さて、先々週乱歩を紹介したからではないけど第288回は、
タイトル:二十面相の娘1~5(以下続刊)
著者:小原愼司
文庫名:MFコミックス
であります。
怪人二十面相……が子供を産んだわけではございません。
悪辣な叔母夫婦の手からさらってきただけです。(笑)
時は昭和初期。
両親を失った少女チコは、財産を狙う叔母夫婦に命を狙われる。
颯爽と現れた怪人二十面相に誘われ、チコは怪盗の道を選ぶが――。
かなり人を選ぶ絵だと思いますが、この方結構好きです。
作品の雰囲気としては怪奇物というより猟奇物といったところ。
二十面相とか明智小五郎のビジュアルもなかなかいい感じです。
チコと二十面相一味の旅。
二十面相の失踪、再び日本に戻るチコ。
明智先生の暗躍(笑)、大戦の亡霊の出現。
白髪の魔人、二十面相の遺産を巡る戦い。
というふうに、物語は二転三転します。
年齢のせいもあって、チコはどちらかというと巻き込まれるか流されるかなのですが、それでも必至扱いて逆境に立ち向かうところが何とも凛々しい。
二十面相もただの怪盗ではなく、何かしら目的がある御様子。
しかもその因縁は大戦時代まで遡るらしい。
黙って立ってるだけなら、少し影のある素敵なオジサマですが。(笑)
少年探偵団ものではない方の明智小五郎とか、電人Mとか、白髪鬼とか、乱歩作品のネタがちょこちょこ顔を見せるのも楽しいです。
乱歩のエログロテイストを味わいたいなら高橋葉介を漁るのが良いかと思われますが、飽くまで二十面相と明智君を追っかけたいならこっちがオススメ。
「彼は若い、大戦の頃は子供だったろう。だから私達を理解できない」
「永遠に埋まらないミゾさ」
(某悪役と二十面相の会話)
なーんて会話がかなりいい味出してます。
とりあえず、五巻で白髪の魔人編が終了。
この先どうなるのか、期待しています。
――【つれづれナビ!】――
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著者:小原愼司
文庫名:MFコミックス
であります。
怪人二十面相……が子供を産んだわけではございません。
悪辣な叔母夫婦の手からさらってきただけです。(笑)
時は昭和初期。
両親を失った少女チコは、財産を狙う叔母夫婦に命を狙われる。
颯爽と現れた怪人二十面相に誘われ、チコは怪盗の道を選ぶが――。
かなり人を選ぶ絵だと思いますが、この方結構好きです。
作品の雰囲気としては怪奇物というより猟奇物といったところ。
二十面相とか明智小五郎のビジュアルもなかなかいい感じです。
チコと二十面相一味の旅。
二十面相の失踪、再び日本に戻るチコ。
明智先生の暗躍(笑)、大戦の亡霊の出現。
白髪の魔人、二十面相の遺産を巡る戦い。
というふうに、物語は二転三転します。
年齢のせいもあって、チコはどちらかというと巻き込まれるか流されるかなのですが、それでも必至扱いて逆境に立ち向かうところが何とも凛々しい。
二十面相もただの怪盗ではなく、何かしら目的がある御様子。
しかもその因縁は大戦時代まで遡るらしい。
黙って立ってるだけなら、少し影のある素敵なオジサマですが。(笑)
少年探偵団ものではない方の明智小五郎とか、電人Mとか、白髪鬼とか、乱歩作品のネタがちょこちょこ顔を見せるのも楽しいです。
乱歩のエログロテイストを味わいたいなら高橋葉介を漁るのが良いかと思われますが、飽くまで二十面相と明智君を追っかけたいならこっちがオススメ。
「彼は若い、大戦の頃は子供だったろう。だから私達を理解できない」
「永遠に埋まらないミゾさ」
(某悪役と二十面相の会話)
なーんて会話がかなりいい味出してます。
とりあえず、五巻で白髪の魔人編が終了。
この先どうなるのか、期待しています。
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