つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

吠えよ漱石

2004-12-13 00:39:22 | 文学
さて、もはや記念する必要もない、第12回は、

タイトル:夢十夜
著者:夏目漱石
出版社:不明(すいません、読んだのが十五年ぐらい前なので……)

であります。

夏目漱石と聞いただけでカラスと喧嘩してる猫を思い浮かべてしまう奴はいねかぁ~。
もしくは課題図書ってことで無理矢理読まされた『こゝろ』を思い出す奴はいねかぁ~。

はっきり言うと、私は漱石嫌いです――つまんないから。(完結)

でもこの作品に限って大好きだったりする。なぜなら……

畜生、なんでお前らそんなに馬鹿なんだよっ!

そんな言葉が聞こえてくるのですよ。(多分、私も馬鹿の一人)

キレてます、漱石。
もう他人の理解なんか求めてません。
皮肉なことにそれがこの作品を凄まじく面白いものにしてます。

一言で言えば夢の話を並べた連作短編。
十編すべて読み終わる頃には頭のどっかの部分に、「コンナユメヲミタ」というフレーズが焼き付くこと請け合い。ついでにフシギ時空にも行けます。

文学なんて嫌いだという方、是非是非、一度読んで騙されてみて下さいね。(笑)


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2 コメント

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夢十夜 (趣味の廃屋)
2006-12-02 13:32:20
漱石先生の作風は大抵において悲喜劇両極端ですが「夢十夜」は毛色の異なる不思議小説ですよな。私も子供のころに読んでワケも解らずいたく感動した記憶があります。まぁ今もよく解っていないのですけれども。


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これは (SEN)
2006-12-02 19:50:42
本当~に異色作で、子供の頃の私は見事に洗脳されました。(爆) ある意味、不思議系ショートショートのはしりですね。確か金剛力士の話だけ教科書に解釈が載ってたのですが、他はさっぱり不明でした。
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