世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

「区議会議員って何をしているの?」がわかるブログです。議会報告、議員活動、趣味・日常・プライベートもアップ!

議会における相次ぐ虚偽答弁、情報の隠ぺい…、有り得ない!!

2011年10月19日 | 議会報告

昨日、「決算特別委員会」が終わりました。

うちの会派「みんなの党・世田谷行革110番」は、平成22年度決算に対して、

一般会計決算認定には反対、ほか5件の特別会計には賛成をしました。 

私は、議員になって13年目ですが、

今回の議会ほど、「虚偽の答弁」「嘘の上塗り」「情報の隠ぺい」「議会軽視」が

あからさまだったことはないです。信じられないような事態でした。

 

例えば、以下のメモ。

「二子玉川デジタルコンテンツ産業誘致支援事業」が失敗したことに関して、

保坂区長が、事業者であるNPO法人の理事に会って話した内容を課長が

メモした、というものですが、これ一つとっても、課長は3つの嘘をつきました。

 

◆嘘その1 「区長とNPO法人の理事は会っていない」と繰り返していた。

(会っていたじゃないですか!!)

◆嘘その2 「区長とNPO法人の理事が会った時の会議録はない。メモも

含め一切ない」と繰り返していた。

(あったじゃないですか!!)

◆嘘その3 「あくまでもあるのは備忘録であって、これしかない」

(じゃあ、これは何なんですか?!議事録があるじゃないですか!!)

       ↓            ↓           ↓

 

そして、決算委員会最終日の朝になって、議員全員に、この議事録が、「区長の

判断による情報提供」として配布されましたが(上記写真は、その議事録の一部分)、

 

◆情報隠ぺいその1 「“メモを含む一切の情報開示請求”をしているのに、なぜ、

詳細にワードで打った立派な議事録が出て来なかったのか?!」

◆情報隠ぺいその2 「この議事録は、うちの会派(桃野よしふみ議員)が散々、追及

してやっと(とうとう観念したのか)、先週末、入手したものだが、その段階では、

他会派には配布されていなかった。他会派の議員全員に配布されたのは、昨日

の朝になってから!追及されなければ出さないつもりだったのか?!」

 

この事件に関しては、まだまだ、おかしなことだらけ、許しがたいことがありますが、

かなり端折って、結論をお伝えすると、

区は、ずさんな金銭管理をしているNPO法人であるということを知っていながら

「善良なNPO法人で、問題ない」と、擁護し続け、約2000万円の補助金(私たちが

納めた税金です!)が、ムダに使われてしまった!

 

NPO法人に対する弁済金額も3分の1減らして、保証人もつけず担保もとらず、

月々16万円×5年払いという、甘過ぎる契約を結び、支払われたのは1回のみ!

このNPO法人は、約2000万円の被害総額を、たった16万円 の返済で終わらせ

ようとしている!!とんでもないNPOです!!

 

このような状況にしたのは、担当所管の部課長のミスリード(擁護?)があった

から。議会に対して、虚偽の報告を続けていたから。

 

総務省の事業(補助金2億2000万円)を請け負っていながら、総務省に問題

を指摘され、補助金は3400万円で打ち切られたというNPO法人です。

そんなNPO法人が、世田谷区の仕事は「善良に真面目に適切にやっている」

わけがないじゃないですか。そんなことは誰だってわかるはず。

そんなNPO法人をどうしてかばい続けたのか?!

全く理解できない謎が残っています。

 

それにしても、税金を食い物にする、あまりにずさんでひどい事件です。

そして、部課長たちの虚偽答弁と情報隠しは、議会軽視も甚だしい!

 

この事件、徹底的に調査し、処分もしてもらいたい、と会派として要求しています。

 

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