[神主神気浴記]

田舎町の神職が感得したご神気の事、ご相談をいただく除災招福の霊法の事、見聞きした伝へなどを、ほぼ不定期でお話します。

癒しの場(2)

2005-12-30 | いやし
 明日は大祓えです。元旦の神社とはまた違った神気を体験するかもしれません。元旦とは違う静けさの中で聴く太鼓の音、この大祓えの儀式で神様の実在を多くの人が感じるといいます。お近くの氏神様にお出かけになり、体験をされてはいかがでしょうか。いきなり初詣にいってお願いするより、行く年を振り返り、来る年に思いをはせるのは如何でしょうか。初詣が意味を持ってくると思います。 
 
 さて、癒しの場の見つけ方についてお尋ねをいただきました。ご自分の直感で結構ですが、次のように考えることができます。
 以前命占のところでお話したと思いますが、人は5種類のうちのひとつの魂を持ってこの世に生まれてまいります。その魂と癒しの場の関係は次のようです。
 木の魂の方 清水、湧き水、泉、渓谷、川、湖、海。
 火の魂の方 木、庭、大木、巨木、林、森。
 土の魂の方 火、ローソクの明かり、松明、提灯、行灯、雪洞。
 金の魂の方 土、路、山、崖、砂浜、海岸。
 水の魂の方 石、岩、巨石、金属。

 皆様の中で、なんとなく、そんな感じがするという場合は、概ねその場所は正しいものです。皆様の魂はそれらから気をいただいているからです。以前、鎌倉の鶴岡八幡宮で、立秋の日の夕刻に行われる雪洞祭りで出会った光景です。まだ薄明かりが残っている境内で雪洞に明かりがともされていく光景を眺めて涙している方に出会いました。一緒の友達が「どうかしたの?」、「なぜか涙が溢れてきて止まらないの」悲しみのお顔ではありませんでした。晴れ晴れとしていて、涙で心が洗われているようでした。
 そこまでいかなくても、いろいろとそれに近い体験をなさってください。なお、ご自分は何の魂か判断できかねる方はお問い合わせください。

癒しの場

2005-12-28 | いやし
 そこにいるだけで気持ちがスーッとしてくるような場所、すがすがしさを感じたり、そこにいるだけでイライラやトゲトゲが取れていくような所へ皆さんは行った事がありますか。そこでは貴方の身も心も浄化されるように感じ、貴方が蘇生できる場所です。
 神気浴のできる場所、もちろん近くの氏神神社が一番近いと思いますが、天河弁財天はつとに有名になりました。皆さんの中に神社だけでなく、広い草原、海岸、森、滝、湖、林、大木、岩のある場所といろいろな所を自分を癒し、蘇生する場所としている方がいるはずです。
 私は水のある風景の場所、特に自然水の湧き出る所へ行きますと、清々しさが身体中に充満してきまして心が洗われます。昔、駅からの道に迷いましてかなり歩き、ある湧き水の池に出ました。そこでえもいわれぬ清々しさを体験し、今までの疲れが消えたことがあります。そのとき私は水を飲んだわけではありませんが、水からエネルギーをいただけると感じました。それ以来いろいろな所を訪ね、その度にメモをつけたのです。自分の感じた状態や場所とのバランス等を丹念に記していきました。そしていろいろなケースに出会うようになり、霊声を聞くことにもなりました。
 朝目覚めたとき、心が曇りがちな方、重い気分になる方、心のエネルギーが不足しています。このような場所でチャージしてください。そのような場所の見つけ方は、ご自分が何からエネルギーを補給してもらえるかを知ることです。私は水でした。滝、泉、清水、岩、巨石、石、土、砂、火、大木、巨木、木これらがその場所のキーワードです。心惹かれるものがあなたのエネルギー源となるものです。私は木の魂を持っていますので、必要なのは水でした。自分を癒してくれ、力づけてくれるもの、これがご神気です。自然の気です。
 ご自分に会った場所を見つけてください。

呪(シュ)

2005-12-18 | まじない うらない いのり
 今日の生活様式は、私達に便利さと豊かさを与えてくれ、そこから得られた快適さは私達に幸せを感じさせてくれます。
しかし、その一方で、精神的な不安を日々味わう人が多いのは何故でしょう。豊かな生活状態の中で、社会生活や家庭生活に疲れ、心の安らぎや出口を求める人、迷いや悩みに答えが見つからない人、こういった方からのご相談をいただいた1年でありました。
 特に多かったのがうらみ・つらみ・ねたみでした。大半の方がご自分の考えや行動に自信を持てないか、他人を気にしてしまっているものばかりです。こういう事を言ったら、こういう事をしたら友達を失うのではないか、阻害されるのではないか。仕事場で異なる持論を持っていても、それを言ってしまったら挙句の果ては仕事を失うのではないか。いつもどこかで自分を殺し、長いものに巻かれて疲れきってしまった人。逃げ場が見つからず迷路に迷い込んだ方達です。 
 人はどなたでもこの地に必要な人として、このうつし世(現世)に生まれてきました。一人一人が才能を持って、世のため人のために生きなければなりません。その天命を与えられて生まれてきたのです。したがって、そのように生かされている幸せを見つけなければなりません。ご自分を知れば、あなたを必要としている方々が必ずいる事を知るでしょう。その方達と共に自分の才能を発揮できることが生きがいであり、生きる喜びなのです。
 次のような経験をしたことはありませんか。そこにいるだけで気持ちがスーッとしてくるような場所です。すがすがしさを感じたり、そこにいるだけでイライラやトゲトゲが取れていくような所。必ずあるはずです。そこでは貴方の身も心も浄化されるように感じます。そこは貴方が蘇生する場所です。そこで貴方の悩みや迷いを思い出してください。今までの悩みがちっぽけだったり、迷いに答えが出たりいたします。もっと重要なことは、そこで貴方の頭や心に浮かぶ自然の思い、直感です。今まで貴方の心の奥底で叫んでいたものは正しかったのです。これで貴方の呪(シュ)は消えるはずです。そこにはうらみ・つらみ・ねたみを言うことなく、自分で解決する貴方がいるはずです。 




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大祓(おおはらえ)

2005-12-14 | まじない うらない いのり
 古代より伝わる神事儀礼に大祓の神事があります。
人が知らず知らずのうちに犯した罪や穢れを除去し、それによって災厄を避けることを目的としています。
今でも、毎年6月と12月の晦日に宮中をはじめとして全国の神社において、絶え間なく祭行されています。 
 私たちは生活していくうえで、知らないうちに、またはしまったと思いつつも間違った行いをしていたり、他人に迷惑をかけたりしているものです。
これをすがすがしく祓い清め身も心も本来の自分に帰って、健康で明るい生活を続けたいと思いませんか? 
古くから日本人は生活の中に常に祓い清めるという意識を持っていて、言い換えれば自己反省をし、明日への精進の力強い糧としてきました。 
その意味では、初詣よりも重要な儀礼といえるかもしれません。
 皆さんはこぞって初詣に出かけますが、この行く年の一年を切り捨ててお願いだけしに行ってませんか。
この12月に、氏神様の社頭にお立ちになって、神主さんからお祓いをして頂いて、茅の輪をくぐって新しい年の家内安全、無事息災を祈り、新しい年を迎えることをお勧めします。
この1年忘れたいことのある方、思わぬことをしてしまって後悔した方、うまくいかずに来年に期待する方、今年を清算して来年に向かって新しい人生を再び切り開く方、離職、離婚など離のつく方、失業、失恋、失敗など失のつく方にはお勧めします。
 なお、大祓いの祝詞は、禊によって、身体、精神面の罪や穢れ、汚れたものを祓い捨てようという思想から始まった言葉の塊で成り立っています。
したがって、この長文の祝詞でする霊的な秘法は神秘的です。いろいろな意味で霊魂を作用させるし、身体浄化、精神の向上に役立ち、また霊声を聞く方も多いのです。
お問い合わせは seiguh@hoshi-net.org


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