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Gundam関連 観賞日記&感想

『君は僕に似ている』とヒトノゲノムの話

2005年07月28日 | ★DESTINYな話
41話はアスランの迷いの紆余曲折の経緯と、キラのこれまでの想いを
振り返る回、ということで。

アスランとキラに関しては本当に回想シーンから想像するしかない心理描写が多かったので、
たぶんいろいろとこちら側で「確認」させてもらえる回と思って、回想シーン多いといえど、そこそこ期待しています。



『君は僕に似ている』

EDの絵からして、このタイトルのメインはキラ&アスランの事を指しているのでしょうか。

♪二人でならこの戦いを終わらせる事ができる…のシーンはもろにキラとアスですからね。

でもこれはシンとキラ、そしてシンとアスラン、はたまたキララクやアスカガにも被せられるわけで…

だからやっぱり代表はキラとアスランの思いなのかもですね。

ところで、迷走に迷走を重ねて焦りの為に先走っちゃったアスランは現在後悔のどん底で凹んでおりますが、
私にはやっぱり達観してる(様に見える)キラやラクスよりも、
悩んで間違えて、でもはい上がってくるし諦めない、アスランとカガリに対する共感の方が強いので
いかに二人がそれぞれ二人の未来を作っていくかがこれからの一番の楽しみです。

ずっとね、何だかんだ言って、アスランの回想シーンには根拠が在ると信じてきた私は
アスカガ成就も全く疑ってないんですが、メイリンのおかげで嫌な噂も聞こえて来たりするので笑。。。
自己暗示を再びしている今日このごろです。(確信はあるんだけど笑)



そんで、ちょうど「アスラン脱走」を今見返してて、ふと気づいたことが。
アスランのかっこよさにほれぼれしてスルーしてしまった議長のあのスピーチ。
シンとアスランに語った偽善話をね。もう一度聞いていて…

議長さすがにDNA解析のエキスパートというのは本当らしい(笑)と思ったことがひとつありました。(MS開発とDESTINY PLAN以外で)

キラが戦士として育たず哀れだというシーンで、
議長は“人というのは人々の役に立って感謝される生を全うできることが幸福である”という事を「断言」しておりました。

議長がまたシンとアスランを懐柔しようと良さげな話を持ち出しているように聞こえるし、
それこそきれい事の様にも聞こえ、さらにDESTINY PLANでもって実行しようとしている
全体主義的な発想の(議長にとっての)理念の根拠でもあるのだろうから、
うさんくさいつーか、押しつけがましく聞こえもしていたのですが、、、、実はこれって真実(事実?)なんですよね。

ヒトノゲノム解析が20世紀末に終わりまして、そこでDNAの働きがダイブ分かってきた訳ですが。

DNAでは、日々ガンとそれに対応する物質が生まれ戦って活動しています。
そして、人が癌に負けない為にはDNAを活性化させる要素が必要だということが解明されたそうです。

そのDNAを善く働かせる要素が、「人のために尽くす、人のために役立つ事」であると。

人間のDNAっていうのは、本来「人のために役立つ事で“真の幸福を感じる事が出来る”」ということが
ヒトノゲノム解析から分かったのだそうです。(“愛”なんてまさにそれだよねー☆)

そのため、癌克服の為に癌患者の仲間同士で過酷な登山に参加し、自身の限界ギリギリの思いの壁を破って
隣に居る仲間を励まし、励まされつつ、という行動の中で、DNAが善い活動を起こし、癌細胞の増殖を押さえつけることが出来ることも
既に解明されていて治療の一環として行われています。

確かに自身の抱える闇を打ち破って更に他者への思いやりをみせる、なんて事、簡単にはできないし、出来たら力が付きますよね。
人間力っていうか。底力っていうか。

だからね、制作スタッフさん、これを知ってらっしゃるわけですね。スゴイ。

そしてそれをデマゴーク手法の手段として持ってくるところが更にスゴイ。

「真実」ってやつを見抜く事がいかに難しいか。を分かっているからこその設定なのかなと、感銘したりして…。

つまり、議長の言っている幸福論は真実なんだけれども!でも方法を間違えちゃってるからやっぱり間違ってる…。
彼もまたどこかで結果を焦ってしまって、道を誤った1人なのかも。
DNA(運命)は「自分で」書き換えることが可能だってことも知らないみたいだし☆


アイロニー(逆説)手法を用いて結論を見せない手法を取っているのは明らかなので、
41話でその辺の「アスランがいかにして議長の口車に乗り、結果踊らされてしまい、そしていかに真実に気づいたのか」がどう分かりやすく説明されているかが楽しみです。アスランフォローにもなるし!!

なかなか、他では見たことがない展開を見せてくれている作品です。

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