さて、ライトノベルを読もう企画も最終日の第222回は、
タイトル:ご愁傷さま二ノ宮くん
著者:鈴木大輔
出版社:富士見ファンタジア文庫
であります。
さて、タイトルどおり、表紙買い。
張ってあるAmazon.co.jpのリンクを辿ってもらって、その表紙を見てもらえればわかるとおり、いかにもな表紙。
まぁ、企画だし、らしいものを選んでみたのだが、これがまた……。
話は、男性の精気を補充しないと生きていけない特異体質のクセに重度の男性恐怖症であるのヒロイン月村真由、家、学校を問わず、いびられ続けるとともに真由を護らざるを得ない主人公の二ノ宮峻護、真由の兄と峻護の姉、学校の生徒会長である北条麗華と言ったキャラを中心として、繰り広げられるラブコメ。
以上。
あ、終わった(爆)
いや、ホントに評しにくい作品だった。
まず、萌え系の方はいいかもしれないが、そうでなければまずオススメしない。
個人的な話になるけど、私はとにかく圧倒的な上下関係(権力でも、暴力でも、脅迫でもなんでも)に起因した、無意味に虐げられることとか、そういうのがとても嫌い。
この場合、峻護の立場がまったくそれに当てはまったので、読むのはかなりつらかった。
もちろん、そういう好みの問題だけではない。
まず設定だが、ビジュアル上の問題もあるので、この手のジャンルのヒロインが美少女であると言うのはいいが、特異体質=サキュバスである必要性がまったく感じられない。
何か、ヒロインが美少女である、と言うことの下手な言い訳を聞かされているような感じがする。
ビジュアルがある程度優先されるのは仕方がないのはわかっているから、無駄に理屈づける必要はないだろう。
また真由と峻護の兄と姉は、それぞれ政治面、経済面に多大な影響力を持つ人物に設定されているが、無駄に大人物としたいがためなだけで、キャラに人間味は感じられないし、個性と言えば傍若無人なだけ。
ストーリー展開も、とりたてて目立つところはない。
お約束で安心できると言えば安心できるストーリーではあるが、いまさらこの手の萌え系でありふれた展開の話なら、どこにでも転がっている。
むしろ、マンガにしたほうがビジュアル面で有利なため、文字にする必要がまったくないだろう。
しかも、この小説、第16回ファンタジア長編小説大賞の佳作受賞作だそうだ。
これで佳作というのはいかがなものか。
もっとも、この手の話ならば、イラストがよければ、売れる、と言う判断が働くのはしょうがない。
実際、3巻まで出ているし、買った本の帯には「大重版出来!」との文字が躍っていたから、けっこう売れているのだろう。
萌え系が好きなひとにとっては、真由のビジュアルや性格、また対照的な性格の麗華など、ツボにはまる要素はいくらでもあるのだろう。
だが、ビジュアルといかにもなキャラ以外に訴求力がないとしか思えない作品に、佳作は評価がよすぎやしないかと思う。
時代の流れ、と言うものもあろうが、初期の冴木忍や麻生俊平、五代ゆうなどの受賞作を知っているだけに、だいじょうぶか? と言う気持ちになってしまう。
ライトノベルの中にもいい作品がない、と言うことはない。
以前読んだ「バイトでウィザード」や企画第5弾の「我が家のお稲荷さま。」など、軽く、テンポもよく、さらりと読める作品もあるのだが、これはさすがにひどい、としか言いようがない。
タイトル:ご愁傷さま二ノ宮くん
著者:鈴木大輔
出版社:富士見ファンタジア文庫
であります。
さて、タイトルどおり、表紙買い。
張ってあるAmazon.co.jpのリンクを辿ってもらって、その表紙を見てもらえればわかるとおり、いかにもな表紙。
まぁ、企画だし、らしいものを選んでみたのだが、これがまた……。
話は、男性の精気を補充しないと生きていけない特異体質のクセに重度の男性恐怖症であるのヒロイン月村真由、家、学校を問わず、いびられ続けるとともに真由を護らざるを得ない主人公の二ノ宮峻護、真由の兄と峻護の姉、学校の生徒会長である北条麗華と言ったキャラを中心として、繰り広げられるラブコメ。
以上。
あ、終わった(爆)
いや、ホントに評しにくい作品だった。
まず、萌え系の方はいいかもしれないが、そうでなければまずオススメしない。
個人的な話になるけど、私はとにかく圧倒的な上下関係(権力でも、暴力でも、脅迫でもなんでも)に起因した、無意味に虐げられることとか、そういうのがとても嫌い。
この場合、峻護の立場がまったくそれに当てはまったので、読むのはかなりつらかった。
もちろん、そういう好みの問題だけではない。
まず設定だが、ビジュアル上の問題もあるので、この手のジャンルのヒロインが美少女であると言うのはいいが、特異体質=サキュバスである必要性がまったく感じられない。
何か、ヒロインが美少女である、と言うことの下手な言い訳を聞かされているような感じがする。
ビジュアルがある程度優先されるのは仕方がないのはわかっているから、無駄に理屈づける必要はないだろう。
また真由と峻護の兄と姉は、それぞれ政治面、経済面に多大な影響力を持つ人物に設定されているが、無駄に大人物としたいがためなだけで、キャラに人間味は感じられないし、個性と言えば傍若無人なだけ。
ストーリー展開も、とりたてて目立つところはない。
お約束で安心できると言えば安心できるストーリーではあるが、いまさらこの手の萌え系でありふれた展開の話なら、どこにでも転がっている。
むしろ、マンガにしたほうがビジュアル面で有利なため、文字にする必要がまったくないだろう。
しかも、この小説、第16回ファンタジア長編小説大賞の佳作受賞作だそうだ。
これで佳作というのはいかがなものか。
もっとも、この手の話ならば、イラストがよければ、売れる、と言う判断が働くのはしょうがない。
実際、3巻まで出ているし、買った本の帯には「大重版出来!」との文字が躍っていたから、けっこう売れているのだろう。
萌え系が好きなひとにとっては、真由のビジュアルや性格、また対照的な性格の麗華など、ツボにはまる要素はいくらでもあるのだろう。
だが、ビジュアルといかにもなキャラ以外に訴求力がないとしか思えない作品に、佳作は評価がよすぎやしないかと思う。
時代の流れ、と言うものもあろうが、初期の冴木忍や麻生俊平、五代ゆうなどの受賞作を知っているだけに、だいじょうぶか? と言う気持ちになってしまう。
ライトノベルの中にもいい作品がない、と言うことはない。
以前読んだ「バイトでウィザード」や企画第5弾の「我が家のお稲荷さま。」など、軽く、テンポもよく、さらりと読める作品もあるのだが、これはさすがにひどい、としか言いようがない。
自分の嗜好が変ったのか
はたまた年とっただけなのか
ライトノベルに全く食指が動かないっす。
企画、お疲れさまでした。
嗜好や年齢もすこーしくらいは関係すると思いますけど(^^;
でも、まだ少しは手を出します。
まぁ、十中八九、はずれますが(爆)