Flashはウェブコミックのようなコンテンツ制作に向いているツールである
※否定的な要素
・iPadのユーザーインターフェースの魅力を十分に引き出せないかもしれない
・Appleが規制緩和したとはいえ、ウェルカムというわけではない
iPhone SDKを選ぶ理由
・iPad/iPhoneアプリ開発のためのツールである(デバイスの魅力を最も引き出せる)
・自分にとって新たなこのツールを使うことでFlashとは違った魅力の電子コミックが出来る可能性がある
・Objective-Cを習得できる
※否定的な要素
・ウェブコミックのようなコンテンツ制作に向いているとはいえない
・開発期間がかなりかかりそう
・難しくて挫折する可能性あり
上記のように列挙しながら頭を整理しつつ考えたわけですが、何といってもワンソースマルチデバイスが理想的であることに間違いはないですし、うまくいけばある程度短期間で完成ということで、Packager for iPhoneで出来ればいいなという気持ちになっています。
このように「Packager for iPhoneを選ぶ理由」「iPhone SDKを選ぶ理由」などと書くと『どっちでもOKだぜ! さあ、どっちだ?』みたいですけど、そんな余裕がある話じゃなくて、『これでいけるのか? 本当に大丈夫か?』といった感じデス(;・д・)!!。
とにかくこの方向でもう少し調べてみます。