昨日、「決算特別委員会」が終わりました。
うちの会派「みんなの党・世田谷行革110番」は、平成22年度決算に対して、
一般会計決算認定には反対、ほか5件の特別会計には賛成をしました。
私は、議員になって13年目ですが、
今回の議会ほど、「虚偽の答弁」「嘘の上塗り」「情報の隠ぺい」「議会軽視」が
あからさまだったことはないです。信じられないような事態でした。
例えば、以下のメモ。
「二子玉川デジタルコンテンツ産業誘致支援事業」が失敗したことに関して、
保坂区長が、事業者であるNPO法人の理事に会って話した内容を課長が
メモした、というものですが、これ一つとっても、課長は3つの嘘をつきました。
◆嘘その1 「区長とNPO法人の理事は会っていない」と繰り返していた。
(会っていたじゃないですか!!)
◆嘘その2 「区長とNPO法人の理事が会った時の会議録はない。メモも
含め一切ない」と繰り返していた。
(あったじゃないですか!!)
◆嘘その3 「あくまでもあるのは備忘録であって、これしかない」
(じゃあ、これは何なんですか?!議事録があるじゃないですか!!)
↓ ↓ ↓
そして、決算委員会最終日の朝になって、議員全員に、この議事録が、「区長の
判断による情報提供」として配布されましたが(上記写真は、その議事録の一部分)、
◆情報隠ぺいその1 「“メモを含む一切の情報開示請求”をしているのに、なぜ、
詳細にワードで打った立派な議事録が出て来なかったのか?!」
◆情報隠ぺいその2 「この議事録は、うちの会派(桃野よしふみ議員)が散々、追及
してやっと(とうとう観念したのか)、先週末、入手したものだが、その段階では、
他会派には配布されていなかった。他会派の議員全員に配布されたのは、昨日
の朝になってから!追及されなければ出さないつもりだったのか?!」
この事件に関しては、まだまだ、おかしなことだらけ、許しがたいことがありますが、
かなり端折って、結論をお伝えすると、
区は、ずさんな金銭管理をしているNPO法人であるということを知っていながら
「善良なNPO法人で、問題ない」と、擁護し続け、約2000万円の補助金(私たちが
納めた税金です!)が、ムダに使われてしまった!
NPO法人に対する弁済金額も3分の1減らして、保証人もつけず担保もとらず、
月々16万円×5年払いという、甘過ぎる契約を結び、支払われたのは1回のみ!
このNPO法人は、約2000万円の被害総額を、たった16万円 の返済で終わらせ
ようとしている!!とんでもないNPOです!!
このような状況にしたのは、担当所管の部課長のミスリード(擁護?)があった
から。議会に対して、虚偽の報告を続けていたから。
総務省の事業(補助金2億2000万円)を請け負っていながら、総務省に問題
を指摘され、補助金は3400万円で打ち切られたというNPO法人です。
そんなNPO法人が、世田谷区の仕事は「善良に真面目に適切にやっている」
わけがないじゃないですか。そんなことは誰だってわかるはず。
そんなNPO法人をどうしてかばい続けたのか?!
全く理解できない謎が残っています。
それにしても、税金を食い物にする、あまりにずさんでひどい事件です。
そして、部課長たちの虚偽答弁と情報隠しは、議会軽視も甚だしい!
この事件、徹底的に調査し、処分もしてもらいたい、と会派として要求しています。