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Gundam関連 観賞日記&感想

SEED HDリマスター PHASE-23 運命の出会い

2012年05月18日 | ☆今更のSEED感想☆
運命の出会い。見ました。

来週が楽しみにしていた24話なわけですが、無念。所用で見れません。

アスランとカガリの新規描写はあるのでしょうかね。。。

しかし、23話のカガリ、もう少し活躍させてやっても…と思ってしまうほど
役に立ってませんでした。。。笑

こういうカガリのままならDistinyのあの扱いも仕方ないかと諦められたかもですが
Seedでもう少し成長してた様な…

退行しちゃったのはなぜかしら。

あああ、来週きゅんきゅんしたかったなぁ。

新機動戦記ガンダムW フローズン・ティアドロップ (5) 悲嘆の夜想曲 (上)

2012年05月06日 | GUNDAM W
気づいたら既に数巻発売されていたこのシリーズ。
いつも2巻くらい既刊されてからまとめ買いして少しずつ読み進めています。

ヒイロとリリーナ以外みんな大人になってしまって、当時からのファンには衝撃的な設定…となるんでしょうかね。
私はヒイロファンだったので逆に成長していない2人に少しもどかしさを感じつつ…

これ、無事完結した暁には映像化してもらえるんでしょうか。

わくわく。

前巻は大人になったデュオのこれまでを回想していましたが、
なかなか感動いたしましたvv
デュオのしょうもないなぁ、ってところとデュオらしいなぁっていうのと、ちゃんと優しい救いが用意されていたのにキュンキュン。
4巻まででは一番感情移入して読めた巻で、5巻も楽しみにしてたんだけど
さらに時代が遡って、今回はリリーナの祖母の時代のお話。。。

初代ヒイロってそういやこの時代の人だったんだなと確認しながら読みつつ、
だんだん時系列がわかんなくなってきたり…汗
本編見返せば思い出すかなぁ。

このピースクラフトファイルが本編でどう収集していくのか、ということより
単純にこの5巻のストーリーが気に入ったので
まだ出てきていない、OA当時謎と思っていたあれこれがクリアになっていくのが嬉しい&楽しみデス。

当分はこの回想録の展開が続こうとも受け入れて行けそうです。
(でも6巻は元に戻るのかな??)

PPPって、リリーナの様な「平和を創ると思われる人」をDNAレベルから支配して「殺させないプログラム」
なのかなとか(だから感染していないヒイロだけが殺せる)いろいろ妄想中。。。。楽^^ 




本編を見ていた頃に感じていたWで底辺に流れているテーマというか柱というか、そういうところを
本編に関わっていた脚本家自ら書かれているからこそブレていないWらしさに、そして、
昔真剣にこの一見ぶっとんだ物語をとまどいつつも共感してのめり込んでいったこのシリーズの良心が
ちゃんと今もあることに感謝vv
歳を経て達観した目で説教臭く描かれず、当時の空気感のまま書かれている文章に好感が持てました。
ジュブナイルの良さなのかな。子供を馬鹿にしていない感じが、当時の自分にも還らせてくれて好きです。

私が当時見ていて感じたこの作品の善悪感。正義とはなにか。
その哲学の入り口が正統で安心するからかな。

舞台からして西洋哲学がベースなんだろうけど、(そこはSEEDといっしょなんだけどねー 笑)
東洋人が描くと寛容が加味されて美しく強くなる感じ♪がWシリーズで好きだった。

今回は、カテリナとヒイロとの会話で顕著に描かれていたです。
カテリナの純粋な「生きる理由の有無」を問う姿と
机上の哲学になりかけていた自分に気づいたヒイロの描写、はやっぱり嬉しくなっちゃいました。

隅沢氏らしい真摯な作り方だし、これがWのよさなんだよなーって。
無知の知、と、この会話は哲学ですよーと言っているのも、ジュブナイル的で好き。

そしてこの2人のボーイミーツガール。
カテリナにはありのままに生きる意味を与えて、ヒイロには情熱(静かだけど)を目覚めさせて。
カテリナのその後の選択は少し描かれていたけれど、このヒイロはどうなるんだろう。。。
どんな英雄になるんだろう。。。
切ないのかもだけど楽しみ♪



複雑なはずの設定と展開の中にありながら、これまでにもところどころで作者自身の結論も言い切っているところがあって、
そこが好感なんですが、今回はやっぱり「帰結主義的で安易な結論」として語られている「結論を急いでしまう事」への危険性というか
愚かしさというか、その辺の描写が素敵でしたねvvv
う~ん!青春だぁ!!
「罪が深い」(57pageより)までの語りは作家から読み手に投げられている。。。
すごく、極論というか曖昧に描かれていて、でも結論はちゃんと言ってる。「罪が深い」と。
分かる人には十分すぎるほどにわかる恐怖。
でも分からない人には言葉遊びにしか見えてこない。
それが哲学・思考の浅深ってやつで…ここが寛容でないと世界は平和にならない。
自然には決して。

だから、ミリアルドの創ろうとした平和があったし、トレーズの平和があるし、リリーナの平和がある。
(ついでに、デュランダルの描いた平和も☆)

エンドレスワルツでは、戦争を終わらせたのは「民衆の意思」。
戦士によってではなく、為政者でもなく、テロリストでもなく。
せっかく美しく終わったはずの世界が舞台を火星に変えてまた複雑なことになってしまっていますが、、、

科学の進歩が止まらなくて、生命の発生が多様化し倫理の意義や価値が変化してきて、
社会がその進化に追いつけなくて摩擦が起きる。
知的探求は人を不幸にも幸せにもします、というのは分かっているけれど、
そういう時代に誰人もが求める「幸せ」を創るには「ニュータイプの存在が云々」というガンダムシリーズは
やっぱすごいなと思いました。
人の革新、について。
Wでは強烈設定強烈キャラのなかで
結論を押し付けちゃった感はあったけど(てか、登場人物ほとんど賢い人ばっかりだったから成り立った)、
そこら辺をWなりにちゃんと問いかけてるから、
やっぱガンダムなんだなぁと思います。

W本編では確か、ヒイロが「誰びとも敗者である」と言って、人の寛容をゼクスに教えて、
それを理解したゼクスが敗北を選んで戦争が終結。
こりは、このふたりがそれだけの人格者として育っていたからこその選択・結果で、
エンドレスワルツで更に理想的な戦争終結の在り方を描いたわけだから、
新シリーズの描く世界は大変だなぁ。
SEED DESTINYのときも大変そうとおもったけど…
でも隅沢氏なら大丈夫かvv

道徳・倫理の為に同調を強要したり抑制したり。。。
初等教育の範囲ならば必須だけど、人間に希望を与え続けるのが進歩、進化ならば
矛盾してくる抑制は、そもそもナンセンスなわけで。(ありのままに生きよと言いながらね)
そんな難題に国家レベルで取り組まなきゃならない時代が実際に近づいてきている感はありますよね。。。
やっぱガンダムてすっげー
とか思うわけですvv



Wの本編からエンドレスワルツまでに流れていたテーマと変わらないのがさすがのWシリーズ。
主人公達に(ゼクスにも)問いかけ、苦しめて、優しさを与えて、最後ちゃんと気づかせた、という展開が
当時のファジーなものが流行ってたもやもや感をすっきりとさせてくれた良作です。

エヴァシリーズも好きですが、「共感を描く」ならば、内向きよりも、私は外に向いているお話が好きだな。やっぱり。
内より気づくこともあるけど、理想は外に出て、揉まれて、傷ついて、実証された答えの方がブレない価値観を創れるとおもうし~
エヴァはその入り口に立たせるまでのお話なのがもやもやした笑。共感はしたんだけど。
当時の病みかけている時代の閉塞感を感じている少年少女の心を非常に良く描いた、という面で秀逸だった。

いまじゃすっかり病んでるもんなぁ~英国病まっただ中っ 



そういえば、どこかのレビューで指摘されていた
「エンドレスワルツで戦闘は終わったのでは??設定変えでは??」という指摘については、
今回の戦いは火星圏の戦いみたいだから、
エンドレスワルツで語られた様に、「地球圏で以後ガンダムは現れない」のであれば矛盾はないですよね??

そんなわけで、最近はSEEDの続編は期待しても疲れるだけなので
WING新シリーズに期待です。