[神主神気浴記]

田舎町の神職が感得したご神気の事、ご相談をいただく除災招福の霊法の事、見聞きした伝へなどを、ほぼ不定期でお話します。

神気と占いの神秘 (1)

2005-07-11 | うらなう
神社を参拝した後 大抵の方はお神籤を引きます 占うわけです 「お・み・くじ」御(お)御(み)崇敬の念が込められた呼称です それは神様の尊い神意であるからです
 もともと「占う」とは天意を問うことです 自然現象や天体の運行の中に天の意志を求めたのです いつ種を蒔けばいいのかを知るために暦を作り 収穫の豊穣を祈りつつその期待に対する神意をうかがったのでした
 やがてこの自然現象や天体の運行が文字で表せるようになり 自然の循環が配当されると この文字の組み合わせから神意を汲み取ろうとするようになりました もちろん古い形も残りました 現象 事象そのものからも汲み取ることです 煮たり沸かしたりしたお釜の鳴る音 放たれた矢が何処に当たったかなどです 五穀豊穣は最大の関心事だったからです 
 このように神社は一大占いセンターなのです ときの吉凶を また天の意志を神意として汲み取り子々孫々に語り継いでいきました やがてそれは個人の行動への占いとしても定着するようになりました ご神気のなかでこそ得られたご神意によって安心立命を願ったのです(続く)

久伊豆神社の参道

2005-07-04 | まじない うらない いのり
ご創建は平安時代 ご祭神は大国主命 事代主命です 
 鳥居のくぐり方の所でお話しした ゆうに300メートルはあろうかという参道をお持ちのお宮さんです 
 不思議なお宮さんで 元荒川のほとりに鎮座されているのですが 鎮守の森が見えていてもなかなかた取り付けない経験をした方が多いそうです 
 参道の入り口に立ち 一礼して歩き始めますと 遠くに拝殿が見えますが やがて拝殿の方からぐいぐいと迫ってきます クライマックスは木の大鳥居あたりです 気がピーンと張りつめ 心の中に答えとか解決策が沸き始めます ふと右手を見ますとご神水が湧いてる岩が見えます ここの神社の眷属霊は龍神様なのでしょう 鋭い眼光でじっとこちらを見ているようでした 
 お社は品格のあるたたずまいです 品位の高い雰囲気が保たれ 参拝する方も思わず背筋が伸びておられました 学芸において学ぶ 研究する 学究肌の方にはぜひとも訪れていただきたいところです 

なお 知人から聞いた話ですが この神社さんは教学研究のための小教院を設けられ その中でも國學院大教授が講ずる古事記が秀逸と伺いました  

東武線の越谷 北越谷いずれからも行かれますが 北越谷からバスが一番わかりやすいかも知れません