血統徒然草

サラブレッドの能力を血統面から考察する我儘・自分勝手なブログ

ダノンシャンティ

2010-05-13 15:38:34 | 07年生
ダノンシャンティ(フジキセキ×シャンソネット-Mark of Esteem)牡・07生

主:7 結:5 土:2 弱:4 影:3 質[近]:3 質[遠]:4 SP:4 ST:4
合計:36点 クラス:3B 芝:7~11F ダ:8~10F
日本適性:○ 成長力:□ 成長型:早め 馬場適性:芝 重馬場適性:□

 ダノンシャンティの前面でクロスしているのは、Halo3×3の中間断絶クロス。Halo内はAlmahmoudが系列クロスを形成し、Haloが実質的に主導だと言える。このHaloへと、血統に散在するクロス馬を集積したのが、ダノンシャンティの能力の源泉だと言えるだろう。

 主導たるHaloへの血の流れは良好で、3代目から影響力を行使している点も相まって、結合力も強固だと言えるが、近親度の強さを考慮するとやや良いといった程度だろうか。また、土台構造もGainsboroughが14ヶとやや貧弱で(実質的主導はAlmahmoudの為Pharos(=Fairway)を土台構造および、そのアシストとするのには無理がある)、ややアンバランスな血統構成だと言える。

 しかしながら、その生かされたスピード・スタミナ能力はかなりのレベルで、前面でクロスするのはスピードタイプが多く全体的にスピード優位と言えなくはないが、Blue Swords~Blue LarkspurやSir Gallahad(=Bull Dog)など、意外ときめ細かくスタミナを生かしている。Milan Mill5×6はその父Princequillo6×7・7とクロスしスタミナを補給はしているものの、Khaled(=Red Ray)の影響も強く、ややスピードよりの血統構成になった為、スタミナの核としてはやや弱いのが惜しまれる。

 それでも、全体的には良く出来た血統構成だと言え、軽いスピードを血統の奥にあるスタミナで底支えすることが出来た内容で、日本の軽い芝向きのスピード馬だと言えるだろう。前述のスタミナの核の欠如から、本質的には10F前後までの血統構成だと言え、12F克服は展開の助けが必要になるだろう。


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