悲しみ 怒り

今朝ニュースで、７月の名古屋は３５℃以上が１２日もあったと言っていた。が、今日は時折小雨がぱらつくような天気なので楽だ。今日は午後から、明日は朝からずっとお留守番になるコロ・クロ。なので、少しでも遊べるようにと、さっき堤防に連れて行った


車でコロ・クロ一緒に明るい時間にでかけるなんて、本当に久しぶりだ。コロもシッポをふりふりしている。


ここは、車も来ないし安心だね。


下の広々としたところに降りると走り出すクロ。楽しそうだ。


しかしこの後、頭に来ることがあった。しばらく歩いていると正面から自転車のおじさんが来た。それを見て足が止まり震え出すコロ。シッポは足の間に入ってしまう。そのおじさんが、わざわざ立ち止まって話しかけた。


「柴犬として失格だな。ろくな犬じゃない。捨てて飼い直した方がいいな。うちが昔飼ってた柴犬はいい犬だった。これ（コロのこと）はいかんわ」と言った。耳を疑った。この人、もし飼っていた犬がビビリだったら捨てて飼い直す人なのだろうか。以前にも挙動不審のように歩いているコロを見て「おそがい（こわい）犬だ」とい言った人がいたが、私はけっこう我慢強い性格なので、よっぽどのことがないと、怒りは言葉には出さない。が、今度ばかりは許せない。「この子は柴犬らしくないかもしれないけど、私の大事な家族です。私は家族を捨てません。あなたは自分の犬が気に入らなかったら捨てるんですか」と言った。自分でも、知らない人によくそんなことを言ったなと思うのだが、怒りが爆発していた。私が反論してくるとは思っていなかったのか、半分笑いながら話していたその人は、今度は「飼い主がそんなんだから、そんなくだらん犬だわ」と捨て台詞。飼い主がそんなんってどういうこと？ 　捨てて飼い直せという方がおかしいはずだ。このあと、ほとんど人に吠えることのないクロが、おじさんに向かって吠えだしたので、その人は「バカ犬か」とクロに言って自転車で立ち去った。
「クロちゃん、君はバカ犬じゃないよ。よく吠えてくれたね。ちゃんと、あのオヤジの言ったことがわかったんだね」


帰りの車の中で悲しくなって涙が出てきた。そのうち、ますます怒りがこみ上げてきて、車の中でわ～と泣いた。バカはお前だ。くそオヤジめ。コロはビビリで挙動不審みたいな犬だけど私の大事な子なんだ。くそオヤジから飼い直せなんて言われる筋合いはないんだ。自転車でこけてしまえ
「コロちゃん、ビビリだって私の大事な子なんだから、絶対に手放さないからね」