2017年06月22日 共同通信の配信です
「コノミヤ」に罰金50万円
違法長時間労働で大阪簡裁
従業員に違法な長時間労働をさせたとして、労働基準法違反罪に問われた大阪市鶴見
区のスーパーマーケット運営会社「コノミヤ」に、大阪簡裁(井野口摂裁判官)は22
日、求刑通り罰金50万円の判決を言い渡した。
井野口裁判官は判決理由で「時間外労働が週20時間を超えた従業員もおり、犯行態
様は悪質だ」と指摘。過去に労働基準監督署から何度も是正勧告を受けながら改善せず
、刑事責任は重いとする一方、再発防止策を講じる姿勢があるとした。
5月の初公判で、芋縄隆史社長は起訴内容を認めていた。
判決によると、2014年9月~15年2月、労使協定を結ばないまま本社業務本部
所属の男性4人に労働時間の上限を超える時間外労働をさせた。
昨年10月、大阪労働局が同法違反容疑で同社と男性幹部2人を書類送検。大阪区検
が今年3月、法人のみ略式起訴したが、簡裁が略式不相当と判断して正式裁判で審理さ
れた。幹部2人は起訴猶予処分となった。