渋いっ!僕らのTokyo Jazz Cruising♪~今夜も出航!~

Live cafe & bar 池袋Apple Jump(アップルジャンプ)店主の日誌

東京・ナイトクラブ・クルージングみたいな!

2007年12月21日 | ジャズ・ライブ
停泊地)吉祥寺Sometime(07.12/16)昼の部
メインアーティスト)佐藤春樹(tb)佐藤達哉(t.sax)
          板垣光弘(p)早川哲也(b)滝幸一郎(ds)

本日も、信平さんの時と同様、サムタイム日曜昼の部の紹介です。
今日もこのメンバーでミュージック・チャージ1000円!
(1回分の予算で2回行けて余っちゃう!嬉しい企画ですね)
このお買い得企画は、知れ渡ってる為か、本日もほぼ満席。午前中にふと“行こう”と思いつきすぐに予約を入れて正解。煉瓦のカウンター席の絶好のポジションで観戦。

一部は、コール・ポーターの名曲「ナイト・アンド・デイ」でスタート。
いや~渋いっ!。管楽器二本の場合は、トランペットがからむケースが多いけど、このトロンボーンとテナー・サックスのフロントラインの響きはとにかく格好いいですね。それぞれ一本でも渋いのに、二本重なると何ともいえない重厚なサウンドになって、テーマを聞いただけでしびれます。
続いて、ちょっと不思議なメロディーのセロニアス・モンクの「リフレクションズ」。いい曲ですね!今日このセットで久しぶりにこの曲を聞いて惚れ直しました。昔、ソニー・ロリンズとモンクの演奏(Blue Note1558)をさんざん聞いていたのに、今日改めてこんなに美しい曲だったのか!と再認識。いい曲は、何年たっても又新しい発見があったりするから面白いですね。

曲が進むうちに明らかになってくるのだけど、このセットの表記は、佐藤春樹クインテットではなく、「佐藤春樹カルテット・フィーチャリング佐藤達哉」が実態に近いですね。それだけ達哉さんの存在感が、特にソロパートでは大きい。
佐藤達哉さんは、その凄まじいテクニックで知れ渡り、特にコルトレーン、ブレッカー系のテナー・サックス奏者では、日本ではトップクラス。現役のプロのサックス奏者まで達哉さんの自宅へ習いに行っているほど、サックスの達人です。
今日は、春樹さんのリーダーライブだから“まあ、ほどほどに”とか“適度に”という言葉は、達哉さんには当てはまりません。
達哉さんは常に全力投球でソロをとります。毎曲、アバンギャルドな世界に入っていきます。このゾーンに入ると、あちこちでニヤニヤ笑い顔が見えます。達哉さんのファンが多いのか、驚くべき高速フレーズや絶叫を楽しんでます。
達哉さんの演奏はずいぶん聞いています。(実は、達哉さんは大学のジャズ研の一級先輩です。年は一緒なのに!)今日は特別良かったように思います。

さて、二部は、なにか懐かしい感じのブルージーな曲で始まりました。「ハッシャ・バイ」かな、いや違うな。曲が終わるまでとうとう曲名が出てきませんでした。
春樹さんが、曲目紹介。
「今お送りしたのは、西田佐知子の昭和40年のヒット“赤坂の夜は更けて”でした!」
ヒエー。こんなんありですか!一本取られました。しかし格好良く決まってましたね。魅惑のナイトクラブ音楽ではありません。モダンジャズですよ。(といっても若い人には何のことか解りませんね。)
続いて、なんとイーグルスの「ならず者/Desperado」。あぶなく歌いだしそうになりました。春樹さん、おやじのハートを狙い撃ちですね。この曲をトロンボーンですすり鳴きされたのでは、たまりません!みんないちころです。
最後は、エリントンの「キャラバン」で締めくくり。達哉さんのテナーがひと際炸裂してました。
しかし、このフロントを支えたトリオ、凄く良かったです。全員初めて聞く名前だけども、とにかくレベルが高い。東京には無尽蔵に良いジャズミュージシャンがいるということでしょうか。恐るべし、Tokyo Jazz Cruisinng !

というわけでW佐藤さんの年末超お買い得なライブのお知らせでした!

よーし、今日は西田佐知子メドレーでも口ずさみながら船に戻ろう。
♪アカシアの雨がやむとき~、ベッドで煙草を~ ウナ・セラ・ディ・東京~、
 コーヒー・ルンバ!・・・いっぱいあってなかなか船に着かないよ!
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